肉のエアーズロック! – 大木屋

職場のメンバー8人で、最近テレビに出る機会の多い人気店 大木屋 に行ってきた。
基本的にはもんじゃ焼きの店で、創業者である父親が営む日暮里店と、去年から支店としてスタートした、息子さんがやっている市ヶ谷店がある。

この店は一見さんお断りの方針で、以前に来店している人が予約を入れる必要がある。メンバーの1人が以前に行ったことがあり、今回はその人がセッティングしてくれた。

予約出来る人数は5~7人で、時間は大体18時~と20時~の二部制。タイミングにもよるが、人気店なので1ヶ月待ちぐらいは覚悟が必要。メニューは1コースで固定。人数によって料金が設定されている。
上記の通り、最大人数は7人までなのだが、どうしてもということで8人で入れてもらった。

大木屋 日暮里店

日暮里駅から夕焼けだんだんを下って谷中ぎんざ手前の路地に入る。路地に入ってすぐ、右手に緑の庇が出ている店が大木屋である。
店とは言ったものの、暖簾も看板も出ていないし、知らなければ店だとは気付かない。入口の曇りガラスに小さく「予約制」「一見お断り」とシールが貼られていて、唯一これが商売屋であることを伝えている。

店内には上がりが2卓とテーブルが2卓ずつ、計4グループが同時が進行される。食事はコースで自動的に出て来るので、あとは各自でドリンク類を取りに行けばOK。
幹事役がこのシステムを理解していることが前提で進行されるので、あまりモタついていると随時お叱りを頂くことになる。

まずはビールで乾杯。程なくして1品目のカツオのたたきがテーブルに置かれる。カツオも然ることながら、一緒に盛られた玉葱のスライスが甘くて美味しい。もんじゃの店で刺身系のメニューが出て来るというのも割と珍しいのだが、これが冒頭で「基本的にはもんじゃ焼きの店」と表現した理由である。

肉のエアーズロック

続いて本日のメイン、”肉のエアーズロック” こと牛ステーキが鉄板に置かれる。
コース内容としては本来1ブロックなのだが、8人という人数とメンバー構成を見て店長が「特別に2つ出してあげてもいいけど、どうする?」と提案してくれたので、それならば是非!とお願いした次第。このインパクトは絶大。

この肉に関しては唯一、焼きから切り分けまで一切の手出しを禁じられている。
両面をしっかり焼いても、何せこの厚さなので中は絶妙にレア。レアが苦手な人は、切り分けてもらった後で焼き加減を調整出来る。
味付けはシンプルに塩とバター、そしてスライスしたニンニク。焼き過ぎては勿体無いので、8人で貪るように喰らい尽す。旨い。この高揚感は筆舌に尽くし難いので、是非自分で確かめてもらいたい。

締めのもんじゃ

その後もホタテと長葱、巨大メンチカツと千切りキャベツを次々に平らげ、ようやく最後に締めのもんじゃ焼きが登場。ボウルで手渡されたものを自分達で焼いて食べるのだが、このボウルがまた巨大。

大木屋のもんじゃは太めの焼そばのような麺が入っていて特徴的。
鉄板のコンディションが良いこともあって煎餅は作りにくいが、鉄板いっぱいに敷き詰めて食べるイベント感は、他ではなかなか味わえない。今時のもんじゃは高過ぎると常々思っていたので、良い意味で雑な感じが楽しかった。

予定通り2時間ジャストで食べ終わり、晴れやかな気分で店を出る。
店長はクチコミ通り強面でぶっきらぼうな雰囲気もあるけど、人情味のある下町のオヤジさんといった感じで俺は好きだ。
店内はトイレも含めてとても綺麗だし、女性だけのグループが居たのも納得。オススメ&また食べに行きたい店の1つに加わった。