▲ 再びの快晴 – 八ヶ岳 2日目 (2,899m)

1日目 からの続き。

赤岳頂上山荘

2日目は明け方3時過ぎに起床。4時にタイマーをセットしてあったけど、さすがに8時間も寝られなかった。
友人達はまだ寝ていたので、1人で外に出ると昨晩と打って変わって満天の星空。誰も居ない山頂で仰向けになって、ひたすら静かに星を見た。沖縄や 新島 で星を見たときもそうだったけど、流れ星って普通に幾つでも見える。

朝食

4時になったので、友人達を起こして2階の自炊室へ。日の出が5時過ぎとのことで、その前に朝食を済ませてしまおうという魂胆。
各々で持参したパスタやスープで身体を温め、自炊室から出られる山荘のテラスで待機。このテラス、以前は誰でも上がれたんだけど、今は外からの出入口に縄が張られ、宿泊客だけしか上がれなくなったようだ。
テラスじゃなくても朝日は綺麗に見えるのだが、前回テラスに上がったとき、山荘の屋根が朝日に照らされて綺麗だったので、今回もそれが撮りたくてテラスに出た。

赤岳~横岳

6時、食堂に並ぶ人の列を尻目に山荘を出発。
この日も朝は快晴で、多分昼ぐらいまでは青空が続きそうな気配だ。

赤岳出発直後にいきなり急なクサリ場から始まり、次の横岳まで、岩場やクサリ場、ハシゴが点在するアスレチックコースが続く。

ここから落ちたら無事じゃ済まないだろうと思われるポイントは幾つかあるけど、余程バランスを崩さない限りは落ちるような危険も無いので、若干高所恐怖症気味の自分でも、適度な高度感を楽しむことが出来る。
早めに出発したおかげで渋滞に遭わず、自分のペースで岩に張り付けたのも大きい。

横岳~硫黄岳

横岳以降は緩やかな砂利道に変わり、雄大な景色を堪能しつつペースアップ。
振り返れば、少し前まで泊まっていた赤岳が聳え、なかなか感慨深い。

ちなみに今回のコースは “ロの字” 型になっているので、ほとんどどの時点でも、これから自分達が通る場所と、今までに通ってきた場所が見渡せる状態が続く。
樹木に覆われた山・道だと、今回と同じように他の山が見えることはあっても、具体的にどの部分を歩いていたのか判然としなかったりすることも多い。(読図がしっかり出来れば、大体の見当はつくが)
今回のように森林限界を超えた岩だらけの山の場合、自分が歩いた道そのものを目視出来たり、その道を歩いている人の姿まで見えたりする。このスケール感は、市街地の日常生活ではなかなか味わえない醍醐味の1つ。

今回の最後の上りを経て、9時ジャストに硫黄岳山頂。この頃には多少雲が出始めていたが、曇天までは行かず、程好く日差しを遮ってくれた。
一方、赤岳山頂はまた雲に包まれ始めており、遅めに出発していたら、赤岳の稜線をくっきり見ることが出来なかったかもしれない。やはり山は早発ちに限る。

硫黄岳~赤岳鉱泉

今日のルートの視線の先にあり、ずっと目立っていた赤岩の頭。以降は所謂山道に入り、ほとんど展望が無くなる。遠景はここで見納め。展望が無くなる代わりに木立の陰で涼しくなるし、足場が安定して速度も出せるので、ノンストップで高度を下げるスピード感を楽しめる。

9時半過ぎに 赤岳鉱泉 に到着。ここでお湯を沸かして昼食 (朝食?) にする。最初の食事が4時だったので、既に空腹もピーク。山はホント、お腹が減る。
赤岳鉱泉は昨日通った南沢コースにおける行者小屋と同じような位置関係にあり、テント場があったり食事のメニューが似ていたり、サイトを共有しているだけあって、風呂の有無以外は概ね近しい印象。

北沢コース

鉱泉から先は、昨日の 美濃戸山荘 から分かれていた北沢コースになる。沢伝いなので涼しいし、道自体も相変わらず綺麗。さすが人気の山。
美濃戸山荘まで進んで (戻って) 、昨日のコースに合流。あとは昨日来た砂利道をダラダラ歩いて美濃戸口まで戻れば、全行程が終了。


今回も大きな怪我や体調不良などは無く、天気も素晴らしかった。特定の時間帯に雲が出るのは当然として、それ以外ではほとんどパーフェクト。夕陽も星空も朝日も、見たかったものは一通り堪能出来たので文句の付けようが無い。

やはり雨は1滴も降らず、未だ泊まりの山行で降雨経験が無いという、恵まれているのか、醍醐味の一部を放棄しているのか分からない状態が続いている。
まぁ、日帰りの山では普通に降られている (特にナイトハイク) わけだし、折角の泊まりなら景色がいいに越したことは無いので、素直に感謝しておきたい。

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