▲ 靴慣らし初回 – 棒ノ折山 (969m)

先日、トレッキングシューズを買い換えたので、その足慣らしを兼ねて棒ノ折山に行ってきた。
最初から1日コースは不安なので、とりあえず半日コースからスタート。奥多摩と飯能の間にある低山で、去年プチ縦走した高水三山の隣に位置している。

この山に登るルートは主に3つ。

  • 飯能駅からバスで名栗湖 (有間ダム) まで行き、白谷沢林道を南下するルート
  • 青梅線御嶽駅下車で、惣岳山→岩茸石山→黒山と縦走するルート
  • 青梅線川井駅からバスで登山口まで行き、奥茶屋から北上するルート

今回は前述の通り靴慣らしが一番の目的なので、自宅から最も近く、コースタイムが短い川井駅→奥茶屋ルートを選択した。
前回の鷹ノ巣山 のように、最初は沢伝いで進み、そこから一気に高度を稼ぐ。鷹ノ巣山は沢を離れてからが相当長かったが、棒ノ折山は割と短め。

奥茶屋からの北上ルート

川井駅からバスに乗り、上日向バス停で下車。実はこのバス、乗客が俺1人しか居なかった。当然、下車したのも俺1人。この時点で小雨混じり。

バス停から登山口まではしばらく車道を歩く。この辺りは川沿いに釣り場を兼ねたキャンプ場が数多く営業している。

沢の上には真ん中の写真のような木橋が掛けられているのだが、これがまた濡れていると驚異的に滑る。写真の橋は平たい板なのでまだいいが、丸太橋の場合は更に危険。

このルート、あんまり使っている人が居ないようで、蜘蛛の巣が多め。俺のスタート時刻が早いのか、天候のせいか、ルートがマイナーなのか…
結局、山頂に着くまで誰ともすれ違うことが無かった。

沢から離れると、今度はひたすら岩と植林の道を登る。この植林の間隔がまた絶妙で、上手い具合に眺望を遮ってくれるので萎える。完全に見えないのなら諦めもつくが、木々の間からチラチラと展望が覗くのである。見えそうで見えない。何というチラリズムか。そりゃ、マムシも出るわ。

棒ノ折山 山頂

山頂に着くと同時に景色が一変。ここまではほとんどスギやヒノキの植林帯だったものが、山頂を境に広葉樹の自然林に切り替わり、一気に青々しくなる。
丁度天気も良くなって、埼玉県方面に向けての見事な眺望を堪能。ここまでの鬱憤が一気に解消された。

山頂到着時点で10時過ぎ。バス停からは2時間弱といったところ。
ここでようやく他の登山客と邂逅。下山を予定している飯能方面から登って来られたとのことなので、互いのルートの情報を交換して、各々反対方向に下山。

白谷沢林道ルート

飯能に向かう下山ルートは、カエデなどの広葉樹が綺麗で、道も広く整備された素晴らしい環境。下山中には数組の登山客とすれ違ったが、やはりこちらのルートが人気らしい。

ちなみに登山道の案内板で知ったのだが、カエデという名前は葉の形が蛙の手に似ていることから付いたそうだ。ほほ~~~! カエデを目の前にして学んでいるだけに、納得度も5割増。

飯能方面に降りるルートは途中で二手に分かれていて、片方は真っ直ぐバス停に向かうルート、もう片方は沢に下りて名栗湖 (有馬ダム) を経由するルートになっている。
こちらの沢についてはほとんど情報を仕入れていなかったのだが、暑いので少しでも涼しい道がいいと思い、沢に降りるルートを選んだ。

白根沢

往路の青梅側の沢はあくまで沢沿いというだけで、沢そのものを渡る場合は橋の上を通る感じだったのだが、こちらはゴルジュと呼ばれる巨大な岩の間を流れる沢を直接自分で登って (下りて) いくようになっている。
よく見ると、ちゃんと濡れずに通れるルートが用意されていて、パッと見の印象よりもずっと手軽に沢渡りを体験出来るので楽しい。

展望がイマイチな山から下りる場合は消化試合的な感じが強いのだが、今回に関してはこの沢下りが全体のメインになってしまうほど素晴らしく、次はこの沢を登りに来るだけでも十分なイベントになると思った。

沢用の本格的な道具も必要無いし、急坂も無いので体力面も安心。しかも絶景。沢登りはやってみたいけど、本格的なのはちょっと…という人にもオススメ出来る。

名栗湖 (有馬ダム)

最後は名栗湖に出て、有馬ダムを眺めつつ20分程度で さわらびの湯 に到着。
この時点でもまだ12時過ぎで、山頂を出たのが10時半だったから、写真を撮りつつのんびり下りても2時間弱で下山出来たということだ。いつもなら今頃山頂に到着しているタイミングである。

さわらびの湯

さわらびの湯はハイカーの他にもツーリング系の人達の利用が多いようだが、さすがに行った時間が早かったらしく、まだほとんど先客は居ない状態。
ここからのバスは1時間に2~3本あるので、時間を気にせずのんびり入浴。結局、バスが来るまで15分ぐらいあったので、買っておいた昼食を食べながら待つ。


結局、この日の天候は8割方曇り~小雨といった感じだったので、山頂に到着した直後だけ快晴に恵まれたのは幸運だった。あと15分も遅かったら、山頂での眺望は得られなかっただろう。感謝!

靴も初回としてはなかなかのフィット感だったので、これならまた4年は問題無さそう。
お盆には尾瀬に行く予定なので、あと1~2回慣らして備えておこうと思う。

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