▲ ナイトハイク #2 – 陣馬山 (855m)

昨年の高尾山 に続き、ナイトハイク企画の第2弾。今回は日中に散々登っている陣馬山に登ってみることにした。

去年は雨天で延期を重ね、最終的に一番土砂降りのタイミングで登ったのだが、今回も初回は雨とメンバーの都合で延期、この日も前日まで「曇り時々雨」の予報。
昨年と合わせて計5回の日程全てに雨が絡むという、異常なまでの相性の悪さ。去年は結局雨の中を登ったので、今年も少しの雨なら登ってしまおうと覚悟を決めた。

当日はそれまでの予報を大きく覆し、朝から最近で一番の快晴。夕方には雲が出て来ていたが、これなら明日の朝までは降られる心配も無さそう。

遅刻で波乱のスタート

スタート地点の藤野駅から登山口まで、さすがにバスも無い時間なので徒歩で30分。山頂までは大体1時間半。都合、約2時間で山頂に到着する計算となる。
藤野駅に0時46分着の終電で集合する予定だったのだが、一番遠い茨城方面から向かっているはずの友人から、「逆方向の電車に乗ってしまい、間に合いそうにない」とのメールが届いた。秋葉原で山手線に乗り換える際、内回りと外回りを間違えてしまったらしい。

時間調整がシビアな山行の場合、朝スタートでの遅刻もかなり厳しく、ナイトハイクの終電アクセスとなると、「遅刻≒終了のお知らせ」となる可能性が高い。
神奈川方面からの電車に乗っている友人は、この時点で既に八王子に到達していたが、そこから急遽逆方向の終電で折り返し、自分の車で向かうことを提案してくれたので、今回はギリギリのウルトラCで事無きを得た。

陣馬山

自分と戦犯の友人を八王子でピックアップしてもらい、陣馬登山口裏手の空き地に車を停めて、やっと本来のルートに復帰。この時点で午前2時。当初の予定から1時間弱遅れてのスタートとなった。

天候は引き続き安定しており、完全ではないが、星空も見えた。明日は再び雨に向かうとのことで、さすがに湿度はそれなりに高い。
散々登って道には慣れているし、特に迷うような分岐も無いのだけど、やはり昼と夜とでは勝手が違うようで、「本当にこの道で合ってる?」と不安を感じる瞬間が一、二度あった。

途中、iPodで音楽を流しつつ登ってみたら、真っ暗な山道を登っているという感覚が消失してしまうような、不思議な感覚だった。

陣馬山 山頂

ほぼ予定 (変更後の) 通り、3時半過ぎに山頂に到着。
この頃には空が雲で覆われ、山頂はガスが掛かっている。気温も涼しく、虫刺されなどを警戒して着ていた長袖で丁度良いぐらい。汗で冷えた分、余計にそう感じたのかもしれない。

テーブルにランタンとつまみを広げ、缶ビールで乾杯。
山頂には男性4人組の先客が居たが、我々と入れ違う形で下山していった。
この時間からそのまま下山も考えにくいので、高尾か生藤に縦走したのだろう。

カップ麺を啜り、ホットコーヒーを飲みながら4時過ぎの日の出を待つ。
山頂到着直後の曇り加減から、日の出を見るのはほとんど諦めていたが、このタイミングで丁度雲に隙間が出来て、空が茜色に染まり始めた。

綺麗な日の出を拝むことが出来たが、太陽が昇り切る頃から再びガスが発生。本当に運良く、日の出の前後1時間ぐらいだけ空が見えていたことになる。

7月も中旬と云えども朝の5時。日が陰ると、半袖のシャツぐらいでは猛烈に冷える。ガスで湿度が異様に高くなっているせいか、冷え方も早い。
8時から営業している温泉に入るため、7時まで山頂に留まる必要があるので、各自、持ってきたレインウェアを着込んでしばしの仮眠。たまたまなのだが、3人のウェアが赤・黄・緑と綺麗に割り振られていて笑った。

陣馬温泉 姫谷

7時に山頂を発ち、8時丁度に陣馬温泉の姫谷 (2017年閉業) でお湯を借りる。ここは陣馬唯一の露天風呂があるのだが、これが絶妙に温く、いくらでも長湯が出来る。ダラダラ浸かって休憩室で麦茶を出してもらい、都合1時間ほど寛いでから下山。
登山口裏手に停めてあった車に乗り、石川PAで朝昼食を食べてから調布で解散。


前日まで雨を覚悟していただけに、一滴も降られず朝日も拝めた今回は上出来。
危うく中止目前というトラブルもあったけど、結果的には何とかなったし、後で振り返れば企画を彩るエッセンスの1つということになっていくだろう。

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