▲ 紅葉の新エリア開拓 – 金峰山 2日目 (2,599m)

1日目 からの続き。

風が小屋を叩く音で何度か目を覚ましながら、予定通り5時に起床。なるべく音を立てないように布団を畳み、荷物を抱えて1階に降りる。この時間に出発の準備をしている人は、自分の他に10人ぐらい。
幸い、まだ雨は降っていないようだし、昨晩よりは風も弱まっているようだ。

朝靄の下山

小屋の周りは雲に覆われていて、視界は辛うじてあるが、防水デジカメでフラッシュ撮影しても靄しか写らない状態。
山頂を経由していくか少し悩んだけど、どう見ても展望は期待出来そうにないので、稜線からの朝焼けを期待しつつ、まっすぐ下山することにした。

この段階までに降水は無かったようで、コースコンディションは良好。
稜線に出ると昨日以上の「強風時々突風」に煽られまくる状態だったけど、切れ落ちているのは南側で、北側はそれほど断崖というわけではないので、南風であればそれほど危険というわけではない。
強風のお陰で雲の流れが速く、時折朝焼けに染まる富士山が姿を見せてくれた。ただし、数日の内には北風が吹くようになるらしいので、そうなると若干危険かもしれない。
時折、岩に薄い氷が張り付いている箇所があるので、うっかり踏んでしまわないように注意。

朝食

砂払いの頭を過ぎて風を受けなくなったところで朝食にする。
まずはフリーズドライ「極食」のチリコンカン。お湯を注いで1分で出来上がり。このシリーズは500~1,000円と高いけど、チリコンカンは抜群に旨い。気軽に色々試せる値段ではないので、山行毎に1種類ずつ食べてみたい。

そして、個人的に定番の マジックパスタ のペペロンチーノ。他にナポリタンとカルボナーラもあるけど、指名買いするぐらいペペロンチーノが一推し。


身体もすっかり温まったので、ダウンジャケットとフリースベストを脱いで身軽に下山を再開。
凍結している箇所はほとんど無いけど、なかなか見事な氷柱を発見。コース全体が霧の影響で若干湿り気を帯びていて、木の根が張り出している場所では滑り易い。ちゃんと探せば滑り難いところを渡っていけるので、慎重に歩けばほとんど問題は無い。

昨日上ったばかりのコースということもあり、時間を気にするまでもないぐらいサクサクと下りる。天候は曇り時々晴れといった具合で、下山まで降水の心配は無さそう。
荷物が重いので下山は膝がキツいかもと懸念していたけど、勾配が緩やかなお陰で全然気にならない。

往路と全く同じなので特筆すべき点はあまり無いが、強いて言うと富士見平からみずがき山荘までの区間は、下りだと若干道を見失い易い。
多少間違えてもそれほど致命的な事態にはならないと思うのだけど、今の時季は落ち葉が積もって地面の凹凸が分かりづらくなっていることもあり、コースが外れると思わぬ形で足を取られる可能性があるので、それだけは少し注意。

10時ジャストにみずがき山荘に到着。10時15分にバスがあるので、無駄の出ないタイミングで戻ってくることが出来た。

増富の湯

折角なので、行きのバスで見た 増富の湯 に浸かって帰ることにする。下車して次のバスまで1時間ちょっとあるので、丁度ひとっ風呂というタイムスケジュールになる。
路線上には幾つかの入浴施設があって、当初の予定ではこちらに下山しないつもりだったので、あまり情報収集していなかったのだが、バスの中から見た中では、増富の湯が一番それっぽい。

ちなみにこの時間のバスに乗ったのは自分1人だけ。
運転手さんと瑞牆山や金峰山に関する情報や、昨今の山ブームにおける功罪など、色々と話しながら増富の湯で下車した。

増富の湯は10時から営業。小さな朝市も併設されている。外にザックを置くスペースが設けられているので、貴重品を抜いて館内へ。
一般入浴料金700円、バスで貰った割引券を提示すれば600円で入浴出来る。タオル等は別料金。

赤褐色のラジウム温泉で、加温しない源泉かけ流しの浴槽が充実しているのが特徴。
湯温は25・30・35・37℃となっていて、これに42℃まで加温した浴槽が追加されている。普通に考えると37℃でもやや温いぐらいだし、のんびり長湯するのに適している。
露天風呂は無いが、浴槽すべてを含めるとかなり広いので、それなりに解放感はある。敢えて要望するなら、40℃ぐらいの大浴槽が1つ欲しいところだ。

汗を流して外に出ると、小雨が降ったり陽が差したり落ち着かない空模様。
稜線を歩いた時の強風は感じられないが、当初の予定のまま歩き続けていたら、なかなか慌ただしい1日になっていたかもしれない。


11時少し前のバスに乗って、12時少し前に韮崎駅に到着。あとは中央本線で高尾まで戻り、中央線に乗り換えて三鷹に戻るだけだ。
途中、奥多摩に釜飯を食べに行っていたhikaruと連絡を取り、2人とも16時前には吉祥寺に戻るということが分かったので、合流して久々に飲むことに。

吉祥寺到着後、hikaruは銭湯に向かい、自分は食べ逃していた昼食としてラーメン屋へ。
それぞれ山の締めを綺麗に済ませて、16時過ぎに駅前で合流。
気の利いた飲み屋に入るには1~2時間早いので、しばらく新規開拓の店を探してウロウロ。山ではなく、街中で遭難しているという笑い話。
気になる店を2つほどに絞り、結局その2つをハシゴして解散。17時過ぎから飲み始めると、ダラダラ飲んでも21時過ぎという健全な時間だった。

というワケで、自身初の2泊山行は1泊に短縮した形で幕を下ろした。
2泊の経験は今後にお預けとなったけれど、2泊しようと思った場合の荷物の調節や、冬場に向けての装備の見直しなど、色々と得るものが大きい山旅だった。
前から行きたかったエリアにもようやく手を延ばすことが出来たし、先々に繋がる貴重な足掛かりを築けたのは個人的に嬉しいところ。
そう遠くない内に、次回は夏場に行ってみたいと思っているので、その際には1泊なら金峰山と瑞牆山をセットで回るプランが良さそうだ。

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