春先から9月の3連休で山泊しようという計画があり、その為の足慣らしを兼ねて、前座として3人で三ツ峠山に登って来た。今年前半で思うように登れていなかった分、帳尻を合わせるように3週連続で登っている。
このところ平日は快晴なのに、週末になると途端に不安定というサイクルが続いていたが、この週は平日の快晴をそのまま週末までキープして土曜日を迎えた。
コースは 前回 と同じく富士急行線の三つ峠駅からスタートして、河口湖川に下山する。南東から登るため、午前中はずっと太陽を背にして登る形なのだが、駅から約1時間、ほとんど日陰の無いアスファルトを歩くことになるので、炎天下の夏場は結構堪える。
前回も同行した2人が熱射病に罹ってしまったこともあり、今回は特に注意したい。
6時過ぎの電車に乗って、約1時間で高尾。高尾駅から中央本線に乗り換えて車内で無事に合流し、終点の大月まで乗車。
大月での乗換時間は3分しか無く、JRと富士急行線という他社線乗換になるため、改札が結構混雑する。実は富士急行線の車内でも切符を買えるので、ギリギリの場合は車内で。
富士急行線は新車両を導入していて、今までよりも一段と特徴的になった。床と吊革が木製になり、車両連結部分には暖簾が掛かっている。かなり思い切った特徴付けをしたと思うが、なかなかスマートで好印象。
この路線は海外からの利用客も多いようなので、雰囲気作りに一役買っている。
富士急行 三つ峠駅
8時20分に三つ峠駅に到着。こざっぱりとしたシンプルな駅舎だが、ホームの端に鎮座する “達磨石” だけは異様。
そして、ホームから既に三ツ峠山が見えている。3つ連なった特徴的な山容、聳える急斜面、初めての人でも簡単に見分けられる。
天気は抜群の快晴。じっとしていても暑くなる一方だし、比較的涼しい朝の内に距離と高度を稼ぎたい。
駅前にはコンビニ等も無いので、簡単に身支度を整えて、さっさと出発。(進行方向とは逆だが、200m弱の位置にローソンがある)
舗装路歩き
三ツ峠山はこの辺りではメジャーなので、案内は頻繁に出て来るのだが、住宅地の途中で2箇所ほど、地図で確認しないとどちらか分からない分岐があった。地図があれば間違ってもスグに気付けるので、大きくロスはしないと思うが少し注意。
30分弱で本日のコースが描かれた案内板が登場。
前回もそのあまりの極端な表現に思わず仰け反ったが、やはり今回も苦笑いが出た。どう見ても70~80度はあるでしょ、この勾配…
住宅地は案内板までで終わるけど、まだ30分ぐらいは緩やかな車道歩きが残っている。
景色の良い川沿いの道なので気分はいいが、とにかく日差しが暑い。ここ数日は雨が降っていないため、川の水量もかなり心許ない感じ。天然のウォータースライダーみたいになっていて、思わず飛び込みたい衝動に駆られる。
途中で同じコースで登ると思しき高校生の集団を追い抜く。見事に男子生徒ばかり、少なく見積もっても60人以上は居たと思う。
この先も決して狭いコースではないが、さすがにあの集団に混ざってしまうとペース調整が難しくなる。幸い、人数が多いせいでペースは遅めだったので、サクサク追い抜いて距離を稼いだ。
登山道
1時間ひたすら車道を歩いて、ようやく登山道がスタート。
直後に駅のホームに鎮座していた達磨石が再登場。きっとセーブポイント的なものに違いない。
登山道はしばらくの間、丸太で段差を設けられた階段状の道が続く。毎回の事だが、この丸太階段が一番キツい。
三ツ峠山は山頂で水の補充が可能なので、いつもよりハイペースで給水して何とか踏ん張る。
股のぞき
登山道がスタートしてから30分で “股のぞき” と呼ばれる見晴らしポイント。
前回、「自分の股下からでも富士山が見える」という意味で股のぞきだと思っていたのだが、実は「そこにある木の股から丁度いい感じで富士山が見える」という意味だと分かり、今回はちゃんと木の股から富士山を収めることが出来た。
長い丸太の階段が終わって以降も、そこそこの傾斜が延々と続く。細かくベンチが設けられていて有り難いが、それだけキツいコースということでもある。
前回はこれ以上無いぐらいのベストコンディションで登ったため、全然キツさを感じなかったが、今回は見た目通りに結構シンドい。若干体重も増えているので、その辺も確実に影響している。
八十八大師の石仏が出て来ると、このキツい登りもいよいよ佳境。
この頃にはもう山頂がかなり大きく見えるようになっているんだけど、逆にまだそれなりに遠いことが感覚として分かってしまうので、いいやら悪いやら。
屏風岩
ほどなくして、ザレた斜面を横切って屏風岩の下へ。
この日もクライミング勢で賑わっている。高所恐怖症の自分には近くて遠い世界だ。
屏風岩の下を通過して、最後の急階段を上る。傾斜で言うと多分ここが一番だが、先が見えている分、精神的には随分楽だ。まぁ、それもこの時点での余力次第なので、既に精根尽き果てているとダメ押しとなり得る。
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