▲ ダイヤモンド富士で初日の出 – 竜ヶ岳 (1,485m)

新年の挨拶もそこそこに、31日の深夜から1日に掛けて、初日の出のダイヤモンド富士を拝むため、竜ヶ岳という山に登ってきた。

ガラガラの中央道を快調に走り、明け方4時前に竜ヶ岳の登山口に到着。竜ヶ岳は富士山の西、本栖湖の南岸に位置する1,485mの山で、元日にダイヤモンド富士が観られる山として、近年人気が出て来ているらしい。
駐車場にはツアーバスを含め、既に沢山の車が停まっていた。

竜ヶ岳

この時点での気温はほぼ0℃。予報では大寒波が来るとのことだったが、今のところそういった雰囲気は感じられない。各自防寒などの準備をして、4時半から登山開始。
竜ヶ岳の登山道はよく整備されており、数日前に降ったらしい雪が僅かに残るものの、スリッピーな箇所はかなり少ない。非常に歩き易いコンディションで有り難かったのだが、登山口から渋滞が始まっていて、なかなか思うように進むことが出来ない。
それでも多少は身体を動かすことが出来ているので、寒さは感じなくなった。

しばらく進むとアイゼンを装着するために小休止する人が多いエリアがあり、そこが渋滞の発生源だと判明。それをパスすると一気に人が減り、自分達のペースで快適に登れるようになった。
6時頃に最初のビューポイントに到着。

竜ヶ岳 山頂

相変わらず歩き易い緩やかな道をひたすら登り、7時少し前に山頂に到着。
既に陽は昇っている時間だが、ここでは富士山の陰に隠れているため、ご来光はまだ少し後。
山頂は遮るものが無いので風が吹くと一気に体感気温が下がってしまうのだけど、この日は予報を覆してほぼ無風の状態。雲も全く出ていない。山頂で着込むために持って行った防寒具の内、半分ぐらいは着る必要が無いぐらいだった。

まずは荷物を降ろして、各々で持ち寄ったクッカーでお湯を沸かす。俺は今回用の隠し球として、スキットルに日本酒を入れてきており、それを湯煎で熱燗にして飲んだ。冷えた身体が一気に温まる。
その後は定番のカップラーメンを啜りながらご来光を待つ。

ダイヤモンド富士

7時45分、いよいよダイヤモンド富士。
夕陽のダイヤモンド富士 はそこそこ長い時間楽しむことが出来たのだが、朝日の場合は本当にあっと言う間に終わってしまう。居眠りでもしようものなら、一瞬で見逃してしまうぐらいの慌ただしさ。
ロケーションも天気も最高で、本当に素晴らしいダイヤモンドを拝むことが出来た。

下山

山頂にしばらく留まって、他の登山客が粗方捌けてから下山を開始。
正面に富士山を見つつ、北には 10月に登った十二ヶ岳 なども見える贅沢な景色。
日差しが強いと雪が溶けて道がぬかるむようになってしまうのだけど、この日は日の出以降は雲が多くなり始め、雪が溶けずに済んだので、アイゼンを装着して足を滑らせる不安が減ったのと相まって、非常に快適な下山。

サクサク下山していると、近くでヘリコプターが旋回。少し下の広くなっている場所でホバリングを始めた。どうやら怪我をして救助が必要な人が居たらしく、しばらく行軍を止められて、救助の一部始終を近くで見学することになった。
怪我は捻挫程度で命に別状は無いようだったので不幸中の幸い、我々にとってはトレッキングに関する現実的な問題を間近に感じることが出来たので、不謹慎ながらいい体験をさせてもらうことが出来たと思う。油断をすれば即我が身に降り掛かってくる問題なので、改めて注意したい。


正午近くに下山。7人全員、怪我もなく無事で何より。
ここからは富士山を半周して、山中湖岸のオーガニックカフェへ。カレーを食べつつ、餅つきイベントでつきたての餅を堪能したり、しばらくまったりと休憩。


その後は近くの 紅富士の湯 で疲れを癒し、夕方に帰京を開始。それほどの渋滞にも捕まらず、19時前には東京に戻り、高円寺で酒盛り。

例年は寒さを嫌って冬山はパスしていたのだけど、今冬は低山に登ろうと思っていたし、元日早々から最高の形で念願が叶って嬉しい限りだった。
今回企画してくれたのは、5年前に俺が山に誘った友人で、一昨年久々に一緒に登った。登山スタイルが違うので、普段一緒に登ることは少ないのだけど、時々はこうして経験値を確認し合えれば、お互いにいい刺激になっていいかなと思う。

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