愛しの神戸 2013

春なんだか冬なんだか分からない気温の乱高下を横目に、1年半振り に神戸に行ってきた。
前日の関東は異様な暖かさ+台風のような暴風雨という、およそ冬らしくない天気だったけど、一転して週末は雪がチラつくほどの寒さが戻ってきてビックリ。そう言えば、神戸はいつも春~夏に行ってばかりで、寒い時季に訪れるのは初めてだ。

摂津本山

今回は今までと少し違うエリアに足を延ばすことにして、まずは三ノ宮からJR東海道・山陽本線で10分の摂津本山へ。関東圏の我々には馴染が薄い駅だが、所謂 “芦屋のお嬢様” の芦屋より少し手前、ぐらいの立地であり、そう言われてもやっぱりよく分からない。
摂津本山自体にこれと言って観光スポットがあるわけではないのだが、以前から気になっていた雑貨屋やカフェが幾つかあり、その足で六甲からケーブルカー&ロープウェイで有馬温泉に向かい易い立地なので、今回のプランには打ってつけの条件だった。
各停しか停まらないため、駅舎自体は結構こじんまりとしているが、それでも10分に1本以上の間隔なので、使うのに不便という印象は無い。

NAIFS

最初に訪れたのは、NAIFSという輸入雑貨屋。
神戸に限らず、個人経営のショップはオープン時間が遅めなことが多く、神戸でも早くて11時、遅い店だと13時オープンなんて店も珍しくない。そんな中で、10時オープンのこの店は今回のタイムテーブル上、何気に有り難い存在。

アジアや東欧系の輸入雑貨が揃う店で、割と実用的なものが多い印象。
アジア系の輸入雑貨と言うと、安いけど作りがイマイチで値段相応というイメージもあるけど、結構しっかりした作りのものもあって、掘り出し物がわんさか。系統的にツボだった上に安価なので、色々物色した挙句、自宅に配送してもらうことにした。
ここは神戸方面に行く時は必ず立ち寄る1軒になりそう。

いしころカフェ

NAIFSで1時間近く潰せたので、1つ裏の通りにある いしころカフェ が11時でオープン。洞窟っぽい雰囲気の女性的なカフェなんだけど、メニューは案外がっつりイケるので嬉しい。
こことNAIFSはセットで間違い無い。

フロイン堂

その後は阪急電鉄の岡本駅に向かいつつ、ちょこちょこと雑貨屋を回遊。パン好きには有名な老舗のパン屋フロイン堂で買い食い。

有馬温泉

阪急電鉄で六甲駅まで乗り、バスで六甲ケーブルの駅に向かおうとしたんだけど、バス停に「有馬ロープウェーが点検期間で運休」との貼り紙…
六甲ケーブルと有馬ロープウェーを乗り継いで有馬温泉に向かうつもりだったのだが、これではどうしようもないので、電車に切り替えて再出発。

有馬温泉 は電車だと三ノ宮から2回乗り換える必要があるものの、時間的には30分ぐらい。
さすがは日本三古湯の1つ。アクセスの良さもあり、活況の様子。

御所坊

行こうと思っていた温泉 御所坊 の立寄り湯が14時受付終了だったんだけど、先の件もあってスケジュールが狂ってしまい、駅に着いたのは13時50分。
脇目も振らずに真っ直ぐ向かい、13時59分にフロントに到着。駆け込みだったのに快く通してくれた中居さん、ありがとうございます。
脱衣場で親子連れ1組と入れ違っただけで、入浴中は自分1人の貸切状態。

御所坊は内湯2つの構成で、脱衣所から入ってすぐに所謂「内湯」があり、こちらは温泉ではない普通の浴槽。奥にスロープ状の細い廊下、その先が半露天の温泉になっている。
この半露天は女湯と繋がっていて、一応低い仕切りがあるものの、ズカズカと入っていくと丸見えになってしまうので注意が必要。
ちなみに冬場は寒いためか窓が閉まっており、ほぼ内湯の状態。

有馬温泉は「金泉」「銀泉」という2種類の温泉が湧き出ているんだけど、御所坊のお湯は金泉の方。(泉質としては厳密には3種類湧き出ている)
金泉は空気に触れると赤くなる性質で、噴出した直後は透明らしい。赤土を溶かしたような褐色の濁り湯で、「赤湯」とも呼ばれている。湯船の底には微かに滑りのあるサラサラとした泥が沈んでいた。臭いは無い。
宿自体の雰囲気も良いし、機会があれば宿泊もしてみたい。高いけど。


御所坊を出て後は温泉街の散策。
この日は結構寒かったんだけど、山間の有馬は更に寒く、時折雪がチラつく。

金泉源

先程浸かった金泉の噴出口である「金泉源」。近付くにつれて、地面が赤く酸化している。
さっぱりとした場所ながら、ちゃんとそれっぽい雰囲気が楽しめるので、有馬に来たならとりあえず寄っておいて損は無い。

銀泉源

一方、少し外れた場所にひっそりと佇む「銀泉源」。
時季の関係か、我々が訪れたタイミングでは温泉が湧き出ていなかったが、脇に設置された蛇口を捻ると飲料用の炭酸泉が出て来る。試しに一口飲んでみると、若干の炭酸と、非常に強い金属味。決して美味しいとは言えない。と言うか、かなりマズい。

愛宕山の展望台

裏手の坂道を登り、温泉地を見下ろせる愛宕山の展望台へ。公園になっているので、道も整備されていて簡単に登れる。雪が降るほど寒かったこともあり、あまり長居は出来なかったけど、見晴らしはバッチリ。

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