去年秋のYAMASORA Fes. を含めて過去4回訪れている やまそら祭 。
これまでは客側としての参加だったけど、相方が予てより「飲食で出店してみたい」との希望を持っており、今回はいよいよ出店側として参加してみることになった。
応募と運営
客側であれば、土日のどちらに行くかは直前の天気次第で決めれば良いし、持って行くものもテントと椅子ぐらいで十分なんだけど、出店するとなると当然そういうワケにはいかない。
何せ、こういった行事に出店する自体初めてなので、「何が」「どれぐらい」「いつまでに」必要なのか、すべて想像の内でやるしかない。
3月にFacebookページで出展募集の告知があったので、早速応募。
応募自体は問題無く受理されたけど、この時点では特に資料や記入が必要な書類は無く、4月の末にようやく郵送されてくるといった塩梅。
過去数回の参加で感じていたこととして、やまそら祭は「非常に良い意味で緩い」というのがあり、それは出店者側に回った今回でも、ある意味「徹底」されていた。
この運営をどう捉えるかは人に依るところもあるのかもしれないけど、我々には非常に有り難かった。
出店を考えた場合、対外的には「何を提供するか」や「価格設定」といった「お客様に向けた検討」と、「どういったルールに沿えば良いのか」といった「運営に対する折衝」という2方向への対応が必要になるのだが、やまそら祭の場合は出店者に多くの判断が委ねられているため、常識的な範囲での出店を行う分には、ほとんど前者に重点を置いて進めることが出来る。
性善説に立った運営方針のため、逆に考えると、事前に悪意のある出店者を排除する仕組みが無いとも言えるが、過去に開催している会場・出店者の雰囲気、会場へのアクセスと来場者数等を踏まえると、今のところ、出店者に優しいこの方針で問題無いのではないかと感じられた。
メニュー
今回の発起人は相方なので、どんな店にするかは相方次第なのだが、前々から焼菓子・コーヒー・ジュース等、軽食系での出店を望んでいた経緯もあり、基本的にはその路線で進めることはずんなり決まった。
また、以前のやまそら祭にも一緒に参加した相方の妹さんと友人のhikaruにも声掛け。
妹さんはジュエリーデザイナーで、しかも焼菓子作りが上手く、hikaruはアウトドアおよび飲食に関する造詣が深いので、戦力的にも非常に心強い。
みんなであれこれと相談して、最終的に以下のメニューを提供することに決定。
ジュエリー
価格に関しても思案したが、参加自体を楽しみたいという思いもあり、強気に儲けを追うよりは、多くの人に買ってもらって楽しく終わろうという方針に決定。飲食物はすべて単品で200円、食べ物と飲み物のセットで300円というお手頃な設定とした。
出店日
やまそら祭は土曜日と日曜日の2日間に跨って開催される。出店は2日間でも、どちらか1日だけでも良い。
体力的にも日程的にも1日だけというのは最初に決めていたので、あとは土日のどちらにするかという判断。
客としてなら翌日も休みで気持ちに余裕がある土曜にしたいところだけど、出店となると、平日の準備に時間を割けない共働きの子持ち家庭としては、直前の1日を準備に使える日曜の方が、トータルで現実的だろうと判断した。
結果的にこの判断は正解で、とにかくすべてが未知数の我々にとっては、もし土曜出店だったら悲惨な状況に陥っていたと思われる。
店名とロゴ
店の名前は何でも良かったんだけど、一応の主催である我が家のエゴで「ゆうCafe」に決定。
ロゴマークは相方の手書き。この辺のセンスが俺には無いので、いつも関心させられている。
機材
決めることは大体決めたので、あとはひたすら調達と準備。
飲食業を営んでいれば機材等は予め揃っているだろうが、我々はほとんど門外漢であるため、必要なものはいちいち買い揃えなければならない。
今のところ「継続的な商売」をするつもりがあるわけでもなく、商いとは別の視点で予算の問題がある。すべての機材を購入・レンタルするのは現実的ではないし、その後の置き場所といったこともネックになる。
幸い、テーブルやクーラーボックスなど、設営の面で必要な機材はhikaruとhikaruの友人からバックアップを受けることが出来たので、それほど極端な出費は避けることが出来た。感謝。
その他に用意したものとしては…
- 消火器 (主催者側からの数少ない規定)
- 釣銭 (銀行で両替)
- カセットコンロ (自前)
- メニュー (黒板に手書き)
- ガーランド (自作)
- 各種保存容器
- ゴミ回収袋
- etc…
準備作業
食べ物に関しては女性チーム、飲み物および設営に関しては男性チームというのが何となくの棲み分けとなり、とりあえず自分はアイスコーヒーの準備を進める。
水出しは以前に試したことがあったものの、それほど腰を据えて試行錯誤していたわけではなく、実質的にはほぼセロからのチャレンジとなる。
とりあえず、最初に某チェーンでお手軽価格なビター系の豆を試してみたんだけどしっくり来なかったので、いつも買っている珈琲専門店で水出し用に向いた豆を教えてもらい、こちらを採用することにした。苦み重視のマンデリンと、すっきりとした酸味のコロンビア。今回はこの2種類で行く。
水1ℓに対して豆を70g、冷蔵庫で6~7時間抽出。それぞれ3ℓ強、計7ℓ近く用意。自分で飲む量ならどうとでもなるけど、この量となると機材が追い付かない。家を出る直前にペーパーフィルターでひたすら濾過すること1時間。とにかく地道な作業だった…
焼菓子はこれまでにも何度か食べる機会があり、そのクオリティは分かっていたので無問題。
ドーナツは新メニューなので何度か試行錯誤があったものの、最終的に非常に美味しく仕上がっていた。
そんなわけで、何とか駆け込みで準備を完了。
土曜はピーカンの快晴で、日曜は更に暑くなって30度前後の予報。アイスコーヒーとジンジャーエール的には追い風だが、氷の維持が生命線になりそう。
当日編 に続きます。
揚げドーナツ、クッキー、ビスコッティ、パウンドケーキ、水出しアイスコーヒー、ジンジャーエール