▲ 石尊山&武蔵嵐山さくらまつり (344m)

桜が週半ばの雨を乗り切ってくれたので、武蔵嵐山のさくらまつり を観がてら、秩父の石尊山に登ることにした。少しまとまった雨が降っていたのでコースコンディションが不安だったが、金曜が思ったより早く快晴になってくれていたため、意外と安定していて助かった。

東武竹沢駅からの山里歩き

池袋から東武東上線に乗り、小川町まで1時間。始発~終点で寝ていけるし、快速急行は座席が1人ずつ独立した豪華仕様なので、新幹線に乗っているかのような快適さ。小川町での乗換も向かいのホームで待ち時間無し、下車する東武竹沢までは1駅。
東武竹沢駅は無人改札で駅前 (裏?) に地元の人が使う商店が1つあるぐらいで、コンビニも飲食店も見当たらないが、寂れているという感じではなく、単に交通手段としての電車がそれほどのウェイトではないのだろうという印象。

駅を出ると 外秩父七峰縦走 ハイキングコース の案内板が出ている。今回登る石尊山はその縦走コースのスタート地点という位置付け。
登山口へはここから40分ほど住宅街を歩くことになるが、草花が多く、とても長閑な道なので退屈せずに散歩が出来る。個人的にお気に入りのコース。コース上に案内は度々あるが、分岐毎にあるというわけではなく、それなりにグネグネと曲がってたどり着く感じなので、地図はしっかり用意したい。

線路を跨いでしばらく進み、綺麗なトイレを過ぎると登山道が始まる。杉が中心の山だが、間伐が程良く、鬱蒼とした感じはしない。
少し歩くと北向地蔵、それを過ぎると少しずつ傾斜が上がっていき、途中から木の根と岩がゴツゴツ露出した急斜面になる。一応鎖が設けられてはいるが、歩き慣れていれば使う必要はない程度で、距離もほんの僅かなので誰でも気楽に登れるだろう。

石尊山、官ノ倉山

岩場の斜面を登り切ると、向かい側の展望が開けた尾根に出る。あとは緩やかな尾根道を少し進めば石尊山の山頂。登山口から30分ちょっとなので、汗をかく間もないほどの道程だ。

石尊山 山頂

石尊山の山頂は季節の変化に乏しいが、展望はなかなか素晴らしく、良い意味で苦労と釣り合わない、陣馬山より更にお手軽な入門用の山として有用。岩場の狭い山頂ながら、ベンチも設置されている。

今回は時間に余裕があるので、相方が準備してくれたオレンジティーと、塩ラーメン&おにぎりでのんびりと昼食。
駅で登山客が10人ぐらい見えたので、狭い山頂だと若干混雑するかなと思ったが、縦走で通過する人が大半だったらしく、ほとんどの時間は我々だけで独占出来た。

官ノ倉山 山頂

石尊山を出て、10分ほどで官ノ倉山。 石尊山より僅かに標高が高く、地図ではこちらの山名のみ記載されていたりする。
官ノ倉も展望は良いが、個人的には石尊山の方が雰囲気があって気に入っているので、毎度振り返って石尊山を眺めるぐらいの時間しか滞在しない。

官ノ倉山を通り過ぎて、ちょっと判りづらい斜面を下る。山頂からの下山口がどこか若干判りづらいだけで、道そのものは明瞭。
石尊山と同様、山頂直下は岩場の急斜面になっているが、間もなく歩き易い林道に変わる。こちらも杉ばかりの道だが、やはり間伐のお陰で見通しは良く、歩いていて楽しハイキングコースになっている。

官ノ倉から30分ほどで民家の裏手に出て、舗装路を少し歩けば安戸バス停がある。バスは1時間に1本程度なので、タイミングを計って下山すると良いだろう。今回はバスが来るまで30分ちょっと時間があったので、少し先のバス停まで歩くことにする。
途中、立派な和菓子屋の前を通ったので、生クリーム大福を購入した。冷凍されているので、ある程度溶けるのを待ってから食べると美味しい。


バスに乗って小川町駅まで戻り、そこから歩いて 花和楽の湯 へ。
1,500円と若干高いが、露天風呂も広いし、岩盤浴なども楽しめる。LaQuaを知っている人は、ほとんどそのシステムなのでイメージし易いだろうか。

武蔵嵐山 さくらまつり

花和楽の湯に2時間ほど滞在してリフレッシュし、武蔵嵐山のさくらまつりへ。すっかり陽が落ちて暗くなり、ちょうど花火の打ち上げが始まっていた。
出店はかなり多く、土手の片側に1列だけズラッと並んでいる。街頭なんて勿論ないので、頼りない提灯と、煌々とした屋台の光だけが河原を照らす。

花火はこじんまりしたものを想像していたのだが、思ったよりも景気良く上がる。企業や個人が協賛で上げているものなので、数発毎に協賛者の紹介が入ってテンポは悪いが、逆に花火ばかりに集中しなくてもよく、独特のまったり感で長閑なイベントだった。


石尊山 (+α) と花和楽の湯のセットは結構気に入っているので、季節を問わず、当日思い立ってからでも登れる選択肢として活用していきたい。ナイトハイクにも向いているように思う。

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