近くて楽しい焼き物の里 – 笠間

2年前の益子の陶器市 で、笠間でも焼き物が盛んなことを知った。焼き物については全くと言っていいほど知見が無く、笠間という地名も聞いたことがあるかな?といった程度にしか知らなかった。
益子の陶器市は年々混雑が激しくなっているらしく、子連れで行くには時間の調整が難しいこともあり、特にイベントに絡むタイミングではないけど、今回は笠間に行ってみようということになった。

笠間は 先日行った大洗 の西に位置していて、大洗との間には水戸がある。
我が家からは東京外環で三郷JCT → 常磐自動車道で友部JCT → 北関東自動車道と繋ぎ、友部ICで下りるのが効率良さそう。

この日は都内で20度、笠間でも17度まで上がる快晴の予報で、絶好の行楽日和。前日の土曜日が雨だったので、それなりの渋滞は覚悟していたけど、9時に自宅を出ても、特に渋滞ポイントに捕まらずにすんなり笠間に到着することが出来た。

ギャラリーロード

笠間到着時点で10時半。
今回の目的は主に笠間焼のギャラリーが集まる ギャラリーロード だが、12時オープンのギャラリーもあるようなので、まずは9時半開園の 春風萬里荘 に向かう。
春風萬里荘は北大路魯山人が住居としていた茅葺き民家を北鎌倉より移築したもので、様々な美術品が展示されている。

どれぐらい人が入っているものなのか分からずに行ってみたんだけど、既に第1・2駐車場(と言っても、綺麗な空き地ぐらいのものだが)は満車になっていた。
近くで少し待つ選択肢もあったけど、この後のスケジュールもあるので、ここは一旦後回しにして、まずギャラリーロードに向かうことにする。

きらら館

ギャラリーロード入口の 笠間焼プラザ を皮切りに、点在するギャラリーを渡り歩く。
我が家的に、買い求め易いものが多かったのは きらら館 。どちらかと言うと、ギャラリーではなく土産物屋っぽい雰囲気だけど、普段使い出来そうな器が多く、笠間焼のカップでコーヒー・紅茶を頂ける。(無料)

SPACE nico

若い感性の作品を多く扱う SPACE nico 。実は笠間焼は益子焼より80年歴史が古いのだそうな。
有名な作家が輩出されたことで益子焼の方が有名になったけど、笠間は他よりも徒弟制の縛りが強くないなど、若い作家が独立し易い環境があり、意欲的な作品が多い印象を持った。

回廊ギャラリー 門

ギャラリーとして一番圧倒的だったのが、回廊ギャラリー 門 。
名前の通り、中庭と回廊を活かしたギャラリーで、ディスプレイも見事。


ギャラリーロード以外も含めて、他にも小さなギャラリーが数多く点在しているけど、一度ではとても回り切れない。正直なところ、こんなに充実しているとは思っていなかった。
とりあえず1~2時間ぐらい見て回ろうかと考えていたけど、気が付けば3時間半。いかにもな観光地みたいに店が立ち並んでいるわけではなく、開放感のある道を適度にウォーキングを挟みつつ回ることが出来るため、ハシゴしてもあまり疲れる感じがしないのも良かった。

ちなみに笠間焼の器は、一部の有名作家のものを除き、大体1,000~3,000円ぐらいが相場。
若い作家さんが多かったり、笠間焼自体のブランド力による部分が影響していると思うけど、日常使いが出来る食器を買いに訪れた我が家としては、リーズナブルでとても嬉しい。