EXPO 2025 大阪・関西万博

シグネチャーパビリオン いのち動的平衡館

大屋根リングの下で買ってきた昼食を食べた後、14時半から「いのち動的平衡館」へ。
“蜃” を思わせる巨大はまぐりのような建物に入ると、32万球ものLEDの明滅による「いのちを知る」をテーマにした立体映像が流れる。

哲学的なテーマを紐解く語彙が乏しいので踏み込んだ感想は避けるが、メッセージや演出には共感を覚えつつも、万博会場というシチュエーションとの相性は今ひとつだと感じた。
ICC 辺りにひっそり展示してもらえると、より没入感が高くなって良いように思う。メッセージを伝える場として万博は相応しいものの、内容的にはもっと落ち着いた空間でじっくり向き合いたいタイプの作品だ。

ROBOT & MOBILITY STATION

元々ノーチェックだったんだけど、大屋根リングから見下ろして存在に気付いた施設。
国内の企業・大学が開発に取り組んでいるロボット関連技術のデモンストレーションを体験出来る施設で、我が子的にはここが一番 “刺さる” 内容だった。

中でも宇都宮大学ロボティクス・工農技術研究所の空中ディスプレイには興味津々で、熱心に説明員の話を聞いたり、質問したりしていた。

いのちパーク ミストゾーン

正式な名称は不明だが、シグネチャーゾーンの中央広場で15分に一度、地面からミストが吹き出す演出がある。ミストはかなりの量で、喜んで走っていった我が子がどこに居るのか分からなくなる。防犯の観点から問題視する声も上がっているようだが、とりあえず我が子は時間を変えて再訪したがるぐらい気に入ったようだ。


親は親でほとんど徹夜状態だったし、我が子も暑さで消耗気味だったので、16時過ぎに会場を出ることにした。

予約システムや公式サイトのUIに関しては閉口するレベルで問題が多く、訪れるモチベーションを悉く削いでくるものだったのは事実。
ただ、十数年に一度という国際的なイベントに触れておくのは有意義なことだと強く感じた。少なくとも「無駄だった」「来て損した」と思うようなことは無いはず。我が子もしっかり楽しめたようなので、我が家初の万博は非常に価値あるものになった。