新春1,500km 紀伊ハンター 2020 (1日目)

ほ)ぼ恒例となっているhikaruとの正月遠征。個人的な都合で取り止めていた去年の分も盛り込んで、今年は2日間の日程で計画。一昨年に 香川までぶっ飛んだ ため、変な方向にハードルが上がってしまった感もありつつ、どこに向かおうかあれこれ思案。今回は自分もhikaruも予てから行きたいと思いながら、未開の地だった紀伊半島に白羽の矢を立てた。

我々は周到なプランニングも大好きだけど、行き当たりばったりの偶発的なメイクミラクルも楽しみたい性質。気になるスポットは手当たり次第にマッピングしておいて、ひとまず反時計回りで突っ走ることだけを背骨にスケジュールを決定。
上手く噛み合わずに悔しい思いをする可能性もあるけど、現地で得た情報やフィーリングを元に肉付けしていくライブ感は、気心の知れた長い付き合いだからこそでもある。いざとなれば “大人の力” でブン回せるという自負もあるし。(笑)

出発

2日の22時に自宅を出発し、東京ICから一路和歌山へ。
新東名をひた走って翌1時に浜松SAで夜食を放り込み、伊勢湾岸自動車道で3時半に湾岸長島PA、新名神高速道路で4時半に土山SA、名神高速道路~京滋バイパス~第二京阪道路~近畿自動車道~阪和自動車道と繋いで7時に紀ノ川SAでそれぞれ小休止。

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そのままの勢いで阪和自動車道~トンネルだらけの紀勢自動車道をひたすら南下して紀伊半島南岸の海岸線まで進み、紀勢本線と並走する国道42号で第一目的地である橋杭岩に到着した。
西岸沿いにも 崎の湯 等の気になるスポットが点在していたが、今回は熊野・伊勢・志摩辺りをメインに回りたかったので断腸の思いでスルー。

橋杭岩

橋杭岩 は橋の杭だけが立っているように見えることから名付けられた奇岩の名勝で、国の名勝天然記念物に指定されている。
大小約40の岩が約850mもの長さで並んでいて、干潮時は中程の弁天岩まで歩いていくことが出来るらしい。泥岩層の干潟は磯臭さがほとんど無く、海藻等もほとんど見当たらない。目を凝らすと、ヤドカリぐらいは発見することが出来た。
少し前にブラタモリで観て気になっていたが、テレビで観た印象よりも遥かに奇妙な風景で面白かった。

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まぐろのヤマキ (ヤマキ食堂)

小腹も空いてきたので那智勝浦に向かい、まぐろのヤマキ (ヤマキ食堂) でブランチ。
マグロに限らずメニューはかなり多いが、クロマグロのトロ推しの圧が物凄い。あと、何故かカレー推し。自分は大トロ丼 (1,600円)、hikaruは大トロ+赤身のヤマキ丼 (2,000円)、そしてカレーのハーフ (400円) をシェアする形で注文。
紫ヘアーの名物女将が「カレーは分けて食べる?」と訊いてくれたが、ハーフを更に分けてもらうのも申し訳無いので「分けるけど、器は1つで良い」と伝えたところ、「それだと三度味が変わるのが分からなくなるから、シェアするなら予め分けさせて欲しい」とのこと。味が変わる云々はよく分からなかったけど、そこまで思いがあるならということで、お言葉に甘えることにした。

丼は想像よりもマグロがしっかり盛られていて嬉しい誤算。酢飯ではなく、ほんのり甘いタレを浸る程に掛けて食べるスタイル。
脂がしっかり乗りつつマグロの旨味もしっかり感じられ、途中からクドくなるかもという懸念に反し、ペロリと平らげることが出来た。日頃はあまりトロを口にしないのでクロマグロがどうとかは分からないが、これは単純に美味しくて大満足。

カレーは上層が甘いルー、下層が辛いルーになっているようで、上層だけ・下層だけ・上下ミックスで三度味が変わるということらしい。推しているだけあって十分美味しいのだが、結構ドッシリとした味なので、マグロの感動が上書きされてしまう…(笑)

勝浦漁港 にぎわい市場

近くにある勝浦漁港の にぎわい市場 へ移動。外には足湯も設けられている。新しく綺麗な施設でタイミングによってはマグロの解体ショー等も楽しめるようだ。

市場とは言うものの、生鮮の取り扱いはそれほど多くなく、どちらかと言えば「道の駅」といった感じ。マグロを食べられる飲食店も幾つかあったが、先程のヤマキに比べると割高感のある価格設定。食べ比べていないのでハッキリとしたことは言えないけど、個人的に今回はヤマキで正解だったかな。

ちなみにここに置いてあるパンフレットに勝浦エリアでマグロ料理を提供している店のマップが付いているのだが、程近いヤマキは載っていなかった。色々と事情があるのかもしれない。

熊野那智大社

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大門坂の終点から一度車道を跨ぎ、少しキツめの467段の石段を登り切れば、いよいよ熊野那智大社に到着。
境内は初詣の参拝客で賑わい、朱塗りの社殿は目にも鮮やか。

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裏手には対照的な 那智山 青岸渡寺 が堂々たる風格で並んでいる。
ちなみに有料となるが、熊野那智大社までは車で行くことも出来るようだ。