雨の飛騨高山 2日目

1日目 からの続き。

2日目は5時過ぎに起床。
相方が腹痛に苦しんでいて、しばらくバタバタする。実は2日前の朝から2人ともお腹を壊し気味だった。2人で同じものを食べたのはその前の晩に食べた冷やし中華ぐらいなので、大方それが原因だろうと踏んでいた。
自分は昨日の午前中に完治したし、相方も午後以降は落ち着いていたので安心していたが、今朝になってぶり返してしまったらしい。

しばらく介抱した後、若干落ち着いた相方を残して朝風呂に向かう。昨日とは男女の浴場が入れ替わり、こちらは露天風呂に寝湯がある。内湯の寝湯ってあんまり入ることが無いんだけど、露天だと温めでなかなかいいなぁ。

朝食

7時半から昨日と同じ個室で朝食。
下手な宿の夕飯を上回るぐらいの品数とボリュームだし、相変わらず丁寧な仕事。
相方はすっかりグロッキーで胃に負担が掛かるものは食べられないので、大半を自分が貰って平らげる形になった。満足だけど苦しい。

花扇別邸 いいやま

再び朝風呂。
花扇の斜向かいには 花扇別邸 いいやま という花扇の姉妹店があり、花扇の宿泊客はいいやまのお風呂にも入ることが出来る。(逆も可)
当然ながら入らない手はないので、浴衣に下駄という出で立ちでいいやまへ。
いいやまは建物としては花扇よりも小さいのだが、木に拘った古民家のような造りになっている。設備が充実しているのは花扇、雰囲気をより重視するならいいやまといった使い分けが出来る。

いいやまのお風呂は花扇よりも少し狭いものの、1人用の浴槽があったりして、花扇との棲み分けが出来ているのが良い感じ。

高山観光

10時にチェックアウト。送迎バスで駅前まで送ってもらい、本日の市街観光をスタート。
相方は引き続きグロッキーなので、休み休みで様子を見つつ散策する。この時点ではとりあえず雨は降っていない。

朝市と陣屋

朝市を回りがてら、陣屋を見学。幕府直轄地時代の役所で、郡代役所として現存する最後のものなんだそうな。
途中で中国人の集団が来てかなり騒がしくなったけど、先に大半は回れたのでギリギリセーフ。

陣屋を出て、古い街並みに入る辺りから雨が降ったり止んだりし始める。
とりあえず長く降られることは無かったので、降っている間は店を冷やかし、止んだら歩くという流れであちこち覗いて回った。

飛騨牛にぎり

高山ベタ観光の定番、「飛騨牛にぎり」。
まぁ “そこそこ美味しい” ぐらいだろうと思って食べたけど、想像よりずっと美味しかった。

食べ終えて歩き始めた直後、店の向かいの壁に大きくて綺麗な蛾が止まっていて驚く。どうやら「オオミズアオ (大水青蛾)」という種で、東京にも生息しているらしい。自分は初めて見たので、ちょっと感動した。

カフェ 青

まずは調べておいた カフェ 青 で一休み。
中庭付の大きな家屋を複数店舗で分割しており、ちょっと変わった感覚。わらび餅は見た目よりもかなりボリュームがあって満足。

てるてる坊主に「勝つ」と書かれていたけど、残念ながら惨敗の様相。

十割そば

駅前まで一旦戻って、飛騨の十割そばを食べる。
十割って過去に数回しか食べた記憶が無いんだけど、今までに食べたものよりもコシが強い印象。

飛騨牛コロッケ

再び古い街並まで戻って散策を続行。少しの間止んでいた雨も、折り畳み傘では心許ないほど強めに降り始めた。
昨日のタクシードライバーに聞いた「二木酒造」に向かう途中で、昨日から食べるか迷っていた 飛騨牛コロッケ を買い食い。1個でも注文してから揚げてくれるので、揚げたてサクサクを食べることが出来る。
この日は若干薄ら涼しいぐらいの気温だったので、温かいものが胃に染みた。

二木酒造

高山で一番老舗の酒蔵、二木酒造
タクシードライバー太鼓判の「氷室」の純生大吟醸と、「笑いじょうご」を試飲。普段は燗ばかりで冷酒は嗜まないんだけど、これは2つともクイクイ飲めてしまう。

そんなに馬鹿高いものでもないので、自宅用に1本買って帰ろうかと思ってたけど、試飲だけで割といい塩梅になってしまい、そのまま店を出た。夏なら家で冷酒も良さそうなので、折角なら買えば良かったかなと今更ながら思ったり。

カフェ かつて

外は完全に豪雨となり、しばらく止む気配も無さそうなので、本日2軒目となる カフェ かつて で雨宿り。木造りの街並みは雨も似合うけど、ここまで激しいと見る余裕も無い。
この時点で市街観光の要所は粗方回れていたし、のんびり腰を落ち着けることにする。


完全には止まないものの、出歩ける程度には雨が弱まったので、駅向こうの雑貨屋を目指して駅前に戻り、ついでにお土産を物色。

駅の隣に温泉付きの宿泊施設があり、足湯が解放されていたので拝借。帰りの電車まで時間もあるし、どうせなら立ち寄り湯でもしようと思ったのだが、宿泊かマッサージ付の高額プランしか無く、どうやらただの立寄り湯としては使えない様子。
駅最寄りの温泉施設なんだから、立ち寄り湯としても使わせれば便利そうなのに、やはり最寄ゆえの強気設定ということなのか…?
まぁ、足湯を開放してくれているだけでも有り難いんだけどね。


18時半の電車に乗って、往路と同じ乗り継ぎで東京に戻る。
東京も夜の時点で雨こそ落ちてなかったけど、天気が悪いのは同じだったらしい。高山だけピンポイントに降られていたら恨み節の1つも出るが、どこも似たような状況なので、そういうタイミングだったのだと諦めもつく。
生憎の天候で歩き回るには若干微妙な時間帯も多かったけど、今回は宿泊先の充実っぷりだけでも満足出来てしまった。ここは別邸の方も含めて、またいずれリピートしたいと思っている。
次は白川郷や上高地、奥飛騨に泊まってみるのもいいな。

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