▲ 尾瀬 2011 初秋の陣 (2日目)

1日目 からの続き。

昨晩は9時前に就寝したので、午前2時ぐらいに目が覚めた。こんな時でも普段の生活サイクルに従ってしまう、自分の身体が恨めしい。
とは言え、さすがにすぐ寝直すことが出来たので、それなりに疲労はあったらしい。

尾瀬の早朝

次は5時に起床。
この日もタイムスケジュールに余裕があり、チェックアウトは8時にしようと思っていたので、アラーム等はセットせずに寝たのだが、多分、同室の誰かが部屋を出る物音で起きたのだろう。
窓から空を見ると、どうやらそこそこ晴れているようだったので、大急ぎで防寒具とカメラを取り出して外に出た。

外に出ると、厚い雲は残っているものの、今日の晴天を約束するような綺麗な朝焼け。
残っている雲に遮られて日の出は拝めそうにないが、草原は紅色に染まっている。ヤマドリゼンマイの燃えるような色彩の間から、靄が湧き上がっている光景は絵画のようだ。
週末までの予報では最悪の場合2日間とも雨になる可能性もあっただけに、ここに来ての晴天はとても嬉しい。

とりあえずヨッピ吊橋まで行って折り返し、東電小屋に戻って相方と合流。
出発が遅いので、朝食も遅めでいいかと考えていたのだが、とりあえず食堂に向かうと空席があったので、6時からの第1陣で食べてしまうことにする。
やはり朝食も豪華で、下手な旅館よりも充実しているぐらいのボリューム。

尾瀬ヶ原 北回りルート

のんびり支度をして、7時にチェックアウト。
当初は8時のつもりだったけど、あと1時間もやることが無いので、とりあえずチェックアウトすることにした。でも、まずは食後のコーヒーで一服。
予定より30分早い7時半に東電小屋を出発。

竜宮小屋

ゆっくり歩いて1時間で 竜宮小屋 に到着。
今日の終点である鳩待峠には15時過ぎに着いていれば良いのだが、普通に歩くと昼ぐらいには着いてしまうコースなので、せっせと歩いても意味が無い。晴天にも恵まれたことだし、昨日の分まで写真を撮って帰ることにする。

今の季節はトンボが多く見られ、トンボ好きな自分としては嬉しい限り。

この辺りの川や泉には魚が多く、場所によっては若干気持ち悪いぐらい居る。また、数は少ないがヒツジグサが花を咲かせていて可愛い。

牛首分岐

更に1時間で牛首分岐。背後に燧ケ岳、正面に至仏山、どちらも山頂までよく見える。
そう言えば、今回も前回もこのエリアで山小屋に荷物を運ぶ歩荷の姿を目にする。尾瀬は道が整備されているとはいえ、慣れた人だと70~80kgを担いで歩くそうで、いつ見ても凄いの一言に尽きる。

あとはこの先の山ノ鼻から至仏山に登るか、鳩待峠に向かうかの2択。今回は登るプランを立てていないので、このまま鳩待峠を目指す。
牛首以降は湿原から普通の草原に変わり、木道の両脇に笹が目立ち始める。

山ノ鼻

山ノ鼻で少し早い昼食。東電小屋で用意してもらったおにぎりを食べる。
前回 はこのおにぎりがやたらガッチリ握ってあってボリュームも凄かった。今回も密かにそれを期待してたんだけど、残念ながら普通の握り具合。方針を変えたのか、握る人によるのか分からないが、あのゴツさをもう一度味わいたい。
食後にソフトクリームも食べて充電完了。

ここからは川を跨ぎながらの森林コース。鳩待峠の方が標高が高いので、緩やかな上りが1時間ぐらい続く。ところどころで大雨による崩落の影響があり、簡易的な補修が行われていた。

鳩待峠

13時少し前に鳩待峠に到着。今回のロングハイクはこれで終了。
山荘で缶ビールを買い、一気に飲み干してクールダウン。日差しは夏のように強烈で、表に居るとジリジリ焼けて大変なことになる。山荘裏手の日陰でしばらく涼み、バスの出発時間を確認。

当初の予定では鳩待峠を15時25分発のバスに乗るつもりだったが、ここに居てもこれ以上やることが無いし、2本早い13時30分の便に乗る。
鳩待峠から30分で尾瀬戸倉に着き、16時20分の高速バスに乗り換え。
14時に尾瀬戸倉で降りても、まだ2時間以上待ち時間があるので、高速バスの営業所で予定よりも早い便に空席があるか相談してみると、40分早い15時40分の便に変更してもらうことが出来た。

あとはバス停の隣にある立ち寄り湯で汗を流し、ダラダラしながら時間を待つ。
15時40分発のバスは、定刻通りなら19時半に新宿駅に到着する。
前回はお盆のUターンラッシュにぶつかったため、新宿到着が2時間遅れた。今回は連休中日なのでそこまでではないだろうと高を括っていたけど、結局1時間半遅れで21時の到着だった。
平日に行かない限り、このぐらいは遅れると見積もっておく方が良さそうだ。


今年は富士山・新島という前例があり、天気予報もそれらを繰り返すような雰囲気だったので、正直なところ、2日間とも大雨にならなければまだマシというぐらいの覚悟をしていた。
蓋を開けてみれば、1日目はごく僅かに小雨に当たる程度で済んだし、2日目に至っては台風明けのような快晴に恵まれた。翌日は再び雨だったらしいことを考えれば、土壇場で救われたような印象である。
今年の天気はこんな感じで落ち着かない期間が度々あるようなので、今回こうして無事に楽しんで戻れたことは、それなりにラッキーだったのかもしれない。

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