夏の終わりに – 新島旅行記 2010

一昨年行った新島 があまりに良かったので、去年も行こうと計画したら、船のチケットが取れなくて敢え無く断念。学生時代の仲間内を誘い、今年こそはと意気込んで予約開始直後に申し込んだ。

前回は9月上旬で、都心はかなり涼しかったけど、新島はまだまだ夏だった。今年はそれより10日以上も遅い日程。
数日前に大雨が降り、気温が一気に下がってこのまま秋に突入しそうだったが、金曜から何とか持ち直し、土壇場で夏気分を盛り返してのイベントとなった。今年の猛暑と長い残暑にも感謝しておいた方が良いだろう。

0日目

業務終了後、会社のトイレでハーフパンツとサンダル履きに着替え、再びゴツいザックを背負って会社を出発。時間が遅いので他の部署の人と出会うことは無かったけど、まともな会社員の格好とは言い難いので、あまり人目には付きたくはない。

東海汽船 東京・竹芝客船ターミナル

駅と乗船場の間にあるラーメン屋の前で仲間と合流。ラーメンを食べてからコンビニで最後の調達を済ませ、22時半に 東海汽船 の乗船場に到着。
昼の内に手配しておいた乗船チケットに各自で名前や住所を記入してもらい、45分頃から乗船を開始して、23時丁度には出航。

この船には特等・特1等・1等・特2等・2等 (椅子 or 和室) とあり、我々は安さと1人分のスペースの広さから2等椅子席を取っているのだが、更に「席無し券」というものがあり、これは席が確保されていないので、船内の廊下や外の甲板・デッキに雑魚寝するという、若さ溢れるプランとなっている。
船旅っぽい雰囲気があるので、学生の頃ならチャレンジしても良かったかも。

5時過ぎに大島に寄港。この辺りで日の出となり、綺麗な朝焼けを堪能した。

新島 1日目

8時に新島に到着。風は少し涼しく、日差しはそこそこ強い。前回は到着して30分後ぐらいに雨 (天気雨) に降られたけど、今回はその心配も無さそう。

港近くの海岸で持ち寄った朝食を食べる。

新島港船客待合所

下船してすぐに気付いたのだが、船客待合所 が立て直されて新しくなっていた。一昨年来た時はもっと小さい、遠目からじゃ開いてるかどうかも怪しい印象だったけど、すっかり大きく綺麗になって、ターミナルとしての機能を備えている。
これはこれで安心感があって良いのだけど、個人的には昔のオンボロの方が、いかにも「島にやって来た!」という雰囲気が出ていて好きだったかも。まぁ、コンビニ的なものもあるし、新しい施設の方が便利なのは確か。

夕方まで必要な最低限の道具だけ持って、他の荷物はここで預ける。1荷500円。

レンタサイクル

荷物を預けて身軽になったら、徒歩でレンタサイクルショップを目指す。
港から20分ほどで、レンタル店が密集するエリアに到着。
とりあえず、近場で見付けた店に入ってみたら、通常1日借りて800円のところを、2日間で800円でいいとのこと。自転車返却後もキャンプ場まで車で送ると言ってくれたので、ここで借りることに。

この店は比較的古いらしく、自転車のメンテナンスもあまりされていなかったので、何とか乗れそうなものを5人分探し出して、いざ東海岸へ出発。

羽伏浦海岸

10時過ぎに目的地の 羽伏浦海岸 に到着。相変わらずの綺麗な砂浜。先客もサーファーが数人居るだけで、やはり今回もプライベートビーチのようだ。

ここの砂は抗火石という、世界でも新島とイタリアでしか産出しない珍しい材質。白と言うより透明で、ガラスのように綺麗。前回も書いたけど、渋谷のモヤイ像は新島の抗火石で作られている。普通の砂よりも粒の1つ1つが大きく、乾くとすぐに落ちるので快適。
遠浅で波もそんなに強くないし、砂浜もほとんど混ざり物が無いから、怪我の心配も少ない。海水浴には打って付けの海岸と言えるだろう。

昼食

昼過ぎに海を出て、島の中心部で寿司屋に入る。
本当は島寿司を食べるつもりだったのだが、渡されたメニューに島寿司が載っておらず、並とか上とか書いてあるのがそれなのかと思って注文したら、実は島寿司はメニューの裏側に載っているという罠だった。
普通、売りのメニューを表にして渡すなり、一言説明するなりあると思うんだけど・・・

湯の浜 露天温泉

昼食後は自転車で港の先の 湯の浜 露天温泉 に向かう。港から見えるパルテノン神殿風の建造物が温泉で、抗火石で作られた露天風呂である。何故神殿風なのかは不明だが、無料・24時間営業・絶景と申し分無く、すぐ隣の海で泳いで、そのまま水着で入浴出来るので非常に便利。

また、こちらの西海岸は遠浅ではない代わりに波がほとんど立たず、東側の海岸とは違う形で海水浴向きとなっている。魚も見えたりする。

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