浅草寺 暗闇のほおづき市

今年はただでさえ震災の影響でお祭や花火の中止が多い上に、会社が7~9月を日月休みという変則的なものにした関係で、日曜までやっていないイベントには参加することが難しい状況になってしまった。
浅草寺のほおづき市は数少ない日曜までやっているイベントなので、これを逃す手は無いということで、張り切って浴衣で行ってきた。


今回は都合により、夜から浅草に向かう。ほおづき市には何回か行っているが、夜に訪れるのは今回が初めて。

今年はやはり節電の影響から、仲見世通りの照明も若干控えめな印象。境内も本堂や宝蔵門、五重塔はライトアップされているものの、それ以外はほとんど真っ暗。
何故かと言うと、本来市の賑やかさを担うはずの露店が軒並み消灯しているから。宝蔵門を潜って右手のエリアに露店が集中しているのに、店じまいしたのかと思うほど暗い。
浅草寺側から電気の使用を控えるように申し渡されているらしく、どの店も支給されたと思しき光量の低い儚げなLEDランタンで細々と営業している。

うーん、確かに節電は大事なので、その辺の電源を使うのは自粛すべきだけど、時前で発電機を持ち込んだりする分にはいいんじゃないのかなぁ…
持ってる店と持っていない店とで公平性が損なわれるという配慮なんだろうか。ほおづきの彩りがちっとも映えないし、飲食店は覗き込まないと何を売ってるのか分からない。
ちなみにビアサーバーが使えない影響で、缶ビールしか売っていなかった。仕方が無いので、とりあえず串焼きと大阪焼を買って、缶ビールで乾杯。

これだけ中止が増えている中にあって、開催してくれるだけでも十分有難いのだけど、浅草寺のようなメジャーどころがこの状況では、他もこれに倣ってくる可能性が高い。
節電の意識が大切なのは言うまでもないとして、もう少し柔軟な対策は無いものか。
マイナスの状況をどうプラスに転化させていくか、それこそが庶民の知恵としてこういう場から発信していくべきものなんじゃないだろうか。