▲ ナイトハイク #3 – 極寒の筑波山 (877m)

高尾山陣馬山 に続くナイトハイクの第3弾。何だかんだ間が空いてしまい、3年半振りに満を持して決行。

我々のナイトハイクは天候に恵まれず、過去2回は少なからず雨に降られている。
今回は雨の心配が無い代わりと言うか、見事に極寒の1日を引き当ててしまった。やったぜ!(泣)

筑波山 駐車場

深夜1時手前、つくばエクスプレスの守谷駅に終電で集合。メンバーの1人が守谷に住んでいて、今回はここらから車で筑波山を目指す。

2時に筑波山の駐車場に到着。
筑波山の駐車場は基本的に17時ぐらいで閉まってしまうのだが、1つだけ24時間営業の駐車場がある。
周辺は筑波山温泉の旅館が立ち並ぶエリアだが、当然ながら我々以外に駐車場の出入りは無い。
予報通り、ここ数日の暖かさが消え失せて寒くなっているが、都内で強かった風は収まっていた。

準備を終えて、2時過ぎに駐車場を出発。
筑波山神社 の脇を抜けて少し上がると、背後に千葉・東京方面の夜景が広がり、間もなく現れる鳥居を潜れば、今回登る白雲橋コースの登山道が始まる。
登山道に入ると木々に覆われて夜景は見えなくなるが、かなりの部分で石段が整備されているため、高尾山や陣馬山よりは「真っ暗な山の中」というインパクトが薄いかもしれない。

登山口から1時間ほどで、見晴らしの良い広場に出る。
以降は岩場交じりでそれなりの急坂が続くようになるが、「弁慶の七戻り」「高天ヶ原」「母の胎内くぐり」「国割り石」「北斗岩」といった岩絡みの見所が次から次へと登場する。
岩を見ることに関しては日中の方がベターだと思うが、夜でもアスレチック感は楽しめる。

女体山 山頂

4時過ぎに御本殿・天の浮橋を経て、女体山山頂に到着。筑波山は男体山と女体山からなる双耳峰で、女体山の方が6mほど標高が高い。
夜景が素晴らしいであろうことは駐車場の時点で想像出来ていたが、270度近い大パノラマの夜景は、正直想像以上だった。星空もなかなか見事。
山頂は狭い岩場で人が多いとすぐに混雑してしまうのだが、さすがに今なら我々だけで占有出来る。

夜景は見事で感動したものの、山頂まで来ると風もそれなりにあり、気温も0度前後。体感気温は当然マイナスで、そのままの格好ではとても耐えられない。各々持ってきたダウンジャケット等で防寒を万全にしても、時間が経つと身体の芯が冷えてくる。

持参した手鞠寿司とオニオンスープで熱を入れて、1時間後の日の出を静かに待つ。(実はこの山頂手前に「山頂飲食禁止」という看板があったのを見逃してました。スイマセン!)

5時頃から空が青白く輝き始め、5時半過ぎに日の出。
地平線近くに雲が広がっていて本当の日の出は若干中途半端な形だったけど、雲の上からセカンド日の出を見ることが出来たのでとりあえず満足。霞ヶ浦の湖面が朝日に輝いて綺麗だし、関東平野の広さも実感出来た。
日の出の前後には10人ぐらいの登山客が訪れて、みんなで静かに朝を迎える。

男体山 山頂

女体山山頂から ケーブルカー駅 がある御幸ヶ原を経て、20分程で男体山山頂。
こちらは御本殿と筑波山気象観測ステーションがある程度の狭い山頂で、展望の面では女体山 > 御幸ヶ原 > 男体山という感じ。
筑波山気象観測ステーションは廃墟化しているものと思っていたが、無人化された今も筑波大学の管理で観測は続けられているらしい。

帰りは御幸ヶ原コースで下山。スタート地点は白雲橋コースと同じなので、高低差も変わらない。こちらは巨石群が無いため若干歩き易く、ケーブルカーや男女川最上流地点などもあり、コース全体の印象は大きく異なる。また、こちらは展望が期待出来ない。


1時間弱で筑波山神社に下山。神社の右手から上り、左手から下りてくる形となる。
ここの狛犬はやけにプリッとしたお尻が印象的。

下山後は守谷方面に戻りつつスパに立ち寄って冷えた身体を温め、久々の二郎でカロリーを過剰摂取して解散。これまで微妙な天候が続いたナイトハイクだったけど、3度目で遂に快晴。極寒の中で見た関東平野の夜景と日の出は格別だった。
やはり年に一度はやっておきたい企画だと再認識する山行になった。

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