正月温泉企画 2009 – 日光~奥日光

学生時代の仲間内でやっている、毎年恒例の正月温泉企画。7回目の今年は日光~奥日光をチョイス。メンバーは6人。
例年は1泊2日の日程に2つぐらいのイベントを盛り込むのだが、今回は倍の4つ。盛り沢山にするつもりはなかったのに、気が付いたら分刻みのプランが出来上がっていた。

1日目

朝8時半に東京駅に集合して、朝食代わりの駅弁を購入。Maxやまびこで宇都宮まで1時間。宇都宮から日光線に乗るのだが、ここで乗り換えに40分ほど時間が空くので、駅ビル内の餃子屋に入る。宇都宮と言えば餃子。それしか知らない。
この後、日光に向かう途中で下車して、手打ちそば体験を申し込んであるのだけど、タイムテーブルの都合上、そこでゆっくり昼食を食べることが出来なさそうなので、予めちょっと早めに昼食を食べておこうということである。

手打ちそば体験

11時半に蕎麦屋に着き、手打ちそば体験がスタート。

ご主人の軽妙なトーク (下ネタ有り) に巻き込まれながら、恐る恐る蕎麦を打つ。打ってみて判ったのは「体験自体は思っていたより敷居が低く、打つことは思っていたより難しい」ということ。体験としてサポートしてもらいながら打つのは、とても楽しくていい経験だった。
我々がやったのは初心者向けの難度が低い方法だと思うのだが、それでも十分な奥深さや難しさを味わうことが出来る。蕎麦打ちにハマって店を開いてしまう人が多いというのも、何となく頷ける。

蕎麦を打ち終わった時点で、当初予定していた2時間が経過。タイムテーブルではここで失礼して次の目的地に向かうはずだったのだが、体験コースとして、ここから「茹で→実食」というステップが待っていた。情報には2時間とあるものの、事実上あって無いような設定らしい。
以降のスケジュールを再調整する必要があるが、ここまで来たら、やはりその場で食べたい。

打った後は、茹で上がって出て来るのを座って待つことになるわけではなく、厨房に入って自分で自分の蕎麦を釜に入れ、茹で加減も自分で決めさせてもらえる。これ、最後まで自分でやり切った感もあるし、何気に凄く楽しかった。茹で上がった直後の蕎麦を何も付けずに水だけで試食。これがまた滅茶苦茶旨い。

ちなみに今回、我々が打った蕎麦の分量は500g。普通、蕎麦屋に行ってざるそばを頼むと、まぁ大体100g程度が出て来る。
で、深く考えずに「半分食べて、半分持ち帰り」ぐらいの感覚で考えていたら、何と全部その場で茹でて食べるというまさかの展開が待っていた。茹でる前はそんなに多く見えないので気にならなかったのだが、実際に茹で上がって、ざるに上げられた山盛りの蕎麦を見て唖然。

9時過ぎに駅弁を食べ、10時半に餃子を食べ、そして14時に蕎麦を5人前という、正に食い倒れを体現するような状況に陥りつつも、勢いに乗じて何とか完食。自分で打った蕎麦は本当に美味しく、各人が打った蕎麦を食べ比べてみると、同じ材料・同じ環境で打ったはずなのに、それぞれの個性がちゃんと出ていた。
蕎麦打ちは何年も前から候補に挙がっていた企画なので、このような素晴らしい形でやり遂げられて非常に満足。ありがとうございました。

日光

14時には店を出ている予定だったのだが、実際のところは1時間遅れの15時。この後は日光線で日光に向かい、東照宮をはじめとした寺社仏閣巡りが当初の計画。最終的に17時過ぎのバスに乗って奥日光に向かわなければならないので、ひとまず細かいところはさて置いて、本丸の東照宮を目指す。

日光東照宮

JR日光駅から東照宮までは、我々の脚でも30分ちょっと掛かる。(ちょっと寄り道含む)
この日、東照宮に到着したのは16時で、実はもう東照宮は閉門していた。あまり詳しく調べていなかったのだが、東照宮は冬季は15時半で閉門してしまうのだそうだ。タイムテーブル通りならギリギリ入れた算段だけに、ちょっと手痛いミスである。

当然、周辺にある他の仏閣も軒並み閉門しているので、仕方無く手ぶらで退去。そのまま近場のコンビニで夜の酒盛り用アイテムを調達し、奥日光行きのバスに乗り込んだ。

奥日光 湯元

18時過ぎに奥日光の湯元に到着。
日光市内はほとんど雪が無かったけど、さすがにここまで来るとしっかり積もっている。完全に日が落ちているため、バスに乗っている間も降りてからも景色はほとんど見えず、そしてやはり寒い。夕飯時間も迫っているので、そのまま旅館に直行。

部屋に着いて荷解きしたら、間髪入れずにすぐさま夕飯。
今回は「豆乳牛シャブ食べ放題のお気軽会席コース」をお願いしていたのに、昼に食べた蕎麦が完全に尾を引いており、この時点でも全員グロッキー状態。結果、おかわりしたのは肉の皿1枚のみで、それさえも完食出来ず惨敗。不覚…

食後はさらにグロッキー状態を引き摺りつつ、何とか温泉に浸かる。部屋に戻り、コンビニで仕入れたエロ本と、部屋に備え付けの麻雀を酒の肴に宴会。今年は例年よりも強行軍なので、割と早い段階ですんなり就寝。

ちなみに例年は今時季に『雪まつり』が催されているはずなのだが、今年から月末にスライドされてしまっており、今回は観られなかった。

2日目

7時過ぎに起床して、7時半から朝食。割と早めに寝た甲斐もあって、比較的スッキリ目が覚める。
朝食を済ませてクイックで朝風呂に入り、9時にチェックアウト。いつもなら10時までダラダラしているところだが、今日は朝から戦場ヶ原でスノーシューに挑戦するので、朝からシャッキリ。

戦場ヶ原でスノーシュー

この日の天候は「晴れ 後 雨」という極端な予報ながら、開始時は適度な晴れ具合で絶好のウィンタースポーツ日和。
現代風の雪駄のようなスノーシューとストックがセットのレンタルで1,000円。ロングスパッツが300円、靴が必要な場合は300円。最高でも1,600円で済む。スキーなどのウィンタースポーツに比べると、破格の値段設定である。

今回は昼過ぎぐらいで次の予定に移る必要があるため、戦場ヶ原の中でも最短のコースを選択。それでも時間ギリギリなので、行軍ペースによっては途中から引き返すことも選択肢に入れつつのコースイン。

奥日光もここ数日はほとんど降雪が無かったらしく、非常に歩き易い。足場が良く、ほぼ無風で適度な晴れ具合 (快晴過ぎだと眩しい) と、初心者には最適なコースコンディションに恵まれたようだ。写真を撮りつつ適度な休憩を挟んでも、想像より早いペースで進めていたため、無事に当初設定した通りのルートで1周することが出来た。

澄んだ空気、軽やかな静寂、雪を割って流れる川のせせらぎ、どれも新鮮な体験。全員初挑戦のスノーシューだったけど、思ったより疲れも無く、最後まで晴天に恵まれてとても楽しかった。

日光東照宮 リベンジ

昼過ぎからバスで日光市街に戻る。
この時点でタイムテーブルよりも1時間早く進行していたので、昨日空振りに終わった東照宮にリベンジすることに。それにしても東照宮、単体で1,300円は高いっす。まぁ規模も大きいし、維持にも色々とお金が掛かりそうな造りなんだけど、先のスノーシューが同じ1,300円だと思うと、ちと割高感は感じる。

ベタに三猿や眠り猫等を鑑賞。


東照宮を出たのが15時で、これから遅い昼食になるのだが、この後に最後のプランである酒造見学が控えているため、結構タイトな状況。昨日今日とそれなりに時間に追われて歩き回っていることもあったので、とりあえず酒造見学はキャンセルして、まったりと昼食にする。
昼食後から帰りの電車に乗るまでの1時間を自由時間にしたものの、結局全員で同じ店に入ってコーヒーを飲んだ。どんだけ仲良いんだ (笑)

最後の最後でとてものんびり出来たので、全体的なバタバタ感も概ね緩和。やはり最後は「浸る時間」が必要なのだと再認識。来年以降の参考にしたい。
新幹線で缶ビールを飲みつつ東京に戻る。昼食が遅かったのでお腹が空かず、そのまま東京駅で解散。

今年は例年には無かった新要素を盛り込んだアクティブな企画となり、成功した部分、改善が必要な部分も色々見えた。メンバーが集まることが主目的とはいえ、やはりマンネリ化は避けたいところでもある。金銭的・時間的に制約がある中で、こういった新ジャンルを盛り込むことは、それなりに意義があったんじゃないかと思っている。

結局、今回も直前までプランが固まり切らず、最後までバタバタしてしまった。年末年始は各人公私共に慌しくなることが目に見えているので、やはり12月中、出来れば中旬までには大体のプランを組み上げておきたい。来るべき来年の企画に向けて、徐々にネタ集めをしておこうと思う。

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