▲ 今度こそ山頂で夕陽を!- 八ヶ岳 1日目 (2,899m)

友人達と3人で八ヶ岳に登ってきた。八ヶ岳は母校の OB&OG組で登って 以来、3年振りの2回目。
前回は諸々の事情で山頂の山荘 ( 赤岳頂上山荘 ) に泊まることが出来なかったので、今回は同じコースでそこに泊まることを前提に計画。

メンバーの1人が車を出してくれることになっていたので、金曜の夜に調布に集合、夜の内に登山口脇の 八ヶ岳山荘 の駐車場まで行き、車内で仮眠を取って翌朝出発というスケジュールにした。

美濃戸口 八ヶ岳山荘前で仮眠

集合は23時の予定だったが、仕事が長引いたメンバーが居たので1時間遅れで出発。調布ICから中央道、諏訪南で下りてコンビニでノンアルコールビールと朝食を調達。
八ヶ岳山荘は暗い夜道の別荘地の奥にあり、案内板等もほとんど出ていないため、少し迷いながら午前3時半過ぎに到着。星空を見ながら乾杯して、車のシートで7時まで仮眠。

予定通りの7時に起床。素晴らしい快晴。
車中でそそくさと朝食を済ませ、登山者カードを記入して7時半に出発。

美濃戸山荘 までアスファルトと砂利のなだらかな道をダラダラ歩き、以降は北沢と南沢に分岐して、ここからようやく登山らしい道になる。

南沢ルート

前回同様、1日目は直接赤岳を目指すので、南沢に入る。
沢という名前の通り、ここから次の 行者小屋 までは沢伝いの道が続く。岩と木の根で構成された山道は適度なアスレチック感があるし、沢に出れば視界も開けているので、飽きることなく歩くことが出来る。

行者小屋

10時半に行者小屋に到着。朝食が早かったので、既に空腹もピーク。
この先は一気に急勾配となり、ダイレクトに山頂を目指すことになるので、ここで昼食&大休止として態勢を整える。

メニューにはカレー・牛丼・ラーメン・うどん等のベーシックなものが一通りと、おでん各種があったのだが、今回は米が炊き上がっていないタイミングだったため、それぞれラーメンかうどんを注文。意外と具沢山で丁度良いボリューム。

文三郎尾根

行者小屋以降は岩と砂利と階段とハシゴの道をひたすら登る。小屋から見上げた時にかなりの急坂だと感じたが、実際に登ってもやっぱり急坂。ここまでが緩やかだった反動というか、後半で一気に帳尻を合わせられている。
階段とハシゴがしっかり整備されているので登り易い反面、自分のペース・歩幅で登れないので疲労感が大きい。

ちなみに前回は行者小屋に泊まり、夜中に出発して山頂を目指したので、コースの全容をあまり把握出来ないまま登っていた。
今回は振り返ると常に広大な景色が広がっていて、ガシガシと高度を上げていく感覚が手に取るように分かるのが楽しい。

途中から森林限界を超えて、岩だらけの道になる頃からガスが発生。展望は少し悪くなるが、疲労した状態で直射日光を浴び続けるのも結構キツいし、ラストスパートに向けては丁度良かったかもしれない。
赤岳山頂手前で阿弥陀岳への分岐があり、時間にはかなり余裕があったので寄ってみても良かったけど、メンバーの様子と相談した結果、素直に赤岳を目指す。

赤岳 山頂

13時手前で赤岳山頂に到着。予定より2時間早い。休憩時間を短縮したのもあるけど、それでも思ったより早かった。

山頂は狭くて腰を下ろすようなスペースも無いし、血を吸わない蚊のような虫 (蜉蝣?) が視界を埋めるほど飛び交っていたので、とりあえず写真を数枚だけ撮ってそのまま山荘に向かう。(何もしてこないので害は無いが、とにかく辟易する数の多さだった)

赤岳頂上山荘

赤岳頂上山荘 の受付で予約客であることを伝え、荷解きと着替えを済ませて一段落。さすがに時間が早いらしく、我々の前に到着していた泊り客は1人だけだった。
狭い部屋だと奥から出るのは大変だったりすることもあるが、この大部屋は中心に通路が設けられ、その左右に寝るスペースが配されているので、奥からでも人を跨いだりせずに出入りが出来てスムーズ。

夕飯まで4時間近くあるので、食堂で缶ビールを買って乾杯。外はまだ雲に覆われているようなので、とりあえず1時間ほど仮眠を取る。一眠りして外に出ると、ようやく雲間から青空が見えるようになっていた。
15時を過ぎる頃には、後続の登山客が押し寄せて大部屋も満杯。予約客は1人分のスペースを貰えるが、予約無しだと混雑時は狭い割当になるらしい。やはり、余程複雑な計画じゃない限りは予約しておく方が賢明だろう。

夕食

17時から待ちに待った夕食。受付順で17時の回と18時の回に分けられていて、早めに到着した我々は17時の回。
17時の回のメリットとしては、この時季の日没が18時過ぎなので、食べ終わった後にゆっくりと夕陽が沈む様子を堪能出来るという点が挙がる。今回は個人的に山頂からの夕陽を見ることを大きな目的にしていたこともあり、このメリットは何にも代え難い重要なアドバンテージである。


ダウンを着込んで外に出ると、雲は遠くに抜け、虫もほとんど居なくなっていた。受付で買ったワンカップで乾杯し、岩場に腰掛けてのんびりと夕焼け空を眺める。
山荘の周りはそんなに広くはないけど、この時間になると泊り客しか居ないため、混雑しないぐらいの適度な人数で快適だった。

完全に陽が沈んで暗くなったので、寝床に戻って手早く翌日の支度を済ませ、再度外に出てベンチでコーヒーのお湯を沸かす。
この頃にはまた雲に覆われ、星空を見上げながらのコーヒーとはいかなかったけど、一番見たかった山頂からの夕陽は拝めたから、1日目としてはとりあえず満足。

20時には消灯なので、耳栓とマスクを装着してあっさり就寝。

2日目 に続きます。

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