▲ 2010年山初め – 経ヶ岳・仏果山・高取山 (747m)

本当は3月初めにスタートしようと思いつつ、何だかんだ延び延びになっていた山初め。昨年登り逃していた丹沢の経ヶ岳・仏果山・高取山を縦走してきた。
縦走とは言っても1,000m未満の里山をハシゴするだけなので、足慣らしのハイキングに近い感覚だけど、まぁ最初はこれぐらいが無難だろう。

半僧坊バス停から経ヶ岳

本厚木駅からバスで30分弱、半僧坊で下車、10分ほど車道歩きを経てスタート。ちょっと風が強いものの、見事な快晴。バスから降りたのは10人ぐらい。

丹沢はGWを過ぎると山ビルが出るため、登山口には山ビル避けのスプレーが置かれている。小さいボトルはもう空になっていたが、まだ時季じゃないので大丈夫だろう。

川沿いに少し歩くと、立派な山菜 (ゼンマイ?) が我が物顔で生えていた。

去年の山初め より1ヶ月早いので、まだ花らしい花は咲いていない。
道はよく整備されていて歩き易いが、木の階段が多くてペースを維持しづらいかも。車やトラクターの音が聞こえるけど、バイクが少ないので不快ではなかった。長閑な生活音がいかにも里山といった感じで、むしろ和む。

経ヶ岳 山頂

登山口から約1時間で経ヶ岳山頂に到着。ズラッと並んだ丹沢の山々の中に、一昨年登った蛭ヶ岳 も見える。昼食には少し早いので、ザックを下ろさずにそのまま通過。

経ヶ岳から仏果山

経ヶ岳から仏果山までは、細かいアップダウンを繰り返す尾根歩き。強い日差しを背に受けながら東の斜面を登るため、半袖でも良いぐらいの体感気温。この日は横風が強かったが、足場は安定しているので不安は無いし、むしろ暑さが和らいで心地良いぐらいだった。

ルートマップを見てもらうと分かるように、コの字を描くように進むので、次に目指す山が常に見えていて気分が良い。
また、途中から左手に宮ヶ瀬湖が見えるようになり、右手に次の山、左手に宮ヶ瀬湖を見ながら進むという、なかなか贅沢なコースと言える。

仏果山 山頂

12時丁度に仏果山に到着。
山頂は木が多くて視界はイマイチだけど、立派な展望台に登って周囲を一望出来る。西に宮ヶ瀬湖、南西に丹沢と一度に楽しめるので、この標高としては素晴らしい景色。

展望台から降りて、ベンチでまったり昼食。

高取山

仏果山から高取山までも小さなアップダウンが続く。少し下って同じだけ上るの繰り返しで、長い上りも下りも無いので楽チン。

高取山の山頂は仏果山よりも拓けていて、そのまま見下ろす景色も良いけど、仏果山と同じ展望台があるので、そこからだとより見晴らしが良い。
ちなみに経ヶ岳の南東にも高取山という522mの山があるので少し注意。

高取山から宮ケ瀬ダムへの下山ルート

高取山からは少し戻って仏果山登山口に下りるルートと、そのまま北に抜けて 宮ヶ瀬ダム に下りるルート、北東の半原バス停に下りるルートがあり、それぞれほぼ1時間。

当初は厚木に近い仏果山登山口に下りるルートを計画していたのだが、宮ヶ瀬ダムを間近で見たくなったので、予定を変更して宮ヶ瀬ダムルートを選択。標高データからも分かるように、このルートの最後は急な下りになっている。
木の階段が組まれているので危険は無いけど、かなりの段差が延々続くので、膝に不安がある人は避けた方が無難かもしれない。

宮ケ瀬ダム

ガシガシ階段を下っていくと、眼下に宮ヶ瀬ダムが登場。上の写真でも人が居るのが見えるが、中央の部分を歩いて渡れるようになっている。

水とエネルギー館

ダムに併設された 水とエネルギー館
今回は館内の展示までは見なかったけど、特製のアクアソフトを食べてみた。駄菓子のソーダ味的な味で、正直あんまり美味しくないけど、疲れは取れたかも。

インクライン

水とエネルギー館の隣には、300円で下まで運んでくれる インクライン がある。
インクラインってのはケーブルカーとほとんど同じだけど、ケーブルカーは旅客営業を目的としたもの、インクラインは産業用に建設されたものを言うらしい。

実は下りるだけなら無料のエレベーターでも下りられるのだが、こちらは外の景色を見ることが出来ないとのことなので、迷わずインクラインに乗車。
インクラインの傾斜は、感覚的には直滑降一歩手前ぐらいに感じたのだが、実際のデータでは35→31→35度とのこと。スキージャンプの斜度とほぼ同等らしい。こんな急斜面を滑り降りてたのか、あの人達…

添乗員さんが気さくな人で、ダムや近隣の山のことを色々教えてもらった。

下からは渓谷を塞ぐ壁の様に、ダムがそびえている。関東第2位の高さ (156m) を誇るというだけあり、真下から見上げると圧巻。

宮ヶ瀬副ダム (石小屋ダム)

すぐ隣には宮ヶ瀬副ダム (石小屋ダム) があり、こちらはレトロな造りが印象的。
宮ヶ瀬ダムと宮ヶ瀬副ダムは月に2回ほど観光放流をしている。次に行く機会があれば、是非ともそのタイミングで行きたいところだ。7月末には内部を一部見学出来るそうなので、こちらも行ってみたい。

ここからは川沿いの道を20分ほど歩いて、半原バス停を目指す。半原からは大体30分間隔でバスが出ていて、始発なので確実に座れる。本厚木駅までは30分強。


というワケで、今年1回目の登山も上々の滑り出し。立ち寄った宮ヶ瀬湖も思い掛けない当たりだったし、天気にも恵まれた。
ほぼ4ヶ月空いているので、久々に登るとハイキングレベルのコースでも足腰に来る。4月は既に2件の予定もあるので、梅雨までペースを緩めずコンスタントに登りたい。

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