▲ 久々の単独行 – 塔ノ岳 (1,491m)

今年は思ったよりも山に登っていなかったので、3連休を利用して久々に単独登山をしてきた。今回は丹沢の塔ノ岳という山。
去年登った 大山、今年登った 明神ヶ岳 に近く、新宿から小田急線で1本、バスに乗り換えて30分程度で登山道に入ることが出来るため、非常にアクセスが良い。

最初は日曜に登って月曜を休養日に充てようと思っていたものの、日曜朝の時点で日曜の予報が「曇り時々雨」、月曜の予報は「曇り時々晴れ」。天気を優先して月曜に変更したところ、日曜は結局「曇り後晴れ」、そして、いつの間にか今日は「曇りっぱなし」になってしまっているという悲しい現実…

ヤビツ峠からの表尾根縦走

塔ノ岳へは秦野駅からバスでヤビツ峠に降りたところからスタートとなる。ここは大山のゴール地点になっていた場所なので、自身三度目の来訪である。

以降の写真を見てもらっても分かると思うが、ヤビツ峠は既に強烈な濃霧に覆われていた。
朝の時点で曇天は覚悟していたので、今回は景色を楽しむハイキングと云うよりも、山岳地図に記されているコースタイムを基準に、どの程度の時間で登頂出来るかを計測しつつ登る、タイムトライアルに近い形態を選ぶことにする。

今回の塔ノ岳までのルートは二ノ塔・三ノ塔・烏尾山・行者ヶ岳と云った細かい山々をプチ縦走する形になっており、全体を通してのコースタイムは6時間20分の長丁場。自身の登山体力を測るには、これぐらいの規模が丁度良さそう。

コースは起伏に富んでいて、階段あり、ガレ場あり、鎖場あり、アップダウンも多いので、数値で仕入れていた情報よりもずっと楽しく、そして体力的にはキツいものがある。特に今回はなるべくスピーディに登ろうとしているので、ヘバる身体に鞭打って黙々と山頂を目指す。
日が出てないので暑さはほとんど無いのだが、異様なまでの湿度のため、動くと途端に蒸し風呂状態。文字通り、滝のような汗を掻きながら進むことになった。

ちなみにやっぱり景色は全然見えないけど、晴れていたらさぞやと思わせるポイントが数多くある。これは是非、晴れた日にリベンジしておきたい。

今回の難関、ほぼ垂直の鎖場。足を滑らせたら怪我は必至。今回は下りだったからまだいいけど、これが登りだったらキツいだろうなぁ…
写真だとスケール感がイマイチ伝わらないのが残念。

霧の演出で天国への階段とでも言いたくなるような道。下が見えない分、恐怖感が湧かなくて良かったかも。見えてたらかなり怖そう。

コース上には避難小屋等が点在しているけど、人が居たと思われる小屋は基本的に閉鎖されてしまっている。

塔ノ岳 山頂

そんなこんなで何とか山頂に到達。12時40分。9時ジャストから登り始めて、都合3時間40分で登頂したことになる。

山頂に着いても霧は晴れず、残念ながら下の景色は見えなかった。
じっとしていると結構寒いので、早速荷物を置いて昼食の支度。最初はおにぎりだけにしようと思ってたけど、寒そうだったのでクッカーも持って来て正解。

大倉尾根

帰りは岩場が滑って危ない場所が多いものの、道自体は割と整っていてスイスイ降りられた。
13時半に山頂を発って、ゴール地点のバス停に着いたのが15時10分。こちらは参考タイム2時間20分に対して1時間40分。ほとんど走り下りたような感じだ。

帰りは鶴巻温泉に立ち寄ろうと思っていたけど、1人で温泉に入ってしまうと出たときに一気に落ちそうだったので、大人しく帰ってから銭湯に行った。(露天風呂があるのだ!)

そんなワケで、天候には恵まれなかったものの、個人的には割と成果のあった単独行だった。