▲ 尾瀬 2009 夏の陣 (2日目)

1日目 からの続き。

上手く起きられたら朝日を観に行こうと思っていたけど、4時頃の時点で雲が厚く掛かっていたのでそのまま二度寝。

2日目

6時に再度起床して、6時半から朝食。
シンプルながら、なかなかに品数が豊富でどれも美味しい。何より、副菜や惣菜に至るすべてが昨晩と重複していないのが凄い。

布団を畳んで荷物をまとめ、1階でホットコーヒーを淹れてもらう。
少しまったりして集合写真を撮り、7時半に本日の行軍がスタート。
起床時は朝靄と雲に覆われていたが、この時間にはすっかり雲が引き、昨日以上に素晴らしい快晴となっていた。

平滑ノ滝

今日は昨日までの道を少し戻り、途中の分岐点から北上して 平滑ノ滝 を目指す。
しばらくの草原歩きを経て、今度は木道の無い山道を下る。平滑ノ滝には1時間弱で着くのだが、この滝は読んで字の如く、平たく落差の無い滝だった。しかも、展望台から滝まで結構な距離があるので、正直なところ、あまり迫力が無い。

三条ノ滝

ここから更に下ると、日本百名瀑の 三条ノ滝 がある。
当初のタイムスケジュールでは、三条ノ滝までは時間的に厳しいので外していたのだが、昨日今日の我々の行軍速度と現在時刻を踏まえ、急遽三条の滝まで足を延ばすことにした。

三条ノ滝までは結構な勢いで山道を下る。ぬかるんでいる箇所が多いので、転倒に注意しながらグングン高度を下げていくと、30分強で三条の滝に到達。百名瀑だけあって、さすがに平滑ノ滝より迫力がある。

帰りは同じ道を折り返すので、同じ高度を一気に上ることになる。下りている時は帰りがキツそうと思っていたけど、案外、上りの方がバランスが取り易くて楽だったりした。


その後は昨日の昼食ポイントの見晴まで戻り、今度は南西の竜宮に向かう。
ここからはひたすら尾瀬ヶ原の草原の中、一本道の木道の上を歩いて行く。360度を山々に囲まれた抜群の見晴らしと、爽やかな風がただただ心地良い。

実はここまで、あまり人と擦れ違うことが無かったのだが、何度も尾瀬に来ている人に聞いたところによると、ハイシーズンではない真夏の尾瀬の中でも、今回は特に少ない状況のようだ。
水芭蕉を諦めて人の少ないタイミングを見計らって来ているだけに、かなりラッキー。お盆で帰省している人が多いのかもしれない。

竜宮で昼食

11時過ぎに竜宮に到着。今日の昼食はここで食べる。昼食は東電小屋に頼んでおいた、おにぎり弁当。ザックの中でも潰れないぐらいガッチリ握ってあるのは流石。具は「焼タラコ」と「梅干」。焼タラコってのが、また心憎い。
ラムネを1本買って5人で回し飲みして、昼食は終了。

ちなみにここまで来ると、一気に人が増えた。我々が目指している鳩待峠側から、日帰りで来ている人が多いようだ。

竜宮を過ぎると、沼が点在する尾瀬っぽい風景が広がる。スイレン科のオゼコウホネが咲いていて、水芭蕉の替わりに湿原を彩っていた。

山の鼻

13時に山の鼻に到着。ここから終点の鳩待峠まで1時間半。鳩待峠を15時半に出る路線バスに乗れれば良いので、2時間近く余裕がある。
当初は裏手の植物研究見本園に寄ろうと思っていたのだが、クマが出没したらしく、一時的に閉鎖されてしまっていた。

仕方無いので、甘味を食べつつ、長めの休憩。
ここからは南の鳩待峠の他に、南西の至仏山に登ることも出来る。今回は燧ヶ岳共々、山はパスしているのだが、実は東電小屋の管理人からも暗に山をプッシュされている。日頃は山がメインの自分としては、こちらも次回で登りたいところだ。

鳩待峠

山の鼻から鳩待峠までは、緩やかな上りが続く。
この2日間は三条ノ滝エリア以外に上りらしい上りが無かったので、最後ぐらい、多少は息を切らすような場面があってもいいだろう。

14時半に今回のゴール、鳩待峠に到達。
土産物を物色しつつ1時間後の路線バスを待ち、15時半に乗車。

16時過ぎに尾瀬戸倉で高速バスに乗り換え、あとは一路東京へ。

…とすんなり終われば万々歳だったのだが、そこが帰省シーズンの落とし穴。何となく考えないようにしていたUターンラッシュに案の定突入し、新宿に到着したのは予定から2時間遅れの22時過ぎ。

まぁ、人が少ない快適な2.5日間だったことを思えば、往復における多少の不都合は目を瞑れるというもの。怪我も予定変更も無く、全日程を好天に恵まれ、非常に素晴らしいイベントだった。日焼けと虫刺されの対策もしっかりしたので、ほぼ無傷で全工程を終了。
各エリアをどれぐらいの時間で歩けるかも把握出来たし、次は山をメインに据えて、出来れば燧ヶ岳と至仏山の2つを一気に登るプランで行ってみたい。

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