▲ 新緑の丹沢行 – 塔ノ岳 (1,491m)

友人と2人、新緑の塔ノ岳に登ってきた。
最初は4月中旬に企画していたのだけど、雨どころか雪が降ってしまったので敢えなく延期。8日もGW中は雨の予報だったので心配していたが、前日には晴れの予報に変わったので決行。

今回同行した友人はこういった登山がほぼ初めてということで、普通なら陣馬山辺りからスタートするのだけど、本人の「少しキツめでもOK」という宣誓に合わせて塔ノ岳を選択した。

小田急線の町田駅で、友人と同じ電車に乗り合わせる。
都内では雲一つ無い見事な晴天だったが、電車の窓から丹沢の山々が見えるようになると、山頂に厚い雲がモッコリと引っ掛かっているのが気になった。

ヤビツ峠からの表尾根ルート

ヤビツ峠バス停から登山道までは、30分ほど車道を下る。
電車から見た雲は案の定山全体を覆っていたけど、基本的には晴天であるためか、ガスってはいるものの陰鬱な雰囲気ではなかった。気温も丁度良い。

ゴツゴツした岩場の道を1時間ほど登って二ノ塔。

以降はプチ縦走なので、少し下ってまた登ってと繰り返し、徐々に高度を上げていく。ページ下の標高データを見ると、アップダウンの様子が分かると思う。
ガスのせいで遠くの山を見渡すことは出来ないけど、隣の山肌が近いので、下りに入るとダイナミックな景色が見て取れる。友人は俺が思っていた以上に高所恐怖症だったらしく、精神的にかなり消耗していた。

そう言えば、この辺りの山は昨年にそこそこの規模で整備が行われたようで、ガレ場の鎖が新しくなっていたり、木道が新設されていたり、閉鎖された小屋 (書策小屋) が取り壊されたりしていた。営業している小屋の数も含めて、かなり快適な山の1つと言えるだろう。

4月まで寒かった関東もGWを過ぎるとさすがに春らしくなってきて、桜やアセビ、ツルキンバイなどがあちこちで咲いていた。
塔ノ岳山頂手前では鹿の群れにも遭遇。こんな近くで静止している姿を見るのは久し振りだけど、こちらを一瞥したきりまるで振り向かず、黙々と草を食んでいた。

塔ノ岳 山頂

登山口から3時間掛けて、眼下の景色が全く見えない山頂に到着。ガスが無ければ富士山や丹沢の山々が一望出来ただけに、ちょっと残念。
山頂はそこそこ風が強く、じっとしていると結構肌寒い。ウィンドブレーカーを着込んで、そそくさと昼食。温かいものが染みる。

大倉尾根で下山

下りは大倉バス停を目指して、大倉尾根をひたすら南下。
上りに使うと振り返る余裕が無く、目前の斜面ばかり見えてキツいコースだが、下りなら景色を楽しみつつ、グングン高度を下げる感覚を味わうことが出来る。

下山途中からは雲も抜け、今まで褪せていた新緑が目に眩しく飛び込んでくる。あと半月もすれば、西側の山々にツツジの白が見られるようになるだろう。

下山後は例によって温泉に浸かり、ビールを飲んで反省会。自分は何度か登っている山なので、比較的ロスの無いプランで回ることが出来た。友人もまた登りたいと言ってくれているし、これからも楽しく登れそうで期待大。


そう言えば、今年は奥多摩をさて置いて山梨・丹沢と回っているけど、この先もしばらく奥多摩に山を登る目処がついていない。別に避けているわけではないので本当に偶々なのだが、そろそろどこかで1本…

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