むじなの湯
岩の湯と不動の湯で温泉は満足してしまった感もあったけど、そこは温泉郷として名高い塩原。
昼食まで時間もあるし、どうせならタイプが異なる温泉にも1つぐらい入っておこうということで、奥塩原まで足を延ばして「日本の共同浴場ベスト10」にも数えられる むじなの湯 へ。道路から細い階段を下った位置にあるので、ちょっと分かりづらい。
ここは男女で分かれているけど、昔は混浴だったらしい。
脱衣場に入って早々、先客に「お金払った?」と不躾に尋ねられる。多分、常連客だろう。払わずに利用する輩が多いのかもしれないが、さすがにこれは感じが悪い。彼等は出るところだったので、そこから一緒に湯船に入ることにならずに済んで良かった。
嫌な気分は忘れて、早速乳白色の湯に浸かろうと思ったら、これがまた結構熱い。45~6度だと思うが、朝イチだともっと熱く、50度ぐらいあるとのこと。
浴室に居た他の先客によると、常連客の中にはこの熱湯を求めて来ている人も居るらしく、下手に水を足したりすると怒られることもあるのだそうな。我々が入ったタイミングでは若干温くなっていたので、熱いは熱いのだが、肌への当たりはむしろ優しい感じで、少し慣らせば普通に浸かれる。
気難しい常連客との絡みは御免被りたいところだけど、温泉自体は納得の極上湯だった。
だちょうレストラン 太らん
3つ回って温泉はすっかり堪能出来たので、ここからはランチを求めて移動を開始する。
一旦渓谷まで戻ってから北上して、ダチョウ料理が食べられる「太らん」というレストランへ。
塩原渓谷には「スープ焼きそば」なるB級?グルメもあるようなんだけど、それ単体だとちょっと弱い気がしたので、今回はよりイロモノ色の強いダチョウを選択。
40分掛けて着いてみると、どうも店に人の気配が無い。半ば諦めつつ入口に行くと、「臨時休業」の掛札が掛けられていた。この店をピックアップした友人曰く、最近の情報が出て来なかったとのことで、休業したのは結構前なのかもしれない。やれやれ。
千本松牧場 ジンギス館
ここに辿り着くまでの道すがらに何軒か飲食店もあったのだが、ダチョウの替わりとして考えると、どうにも霞んでしまう。
付近には牧場が多いので、その辺りの線で色々調べてみると、千本松牧場 というところでジンギスカンの食べ放題をやっていることが分かった。前週の「孤独のグルメ」がジンギスカンだったこともあり、ランチはこれに決定。
丁度帰り道のインターにも近い、千本松牧場。
到着してみると思いの外広く、牧場というよりアミューズメントパークのような雰囲気。バギー、アーチェリー、テニス、気球、パターゴルフ、宝探し…等々、ちょっと全容を把握し切れないぐらいの設備が用意されていて、昭和テイスト全開。
色々気になったけど、空腹には勝てず、真っ直ぐジンギスカンが提供されている ジンギス館 へ。
サイトのメニューには載っていないが、ラムと豚の食べ放題セットが2,700円。普通のラムセットでも1,400円なので、男なら食べ放題の方が断然お得。
ジンギスカンは十数年前に流行ったので、北海道以外でも食べたことがある人は多いと思うけど、東京で出回っているのは柔らかく臭みの無い生ラムで、北海道で一般的だった冷凍のロール肉とは別物。ロール肉は細切れ肉を固めて冷凍したものなので、やはり最近出回っている生ラムの方が上質。
ただ、あの冷凍ロール肉ならではの臭みもジンギスカンの魅力の1つなので、個人的にはロール肉の方が「ジンギスカン食べてる!」って気分が出るのも確か。
で、このジンギス館で出て来るのはロール肉の方。食べ放題にはこの野蛮な感じが合っている。
食べ放題の圧倒的なやり切った感により、本日のプログラムはこれにて幕引き。
出発時点で不安だった天候は、塩原に着く頃にはほとんど上がり、午後には青空が見えるまでに回復してくれた。
温泉はどれも素晴らしかったし、一時はどうなるかと思ったランチも、ジンギスカンでイベント的に何とかリカバー出来たので丁度良いハプニングに昇華。
何より、間に合うか微妙だった渓谷の紅葉がギリギリ残っていてくれたのが嬉しかった。
帰りの車内が大変なことになっていたのは内緒。(笑)
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