▲ 常春の島で絶景を – 八丈富士 (854.3m)

今年の社員旅行は、八丈島 に決定。
数年前から候補に挙がりながら、何となくハードルが高そうで最終選考から漏れていたのだが、調べてみると羽田から1日3便出ているし、ホテルとセットでも1人20,000円ぐらいと案外お手頃。

1日目

昔は “日本のハワイ” とか呼ばれていたりもして、多くの人は南国のイメージがあると思われる八丈島。実際にダイビングスポットも多いようなんだけど、社員旅行として訪れる場合、マリンスポーツは全員参加が難しく、そうすると地味な観光スポットや温泉を巡るか、八丈富士・三原山のトレッキングぐらいしか選択肢が無い。

トレッキングは非常に魅力的なんだけど、ただでさえ雨の多い八丈島の、それも梅雨に訪れるため、全員参加ではなく、一昨年の館山 と同様に有志で早朝に敢行出来れば良いと考えていた。
しかし、直前の予報で何とか降られずに済みそうな天候であることと、八丈富士が山頂まで非常によく整備された短いコースであることを踏まえ、全員参加のイベントに昇格した。

八丈島には西山と東山の2つの山があり、西山が八丈富士、東山は三原山と呼ばれている。
八丈富士は854m、三原山が701mなので、八丈島の最高地点は八丈富士山頂ということになる。
どちらも火山であり、八丈富士の火山活動は比較的新しく、最近では300年程前に噴火しているとのこと。

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2日目

八丈富士トレッキングは2日目の朝。
前日は曇りがちで、山頂にも雲が引っ掛かっていたが、当日はほぼ快晴の山日和となった。

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実は5時に目が覚めて、勢いで八丈島のもう一峰である三原山にもアタックしてきたのだが、朝食までに戻らなければならないため、残念ながら途中で引き返した。(しかも敢えての廃道)

八丈富士

10時にレンタカーで登山口に到着。登山口の標高は500mぐらいなので、山頂まで残すところ300m強。道路沿いに5台ほど、少し奥まった登山口の手前に4台ほどの駐車スペースがあるが、この時間でほぼ埋まってしまう状態なので注意が必要。
ちなみにすぐ近くに ふれあい牧場 もあるが、営業期間がGWおよび夏季期間のみとのことで、今回はパス。

野生のヤギ除けの柵を潜って、トレッキング開始。
…とは言っても、基本的にコンクリで舗装された斜面と階段が火口手前まで続いているので、登山というよりはハイキングに近い感覚かもしれないが、それでも1,280段というのは相応の覚悟が要る。
最初から傾斜がそれなりにキツく、梅雨時期の晴天という環境のため、足腰よりも湿度によるバテを対策しておかないと、案外泣きを見ることになるかもしれない。

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観光ガイドの登山マップでは大穴 (火口) の縁まで55分となっていたけど、実際には30分も掛からずに到着。登山用のガイドではなく、あくまで観光ガイドなので、かなり余裕を持たせた時間を記載しているのだろう。

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お鉢巡り

大穴の縁に到着すると、雄大な展望を存分に味わいながらのお鉢巡りを楽しむことが出来る。
標高800mちょっとと言えども、そこは島の山。標高に見合わぬ絶景に アポイ岳 を思い出した。
時計回りに進むと、奥に三原山を望みながら八丈の街並みを見下ろすことが出来、そこからグルッと回れば、今度は八丈小島が見えてくる。

お鉢巡りのルート自体はしっかりしているものの、溶岩でゴツゴツしている上に草が生い茂っているため、注意して歩かないと窪みや出っ張りに足を取られて思わぬ怪我に繋がる危険性がある。
また、火口側は断崖に近い地形なのだが、ロープなどは無く、うっかり転落しないように注意が必要。でも、こちら側の光景も凄いの一言に尽きる。
下から見上げる分には小さな山頂に見えていたんだけど、実際にはなかなか大きな火口だ。よく見ると、中央にポツンと小さな池のようなものも見えている。

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