マカオ旅行記 2日目

コロアネ村

タクシーに乗ってタイパ島南端の「コロアネ村」に向かう。運賃は34HKD。
2人で行動しているので、1人200円も掛からない距離だが、今までの華やかなエリアとは一変して、こちらは古いマカオの生活感が残っている。1900年代初頭までは海賊の巣窟であったらしい。
コロアネは元々は「コロアネ島」という独立した島だったのだが、タイパ島との間を埋め立てて1つの島にしてしまったため、地図に「コロアネ島」という名称は残っているものの、実質タイパ島の一部となっている。
観光地として整備されているわけではないので、食事や買い物といった選択肢は無いが、素のマカオを見ることが出来る場所として、個人的に訪れたかった。

ロード・ストーズ

コロアネ村の北にあるロータリーでタクシーを下りて、まずはエッグタルトの2大人気店の1つである「ロード・ストーズ」へ。近くに路面店もあり、今回行ったのは他に2軒あるカフェ店の1つ。
エッグタルトが8HKD、氷入りのチンタオビールが14HKD。安っ!

エッグタルトはかなり前に六本木のポルトガル料理店で食べて感激したものの、それ以来全然縁が無かったので、何年か振りに食べた。まぁ、とにかく「美味しい」の一言に尽きる。
もう一方の人気店は市街地にあるので、特に拘らなければそっちで十分だけど、雰囲気込みで楽しみたいなら、ここまで来て食べてみる価値はアリ。

譚公廟

店を出て、コロアネ村南端の「譚公廟」へ。漁師の神様を祀った寺院らしい。
ここ自体が目的というわけではなく、村を歩いて回る場合、とりあえずここまで行って折り返すのが丁度いいコースになっている。道路も大きくは2本だけなので、それぞれ往路と復路に割り振れば効率的。

譚公廟~復路は海岸に面していて、すぐ対岸には中国本土が見えている。マカオは左車線だけど、中国は右車線。肉眼でも確認出来た。海を隔てて建設中のビルやホテルが立ち並ぶエリアに囲まれているので、あと1~2年も経てば夜景の綺麗なスポットに変貌するのかもしれない。

鄭家屋敷

再びタクシーでホテルまで戻り、シャトルバスを乗り継いでセナド広場へ。
集合時間まで1時間あったので、近場で行きたかった「鄭家屋敷」まで歩く。
こちら側は雑居ビル群が立ち並ぶエリアであまり観光開発が行われていないようで、市街地の中でも比較的生活臭を感じることが出来る。

鄭家屋敷は200年ほど前に建てられた中国思想家の屋敷で、改修を経て一昨年から一般公開が始まった場所。広場から若干離れていて、他の観光スポットとハシゴがしづらいため、観光客の姿は少ない。
改修されたといっても、元が古い建物なので、割といい感じに古めかしくて歴史を感じる。敷地が4,000平方メートルもあり、上階も含めてかなり散策し甲斐がある。

集合時間が迫っていたので、割と足早に屋敷を後にして、「下環街」という古い通りで広場に戻る。やはり観光客の姿は少ないが、露天が立ち並ぶ活気がある通りで魚市場もある。

エスカーダ

待ち合わせの時間丁度に広場に到着。夕飯の候補は2つあり、予約は入れていないのでとりあえず向かってみることにする。
近いのは広場から徒歩2分の位置にあるポルトガル料理店「エスカーダ」。いかにもポルトガル風の小綺麗な建物で、開店と同時に訪れたためすんなり入ることが出来た。
ポルトガル料理ってあまり具体的に知らなかったんだけど、バカリャウ (鱈の塩漬け) のコロッケ、ダックライスが特に美味しかった。

ホテルのカジノ

ネオンで別世界になった市街地を歩き、噴水ショーやら龍のアトラクションやらを観てからホテルに戻る。途中で雨に降られたけど、昨晩のような長雨ではなく、ホテルに着く頃には止んでいた。

一度部屋に戻って荷物を下ろし、ホテル1階のカジノで再び「BIG WHEEL」に挑戦すものの、今回はひたすら出目が悪く、300HKD吸われたところで大人しく退散。
ギャンブルに向いていないことは自覚しているので、昨日の勝ち分が帳消しにならない範囲で楽しめればOK。


その後は1人でホテル周辺の夜景を撮りに出たのだけど、程無くカメラのバッテリーが尽きて終了。市街地も含めれば夜景はそれなりに撮っているので、あとは翌朝の天気と相談して、最後に少し撮り歩ければ概ね満足。

ちなみに同室の後輩は “ある目的” の為に1人で夜の街に繰り出しており、夜中の2時過ぎに帰ってきた。いやー、ホント尊敬するよ、その特殊な行動力…

3日目 に続きます。