夏の終わりに – 新島旅行記 2010

羽伏浦野営場

船客待合所に戻って預けた荷物を回収し、ヒーヒー言いながら 羽伏浦野営場 を目指す。
前回は自転車を返却してタクシーで移動したのだが、今回は5人でタクシーと相性が悪く、折角2日間800円で自転車を借りているので、そのまま自転車で移動することにした。

キャンプ場は前回よりも人が多かったけど、それでも快適な状態。管理人に話を聞くと、明日すぐ近くの広場で祭りがあり、そのせいで人が多いらしい。我々は1泊なので祭りには参加出来ないが、2泊して祭りを見ていく人が多いのだろう。

テント設営班と買出し班に分かれて準備を開始。俺はテントの持ち主だから設営班。
今時のテントは組み立てが簡単なこともあり、十数分で組み終わってしまったので、持って行った携帯スピーカーで音楽を流しつつ買出し班の帰りを待つ。

バーベキュー

買出し班合流後はテント脇の炉で火を起こし、19時ぐらいからバーベキューを開始。
このキャンプ場、各テント毎に小さい炉が設けられており、他に大きめの炉が5つ、広い炊事場、綺麗なトイレ、水シャワーまで付いて何と無料である。東京都の管理施設だからだそうだが、それにしても至れり尽くせりで感動する。

食材は島の店で買い込んだものがメイン。肉・エビ・野菜・ソーセージ等を食べつつ、多めに買い込んだ缶ビールを呷る。最後はサンマと焼おにぎり。これがまた格別に旨かった。

前回使った広場が祭りの会場になって使えなかったので、海岸近くまで出て花火。風が強くて、ロウソクの火を安定させるのに一苦労。

新島 2日目

2日目は5時に起床。昨日以上の快晴で、雲もほとんど無い。昼間は暑いけど、夜は結構冷えた。ブランケットを持って行って正解。

実は4時過ぎにアラームをセットしていたつもりだったのだが、平日しか鳴らない設定にしてしまっていて、起きることが出来なかった。
自転車もあるし、急げば日の出自体は見られる時間だったけど、日の出よりも夜明け前の空を撮りたかったので、それには間に合わないだろうと断念。前日に船上から撮れているので、今回はまぁいいだろうと二度寝した。

7時に改めて起床。お湯を沸かしてパスタとスープ、コーヒーでしっかり朝食。

8時からテントの撤収を始めて、9時前にはキャンプ場を出発。キャンプ場からはしばらく緩やかな坂道が続き、重い荷物を背負いながらだとキツい。朝イチで覚醒していない身体に鞭打って、何とか上り切って自転車を返却。
店のおばちゃんが港まで車で送ると言ってくれたので、お言葉に甘えて男5人でギュウギュウに乗り込む。おばちゃん、ありがとう。

湯の浜 露天温泉

船客待合所で荷物を下ろし、その足で昨日の 湯の浜 露天温泉 へ。

ほとんど貸切状態で最後のお湯を堪能したけど、この日はとにかく日差しが痛い。一番日焼けがキツい肩の部分にザックの重みが掛かり、ヒリヒリするのも痛い。

東海汽船 新島港

最後は船客待合所でおみやげを買ったり、展望デッキで写真を撮ったりして船を待つ。
2人が2階の食堂で島カレーを注文したのだが、出て来るのがとにかく遅く、食べ終わる前に東京行きの船が来てしまい焦るというハプニングもあった。


2人を急かしつつ何とか乗船。ここからは再び7時間弱の船旅。名残を惜しむ時間は無くなってしまったけど、こういうドタバタも男旅っぽくて楽しい。

船内では、寝るのは何となく勿体無いから起きてるんだけど、特にやることも無いので微妙に時間を持て余すというパターンに陥る。日頃の生活ではこういう時間も貴重なので、それはそれで楽しかったりもする。
デッキに出ると風が心地良いので、みんなでウトウトしてみたり。

船上で沈む夕陽を眺めつつ、予定通りの18時過ぎに東京に帰着。船を下りると丁度暗くなりつつあった。それぞれ次の予定もあるし、荷物が重いので浜松町駅で大人しく解散。


数日前まで危ぶまれていた天気も、蓋を開ければ前回以上の快晴。それぞれが自分の分担をしっかりこなしてくれたので、全体的に過不足無く、いかにも船旅らしい大らかな企画となった。
十年来の仲間なので息もピッタリだし、コンダクターとしてこれ以上快適な企画はなかなか無い。

今回は仲間内の7人の内、残念ながら2人は来ることが出来なかったけど、他の島々も視野に入れて、来年以降も行けたらいいねということになったし、今年は実行出来なかった正月企画も含めて、またみんなでやっていけたらいいなと思う。

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