▲ 体育の日に向けて – 高柄山 (733m)

選定で一悶着

友人から3連休の日曜日に山に登りたいと要請があり、スケジュールにも余裕があるので少し手応えのある山にしようということで、3人で乾徳山に登る予定を組んだ。
…のだが、言い出しっぺの当人が仕事で大ハマりしたらしく、土曜日で近場の手軽な山じゃないと無理だという話になってしまい、急遽候補を探し直し、高尾から少し先の高柄山に変更した。

高柄山は相模湖より少し西にある標高733mのマイナーな山で、自分も今回の一件で探してみるまでは、あまり意識したことが無かった。
言い出しっぺの友人が日暮里・舎人ライナー沿線から出て来ることと、もう一人の友人が別件があって15時ぐらいには下山している必要があることから、今回は新宿から1時間強の範囲でバスを利用せずに済む山しか選択の余地が無い。
というわけで、新宿から1時間半、駅発・駅着の高柄山に白羽の矢が立った。
ちなみに以前にも幾つか登っている、山梨百名山の最東端の山でもある。

連休中は3日間とも「晴れ時々曇り」ぐらいの予報で、この日も清々しい朝を迎えた。
舎人ライナーの友人が現実的に集合出来そうなのが8時なので、出発駅の四方津に8時に集合。高尾から中央本線で4つ目の駅だが、今まで降りたことは無い。
自分が住んでいる久我山からは6時半の電車に乗れば良く、普段の山行よりは1時間ぐらい余裕がある。

当日も一悶着

起床した5時半頃に舎人ライナーの友人から「30分遅刻します」と連絡が入る。この友人、その都度理由は異なるのだが、度々ハプニングを起こしている常習犯… (笑)
今回は彼の都合で日曜の予定が土曜になり、乾徳山が高柄山になり、そして当日になって出発時間が30分遅れることになった。
ある程度仕方が無いかな…という事情のようなので不問となったが、次回の計画は候補選びからスケジューリングまで彼に一任する刑に処すことに。

家を出る前に遅刻が判明したので、松屋に立ち寄ってのんびり朝食にする。
今回のコースは地図のコースタイム通りだと5時間半+山頂での休憩で、下山まで大体6時間強となっている。いつもの我々のペースなら平均1時間は短縮出来るので、14時前には下山出来る計算。
バスを利用しないので、この遅刻によって更にロスタイムが発生することは無く、どちらにしても15時下山というリミットをオーバーする心配は無さそうだ。

JR 四方津駅

8時半に四方津駅に集合。駅前に商業施設らしきものは無く、改札内にトイレがある程度。
まずはちょっと怖いぐらい急角度の階段を下って、線路下を潜る。地図を見る限り、近くに商店が2件あるようだが、朝方に営業しているかは不明。
相模川を渡ってしばらく (駅から延べ30分弱) 歩くと、ひっそりと登山道が出現する。

登山道は比較的綺麗で歩き易いが、所々で片側が急斜面になっている狭い部分がある。道自体も傾斜していて多少小石混じりなので、滑らないように気を付けたい。そこまで危険というほどではないが、近くの陣馬山などに比べると幾分気を遣うので、慣れていない人を連れて行く場合には十分注意した方がいいだろう。

登山道が始まってから1時間弱で、道路を敷設中の工事現場に出る。既にかなりの距離を敷設済みのようで、多分来年には開通していると思われる。
しばらくこの車道と並走するような形になり、若干興を削がれるが、通過する大丸山も含めて眺めの良い尾根道なので、天気が良ければ気分爽快。

一旦完全に車道に出て、すぐさま再び登山道に入り直す。
大丸山以降は比較的急なアップダウンを繰り返しすことになる。特に大丸山の下りと高柄山山頂手前の傾斜はそこそこで、低山ながら一応の歯応えを感じた。

高柄山 山頂

駅を出発してから2時間ちょっと、11時より少し前に高柄山山頂に到着。
北東に下山予定の上野原、南方に丹沢の山々が見え、それほど広くはないながらも、なかなか充実した山頂である。風が抜ける構造になっているので、この時季はとても居心地が良い。


例によってカップ麺とコーヒーで昼食にして、1時間弱で下山を開始。
ここからは新矢ノ根峠を通って四方津より1つ新宿寄りの上野原駅を目指す。新矢ノ根峠まではなだらかで歩き易い道が続くのだが、峠の前後から一転して急な下りが始まり、片側が切れ落ちたような急斜面が頻出するため、気が抜けない。技術を要求される場面はあまり無いが、初心者だと気疲れする可能性大。

一旦下り切ると、今度は急な登り返しが始まる。先の下りから間髪入れずに登り始めるので、精神的に来るものがある。
御前山山頂の手前で、そのまま山頂を通る道と、山頂を巻いて通る道に分岐。どちらも大差無く上野原駅に下りられるらしいのだが、山頂を通るコースの方が若干早く車道に出てしまうようだ。御前山自体は特に見所が無さそうなので、今回は巻いて通るコースを選択。南側の眼下にゴルフ場が見えるが、それほど視界に入らないので気にならなかった。

鶴島のムクノキ

しばらく枯沢っぽい道を歩いて、高柄山山頂から1時間半ほどで登山口に出た。
民家の間をダラダラ歩いて駅を目指す途中、”鶴島のムクノキ” なる怪木に遭遇。看板の説明に「奇異」とか「不気味」とか書かれてしまうほどのインパクトである。


再び相模川を渡り、コンビニでビールを買って乾杯。
下山した直後に小さな鉱泉があるのだが、複数人で入るには向かないことと、あまりのんびり浸かる時間の余裕が無いことから、温泉はパスして早めに切り上げ。

高柄山は派手さは無いが、低山の割にはそこそこ歯応えがあり、アクセスが良いので登り易い山の1つと言えるだろう。

GPSデータ

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