先々週の 毛無・十二・鬼、先週の本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 に続く、山梨3連発の締め。
先週と同じく笹子駅からスタートして、同じく初狩駅に下りる。今回は最近よく一緒に登っている友人にプランニングをお願いして、久々のお任せ山行。
今年は奥多摩に行っていない代わりに山梨方面への遠征が多い。今回の3連発はそもそも狙っていたわけではなくて、たまたま1人で行った後に友人とどの山に登るか検討した結果、偶然山梨が続いただけである。
JR 笹子駅
先週と同じ笹子駅スタートということで、全く同じ電車を乗り継いで8時に駅を出発。前回は中央線の南側の山だったが、今回は北側の山である。
前日までは久々に完璧な晴れの予報だったのに、どう見ても曇天で肌寒い。まぁ、いちいち天気を嘆いていては山に登れないので、気持ちを切り替えて車道を歩く。
酒蔵に唐突に置かれた等身大の拳王&黒王号、神社や桜公園の脇を通りつつ、50分程で寂しょう尾根ルートへの分岐、1時間強でズミ沢ルート入口の道証地蔵に到着。舗装路はここまでで、ここからはいよいよ山道がスタート。
ズミ沢ルート
ズミ沢ルートは滝子山という名前を象徴するように滝混じりの沢に沿って歩くルート。
沢を跨ぐことも何度かあるけど、都度しっかりとした橋が架けられているので、余程増水している時じゃなければ危険は少ないだろう。
沢伝いで歩くルートというのは他の山でも時々あるが、途中で沢から離れたりするパターンが多い。しかし、このルートは山頂直前まで終始沢伝いの道が続くという珍しいルートで、時間にして登山道から山頂までの2/3ぐらいが沢伝いだった。
道自体も柔らかい腐葉土、岩場、砂礫と変化に富んでいて飽きない。
沢の方も落差がある滝や、ウォータースライダーの様に滑り降りられそうな滝があったり、バリエーション豊かで目にも耳にも楽しい。沢沿いの道は涼しいので、真夏の8月以外なら快適に登ることが出来そうだ。
この日は生憎ガスに覆われていたが、むしろ快晴より曇天の方がしっくり来る雰囲気かもしれない。
ズミ沢に入って1時間強でようやく沢を離れ、笹と広葉樹の緩やかな坂を少し上る。白縫神社という小さな神社の前を通って、今ルート唯一の急坂を10分程登ると山頂に出る。
実はここまでの沢沿いの道では急坂と呼べるような箇所がほとんど無く、今年の登った山の中でも極端に体力面での負荷が少ないルートだった。
山頂手前の急坂も斜度こそあるものの、道は整っているし距離も短いので、難所というよりは締めのアクセントといった印象。駅から3時間とそれなりの時間は掛かるが、初心者でも登り易いルートの1つと言える。
滝子山 山頂
山頂は木が疎らに生えているが、ほぼ360度の素晴らしい展望。残念ながらこの日は360度真っ白な雲に覆われて、隣の山すら見えなかった…
あまり広いとは言えないが、腰を下ろせる場所はそれなりにあるので、とりあえずいつものようにお湯を沸かしてカップラーメンで昼食。今回、俺は途中の沢で汲んできた水を煮沸して使ってみたが、如何せんケミカルなカップラーメンなので、今ひとつ味の違いは分からず。
山頂に居る間、一瞬は雲の切れ間から陽光が差し込むこともあったけど、展望が期待出来るほどには回復しそうに無いので、昼食を済ませて下山を開始。
檜平ルート
帰りは檜平ルートで初狩駅に向かう。こちらはズミ沢ルートとは違い、ヤセ尾根下りからスタート。この日は道が湿っていて、岩と木の根、そして落ち葉でとにかく滑った。
コース自体に危険な箇所は無く、濡れてさえいなければ非常に快適だと思うのだが、僅かな湿り気で一気に転倒の可能性が高まるので、見た目より遥かに神経を使う。
山頂から20分程で檜平。ここから先は柔らかい腐葉土の緩やかな傾斜に戻る。
こちらも途中から沢伝いの道となるが、倒木等がそこそこ目立ち、同じ沢伝いでもズミ沢ルートとは趣が異なるようだ。
若干の林道歩きを経て、2時間弱で藤沢集落に到着。
この頃には雲も途切れ始め、山の向こうには富士山が見えた。山頂から見られなかったのは残念だが、10分や20分待ってもどうにもならなかったし、この時点でも滝子山の方には厚い雲が掛かったままだったので、今回は諦めるしか無い。
まぁここから見えただけでも有り難いことと考えて、車道をテクテク歩いて駅を目指す。藤沢集落から初狩駅までは、10分程度の距離だ。
勝沼ぶどう郷 天空の湯
あの辺りの山に登ると帰りに立ち寄る温泉の決め手が無く、いつもどうするか悩む。
先週は下山が夕方だったので八王子まで戻ってスパに寄ったのだが、今回は初狩駅到着時点で13時半という異例の早さ。3駅先の勝沼ぶどう郷駅まで行き、春 にも浸かった 天空の湯 に入ることにした。
電車で20分、駅からタクシーで5分弱 (歩いても15分)。入浴料が600円と手頃なので、交通費を含めても割高感は無い。
ここは施設自体が甲府盆地の高台にあり、2階の露天風呂から盆地と南アルプスを堪能出来る。いい感じに温いので長湯に向いていて、山の帰りに立ち寄る温泉として好条件が揃っている。
帰りはぶどう畑を見ながら駅まで戻り、中央線で一気に立川。
当初は夕飯は各人でと思っていたが、友人が「二郎…」と口を滑らせたことで二郎熱が再燃。予定を変更して立川の二郎に向かう。…が、何と立川店は土曜の営業は日中のみ。
二郎のインパクトだけを求めていただけに振り上げた拳の下ろし場所が見付からず、何とかそれに比肩するものをと検討した結果、スタ丼にエスケープ。この展開、去年もやったような…
コメントを残す