▲ 久々の2,000m超 – 大菩薩嶺 (2,057m)

日本百名山の1つ、山梨県の大菩薩嶺に登ってきた。
山梨県と言うと「随分遠くまで行くね」という反応が多いのだけど、現地の駅までは吉祥寺から各停で2時間程度の距離。乗り換えもほとんど無いし、意外と気軽に行ける場所だったりする。

JR 甲斐大和駅

大菩薩嶺までは、中央線で立川まで行き、中央本線で甲斐大和駅まで1時間半。そこからバスに乗り継いで上日川峠登山口まで50分、延べ約3時間の道程。
中央本線は、各停を使えば片道1,500円程で行くことが出来るので案外気軽。自宅を6時前に出発すると、9時から登山を開始出来る。

ちなみにこの日は小さなマイクロバスがいっぱいになってしまって困ったが、20分後に臨時便を出すということなので、時間に余裕がある我々はそちらに乗った。定期便は立ち乗りスペースまでギッシリ満杯で大変そうだったが、臨時便は座席数ジャストの乗車人数だったので、快適で良かった。

上日川峠~大菩薩峠

当日の天候は見事なまでの快晴。
出発地点の標高がそこそこあるので、登り始めて身体が温まるまでは、風が吹いていたりすると結構肌寒く感じる。ウィンドブレーカーがあると吉。
前日の晩は都内でゲリラ雷雨並みの豪雨があり、足場の悪さが懸念されたが、こちらはそうでもなかったのか、特に泥濘などもなく快適に歩くことが出来た。

出発後はすぐに登山道が始まるのだが、しばらくは車道と並走することになる。
30分程登ると 福ちゃん荘 に到着。ここで一旦、各種調整のために小休憩。アクセスの良い百名山という好条件のため、大菩薩嶺には山小屋・山荘が多い。

福ちゃん荘以降は車道から離れるが、登山道は道幅が広く整備されていて、山道と言うよりはハイキングコースといった感じ。スニーカーでも歩けそうだ。


10分程で富士見山荘。ここは営業しているのか分からなかったが、小屋の隣に設けられた見晴台から、見事な富士山を観ることが出来た。今年見た中では、一番綺麗な富士山。(今年はほとんど見ることが出来ていなかった)

富士見山荘以降も道は綺麗で、更に15分程登った辺りで一気に視界が拓ける。

大菩薩峠

登山口から延べ1時間強で大菩薩峠に到着。ここからしばらくは尾根の清々しい風景と、少し遠くに見事な富士山、そして眼下の大菩薩湖を眺めながらの悠々とした山行となる。

賽ノ河原、雷岩

大菩薩峠から尾根伝いに賽ノ河原、雷岩と渡り歩く。
景色はずっと素晴らしいし、簡単な岩場などもあったりしてとにかく楽しいのだが、ここまで特に苦労らしい苦労が無く、体力的にはちょっと物足りない。
明らかに「飴>鞭」なので、登山未経験者を最初に連れて来るには良さそうだけど、「これが登山だ」とは言い難い部分もあったりして、ちょっと悩むところ。まぁ、たまにはこれぐらいのボーナスステージがあっても悪くないかな?


大菩薩嶺の絶景は大菩薩峠~雷岩までで、山頂は木々に覆われて展望が無い。雷岩付近の木陰で腰を下ろし、11時過ぎに昼食。
この日は終始晴天続きで日差しが強く、風が無ければ半袖でも良いぐらいだし、風が出て来たら薄手の長袖を羽織ればいいぐらいのベストな気候だった。

大菩薩嶺 山頂

雷岩から10分の山頂は木々に覆われていて、情報通り展望は無い。一応、この辺りの標高最高地点なので、とりあえず写真を撮ってそのまま通過。

丸川峠経由で下山

ここからは幾つか選択肢があるが、今回は出発地点の上日川峠に戻るのではなく、北側の丸川峠を経由して大菩薩峠登山口に下りることにしていた。

丸川峠へのルートは展望が無い代わりに、しっかりとした山道になっていて、往路で食い足りなかったアスレチック感を満喫出来る。
結構複雑な岩場があるので、こちらから登るのはなかなか骨が折れそうだが、その分、苦労して登ったご褒美として山頂以降の絶景が楽しめる展開になるので、山馴れしている人はこちらから登った方が充実感があるかもしれない。

大菩薩の湯

山頂出発から2時間強で「大菩薩峠登山口」に到着。
バス停を通過し、更にしばらくの車道歩きを経ると、本日のゴール地点である 大菩薩の湯 が見えてくる。
大菩薩の湯は登山客やバイカー向けの中規模の立ち寄り湯で、サウナや露天風呂、休憩所などが一通り揃った綺麗な施設だった。ここから次のバスが出るまで2時間程余裕があるので、まずは入浴を済ませ、その後はビールを飲んだりアイスを食べたり、ダラダラしながら過ごす。


17時過ぎのバスに乗り、30分で塩山駅。
行きと同じ中央本線の各停で高尾、高尾から中央線に乗り継いで吉祥寺に帰着。行きも帰りも乗り継ぎ待ちによる時間のロスがほとんど無く、逆に急かされるということも無く、かなりスムーズで快適な1日だった。

次は10月中の山泊を予定しているので、また今日のような快晴を期待したい。

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