▲ 熊と湿度の縦走 – 鷹ノ巣山~六ツ石山 (1,736m)

梅雨の合間で天気が良かったので、ここぞとばかりに奥多摩に出征。今回は鷹ノ巣山という山に登ってみた。奥多摩は 昨年秋の川苔山 以来。

鷹ノ巣山は奥多摩駅から更に西、奥多摩湖から真北に位置する山。奥多摩って東京にありつつ、どんな山があるか知ってる人とかあまり居ないけど、奥多摩駅からバスで色々な山にアクセス出来るので、割と選り取り見取り。

この周辺は登山ルートが豊富で、行きと帰りで様々な組み合わせが楽しめる。今回は奥多摩湖手前の水根バス停で降りて、鷹ノ巣山と東隣の六ツ石山を縦走、Oの字を描くように水根バス停に戻るルートを選択。

鷹ノ巣山

当日は朝5時半の電車に乗って奥多摩駅へ。そこからバスで15分程度で、奥多摩湖手前の水根バス停に到着。荷物の再点検やら準備運動やらを済ませ、8時少し前に登山開始。

水根沢林道

登山道までしばらくの間は車道を歩く。後ろに奥多摩湖を眺めつつ、沿道の紫陽花なんかも堪能。

20~30分歩いた辺りで砂利道になって、いよいよ登山道がスタート。登山道に入って早々、害獣捕獲何たら (要は猟友会) の方に出くわした。
「クマが出ますんで、銃声とか聞こえるかもしれん。六ツ石を中心に山狩りしてるから」
「音が出るもの付けて、一応用心して登るように」
とのアドバイスを頂く。

1人での静かな山行も、熊とか言われると正直ビビる。ニュースとかで聞くのと、現地でその筋の人から聞くのとでは、現実味が全然違う。
持っていた熊除けの鈴をザックに提げて、いつも以上にキョロキョロしながら登る。

バス停の水根という名が示す通り、この辺りは沢が多く、今回のルートも半分ぐらいまで沢伝いで進んでいく。この日は快晴でかなり暑かったけど、沢沿いの道はひんやり快適で、水の流れる音を楽しみながら歩くことが出来た。

ただ、道はとても綺麗なのだが、片側は沢に向かって切り立った細い足場が続くので、極端に高所恐怖症の気がある人には少々ストレスかもしれない。あと、悪く言えば日陰の陰気なコースなので、晴れの日以外はオススメしない。

沢伝いの道の途中には、ワサビ田もある。ワサビ田自体見るのが初めてで、しかもこんな山奥にあるってのは、何か新鮮。

長く続く沢を離れると、そこから一気にスイッチバックの急坂が始まる。標高差が1,200mある割には、それまでが比較的緩やかな道が続いていたので、どうせ途中からシンドイことになるんだろうと思っていたけど、案の定…
ほとんど登り一辺倒で、山頂手前までは見通しも悪く、初登山には不向きかも。

鷹ノ巣山 山頂

スタートから4時間ほどで、鷹ノ巣山の山頂に到着。
天気がいいと富士山や南アルプスまで見渡せるらしいのだけど、この日は快晴なものの視界はイマイチで、近場の山しか見えなかった。今の時季は湿度が高いし、これは仕方の無いところ。

山頂は広いので、適当なところに腰を下ろして昼食。
今回は暑いだろうと予想してクッカーは持たず、お湯は魔法瓶に入れて持参。これだとカップ麺を作るにはちょっと温いが、はるさめヌードルなら大丈夫。クッカーより軽いし、帰りの電車では冷たい飲み物を入れておけるので、夏場で1人の時は魔法瓶で十分かも。

定番のおにぎりとヌードル、食後にコーヒーを淹れて昼食は終了。
この山頂は木陰が無いので、快晴のときは長居はシンドイ。加えてこの日は異様に小さい虫が多くて、登り始めから下山まで、終始4~5匹の虫に集られている状態だった。
しかもコイツ等、こちらが立ち止まった途端に顔 (しかも目や鼻) 目掛けて突進してくるので、おちおち休憩もしていられない。何なんだ一体…

六ツ石山

と言うわけで、さっさと山頂を後にして、次の六ツ石山に向かう。
鷹ノ巣山に登るときもそうだったけど、六ツ石山方面に向かう人は少ないらしく、これまた基本的に1人で突き進むことになる。
道や道標がしっかりしているので迷う心配はほとんど無いけど、熊が出るかもしれない山奥で完全に1人というのも、やっぱそれなりに不安。一瞬、遠くに見える巨木の倒れた切り口が熊に見えたりして…

広い尾根道を緩やかに下って城山・将門馬場を過ぎ、1時間半で六ツ石山に到着。こちらは1,478m。
この山は他の山と山を結ぶ中継の山で、この山を目指して来る人は居ない。見晴らしは良いものの、見事に何も無いので、とりあえず写真だけ撮ってスルー。

ここから2時間弱、これまた下り一辺倒で出発地点の水根バス停に帰着。


最初の沢伝いと山頂の展望はいいけど、それ以外は結構シンドイ山行だった。暑くて蒸す上に風が無かったことと、とにかく虫のしつこさに参った。