hikaruからのお誘いを受けて、稲刈り ・ 味噌づくり に続き、三度房総へ。今回は「醤油しぼり」ということで、一連の房総イベントの中でhikaruが最も共有したいものだったとのこと。
当日は雨交じりの予報だったが、蓋を開けてみれば小春日和の気持ち良い快晴に恵まれた。
自宅を6時半に出て、アクアラインで房総に向かう。味噌づくりの際はアクアライン手前で事故渋滞に遭って大きくタイムロスしたが、この日は何事もなくすんなり進み、9時前には現地に到着することが出来た。
今回の会場は 古民家カフェ 夜麦 の前庭。山間にある築200年の古民家を改修したお店で、カレーやナポリタンが人気らしい。この辺り (鋸南地区) は昨年の台風で特に被害が大きかったエリアで、今も屋根にブルーシートが掛けられていたり、爪痕が残っている。
醤油づくり
2年熟成の醤油桶 (諸味)。撹拌しつつお湯を足して、塩分を調節する。
この時点で舐めさせてもらうと、日頃口にしている醤油とはかなり異なる、花のようなフルーティな香りが感じられた。
薄めた諸味を布袋に入れ、「船」と呼ばれる圧搾機に何層にも重ねていく。
ジャッキで圧を掛けると、綺麗な茶褐色の醤油が流れ出る。この状態が生揚醤油で、ここから濾過したものが生醤油 (なましょうゆ) 、更に火入れしたものが生醤油 (きじょうゆ) らしい。生醤油 (なましょうゆ) と生醤油 (きじょうゆ) は同じ感じなので、非常に紛らわしい。
生揚醤油は濾過も火入れもしておらず微生物が活動している状態のため、風味が良くふくよかな味わいを楽しめるが、冷蔵しないと発酵が進んでしまうので流通・保管が難しいそうだ。
食わず嫌いな我が子は最初嫌がっていたのだが、無理矢理舐めさせると気に入ったらしく、止められるまで延々舐め続けていた。
持ち帰り&実食
各自で持参した瓶に、生揚醤油を詰めてお持ち帰り。残りは火入れして生醤油 (きじょうゆ) に。
hikaruが持ってきたハンディ釜で炊いた米に摺り下ろした生山葵、そして鰹節と生揚醤油でシンプルに頂く。他の方が持ち寄ってくれた卵で作った卵かけご飯も美味しい。
片付け
醤油を絞り切ったので、最後は片付け。一番大変なのは、布袋を洗うこと。諸味の搾り粕が残っているので、裏返して落とした後、丁寧に洗い流してやる必要がある。微生物の働きか、手がスベスベになるという効果も。
団らんしつつ子供達とひとしきり遊んで、14時半にお暇。
前回の味噌もだけど、日本人として当たり前に口にしていながら、その製造工程をほとんど知らなかった醤油という調味料。仕込みはノータッチながらもこうして一端に触れる機会を得られたことで、今後は今までと違った視点で楽しむことが出来そうだ。
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