夏を待ち切れなくて – 初島探訪 (後編)

前編 からの続き。

ピクニックガーデン

丁度昼食時間となり、予約していた ピクニックガーデン に移動。
海沿いのテラスで海鮮バーベキューを楽しめる施設で、空いていれば当日の申し込みも可能。コースは2,100円、3,150円、5,250円の3つがあり、今回は3,150円の”潮騒コース”を選択。テラス席は全て外海が見える位置に並んでいて、文字通りのオーシャンビューを堪能出来る。

今までにこういった屋外バーベキューで “当たり” を引いた例がほとんどなく、正直なところ、今回も雰囲気さえ楽しめれば内容はそれなりでも良しとしようという諦観があったのだが、運ばれてきた具材を見て、良い意味で期待を裏切られることになった。
海鮮なので肉類はお飾り程度だが、魚介はイカ・ホタテ・サザエ・アジがそれぞれ1つずつ付き、野菜も殊の外充実、自分で焼ける焼おにぎりまで付いてくるのでボリューム十分。鉄板は油が下に落ちるタイプで、最後まで油っぽくならずに箸が進む。

ロケーションを含めてお世辞抜きで、これまでに店で食べた屋外バーベキューの中でNo.1候補だと思う。

海泉浴 島の湯

島での最後はやっぱりお風呂。
入浴施設に関しては、初島アイランドリゾートの紹介ページを見る限りではかなり小ざっぱりとしていて、あまり広くも見えなかったため、熱海に戻ってから入ることも選択肢として残していた。

バーべキューの間もどうするか協議を続けた結果、今日はここまで初島で大当たりだったんだから、このまま初島と心中するつもりで 海泉浴 島の湯 に賭けてみることに決まった。
天気が良く、船も良く、初島の雰囲気も良く、アスレチックも良く、バーベキューも良かったので、もしお風呂がイマイチだったとしても、勝率8割以上で凱旋出来るだろうという、勢い任せの選択。

島の湯は港を通って島の反対側、リゾート入口の脇に建っている。
リゾート入園料800円と入浴料800円を合わせて1,600円だと思っていたら、島の湯はリゾートと別扱いのようで、入浴料の800円だけで大丈夫だった。
“海泉浴” の名の通り、海のミネラルが溶け込んだ井戸水を組み上げているのが売りとのことだが、この日は組み上げポンプが故障して真水になっているらしく、お詫びにタオルセットを無料で貸してくれた。
海泉浴がどんなものかという興味もあるけど、単純に汗を流したかった我々としては、とりあえず今回は真水で何の問題も無いし、こういうちょっとした気遣いは素直に嬉しい。

ほぼ同サイズの内湯と外湯が1つずつあり、露天風呂からは抜群のオーシャンビュー。浴槽はサイトの情報から想像していたよりもずっと広くて、またしても良い意味で…
他グループよりも早めに引き上げようとしていた関係で、我々以外の利用客も少なく、湯船に浸かったりリクライニングチェアでウトウトしたりを繰り返していたら、予定していた帰りの船の時間に間に合わなくなってしまった。
調べると、次の便が30分後に出ると分かったので、もう一度のんびりしてから港に向かう。


16時20分の便で熱海に帰港。やはりこの30分という長さは丁度良い。
やはり若干早めのタイミングが功を奏したのか、途中から高速も含めて最大2kmの渋滞しか発生せず、ほとんどナビの予想到着時刻通りに東京に戻ることが出来た。
明大前で車を返却して、最後の1人と吉祥寺の居酒屋で合流。

遠方に往く友人が湿っぽくなるのを嫌って「いつも通りな感じで」と要望し、他のメンバーもその想いは通じるところがあったので、あまり大仰な幕引きにはしなかった。
ここ数年は全員が都内に居る状態でも、大きなイベント以外では簡単に集まれなくなりつつあり、個人的には今回が1つの節目になってしまうんだろうという感傷も少なからずあったけど、この日を経て、ようやく諸手を挙げて快く送り出せる気持ちの整理が付いた。

何だかんだ言っても10月には再会出来そうなプランも見えているので、新天地からの吉報を待ちつつ、これまでとは違う距離感を楽しめれば良いと思っている。

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