子供が夏休みに入って、世の中的にも子供向けの展示が増えているので、我が家でも何か無いかと思案。我が子はプログラミングが好きなので、予てより NTTインターコミュニケーション・センター (以下、ICC) に連れて行きたいと思っていて、調べると『 ICC キッズ・プログラム 2024 キミ( ).コード( ).セカイ( ) 』なる特別展が開催中だった。
ICCがある初台の 東京オペラシティ は電車だと乗換が面倒なんだけど、車だと我が家から甲州街道でほぼ1本、30分掛からないアクセス。38℃という酷暑なので、今回は初めて車で向かうことにした。
NTTインターコミュニケーション・センター (ICC)
オペラシティの一般駐車場は地下1階。そこからエレベーターで3階に上がり、エスカレーターで4階に上がるとICCに到着する。
まずは受付で入館手続き。ICCは無料ゾーンと有料ゾーンがあり、有料ゾーンは大人500円、高校生以下は無料。今回のキッズ・プログラムは無料ゾーンだったけど、自分と相方も久し振りのICCをすべて観て回りたかったので、有料チケットを購入した。
受付の右奥はギャラリーDで、この日はイベントルーム的な扱いとなっていて、14時からアーティストのトークライブが予定されているようだ。
他のギャラリーは受付左の階段を上がった5階にあり、まずロビーとHIVE視聴コーナーに対面することになる。
5階ロビー
自分が学生だった頃から変わらず、床面に「アート&サイエンス・クロノロジー」の展示がある。この展示方法からして我が子には新鮮だったようで、真剣に見入っていた。
他に『マシュマロモニター』という作品も展示。映像出力の時間差によって像が揺らぐ仕組みなんだけど、我が子はこれをパッと見で言い当てていて舌を巻いた。
HIVE視聴コーナー 『触覚でつなぐウェルビーイング』
本来は映像アーカイヴを視聴するためのスペースらしいんだけど、この日は『触覚でつなぐウェルビーイング』という展示が行われていた。
情報伝達の手段として視覚・聴覚だけでなく触覚 (主に振動) を取り入れた体験型の作品が展示されている。
自分の顔を少しずつ変化させた写真を並べて正解を当てる展示もあり、個人的に大きく異なるものは「別物」と感じるけど、微妙な差だと「偽物」と感じて気持ち悪く感じるという面白さも体験出来た。
ギャラリーA 『ICC キッズ・プログラム 2024 キミ( ).コード( ).セカイ( )』
今回の主目的である特別展。
子供向けということもあってインプットとアウトプットの関係性が分かり易く、難しいことを考えなくても楽しめる作品が中心。
自分的に一番面白かったのは、『SPIRO MAKER』という作品。
3つのダイヤルと1つのボタン群で幾何学模様を作り、ペンプロッターでポストカードに出力してくれるというもの。画面で起こっていることが手に取れる形でアウトプットされ、それが非常に美しいのだから堪らない。
2020年度より小学校でのプログラミング教育が必修化され,「論理的思考力や創造性,問題解決能力等の育成」をねらいとし,その円滑な実施のためにさまざまな試みがなされています.
2024年度のICC キッズ・プログラムでは,こうしたプログラミング教育導入の趨勢に鑑み,メディア・アート作品をプログラミング的な要素(規則性,ランダム性,自律性,数学)からとらえ,感覚的にだけではなく,論理的思考にもつながる「モノゴト」のとらえ方で作品を鑑賞・体験できる場を創ります.物事を論理的に分析・分解し段階的にとらえるプログラミング的思考は,複雑化する現代社会において問題や課題に直面したときに解決策を見つけ出すスキルを育みます.