ホンダ | フリード CROSSTAR 2024年モデル (購入編)

我が子が生まれることを契機に購入した ポルテ も、9年目の車検を迎えた。
コンパクトで取り回しが良く、助手席を畳んでオムツ替えのテーブルに出来たりと重宝していたけど、ここ数年のキャンプでは積載量に関する難しさがあり、この車ならではの利点も少しずつ薄れてきている。
10年目を目前に控えて、そろそろ次の車に乗り換えても良いだろうということで、春過ぎぐらいから候補を探し始めていた。

シエンタか、フリードか

2024年春までの状況

ディーラーで点検・車検を受けていたため、一昨年からはトヨタの シエンタ を薦められていたりもして、まぁ順当に行くならその辺りだろうと考えていたんだけど、個人的にリアが3段の下膨れになっているのは大きな不満だった。

▲ 公式サイトから転載しています

コンパクトミニバンというカテゴリーは非常に選択肢が少なく、シエンタの他にはホンダのフリードぐらい。5人乗りで荷室が広いフリード+は友人が乗っていて条件に合うと感じつつも、ゴツゴツとしたライン多めのデザインがしっくり来なくて一旦見送り。

▲ 公式サイトから転載しています

新型フリードの発表

範囲を少し広げてSUV方面に目を向けると、そこまで大きくないところでは ヤリスクロスヴェゼル も選択肢に入ってくる。顔付きがあまり惹かれないヤリスクロスは除外して、シエンタを第1候補としつつ、ヴェゼルを見てみようか…とか考えていたのが4月ぐらい。

ところがゴールデンウィーク明けにホンダから 新型フリード が発表され、ステップワゴン 系のスッキリとしたデザインに一新。これが良いのでは?と一気に気持ちが傾いた。
新型はプレーンなAIR (およびAIR EX) とSUVテイストのCROSSTARの2ラインがあり、AIRはあっさりし過ぎていてピンと来なかったけど、ちょっと盛られたCROSSTARは丁度良い感じ。

▲ 公式サイトから転載しています
▲ 公式サイトから転載しています

試乗前の比較

自分が購入する前提でオプションを追加するなら、シエンタは「HYBRID Z 2WD 7人乗り」で330万円、フリード CROSSTARは「e:HEV 5人乗り」で375万円。それぞれ選べるオプションが異なるので厳密な比較は出来ないけど、Web見積りで45万円の開きがある。

個人的な「フリード CROSSTAR 5人乗り」の良し悪し
GOOD
  • スタイリングが好み
  • 5人乗りタイプの荷室の広さは圧倒的
  • すべての窓で紫外線・赤外線カットが標準装備
  • 電動パーキングブレーキ採用
BAD
  • インテリアはシエンタの方がやや好み
  • タイプによって選択出来ないオプションが多数
  • シエンタに比べると高い
  • AC100V・1,500Wのアクセサリーコンセントが無い

フリードはナビがオプション扱いで高くつくし、定員やグレードによって標準装備どころかオプションの選択肢まで違いがあり、かなりややこしい。6人乗り以外は360°モニターやリアクーラーが選べないというのも、正直どうかと思う。
それでも、5人乗りは荷室の広さが別物なので、冬場の膨大なキャンプ道具を余裕で積み込めそうなコンパクトミニバンというのは、無二の魅力だ。

試乗

フリード CROSSTAR

とりあえず、現状で優勢なフリード CROSSTARから試乗を開始。
「e:HEV FF 5人乗り」と「ガソリン FF 6人乗り」を試乗したけど、一般道で40km/hぐらいだと極端な違いは感じられなかった。ただ、キャンプ道具を積むと重量がかなり増すので、e:HEVの方がモタつきを感じずに済みそう。

走りはYouTubeやWeb記事で言われているように上質感があり、ポルテよりもしっとりとした乗り心地。インテリアは1・2列目のドア周りがやや味気無く、インパネもN-BOXと同じなのでちょっと寂しい。

2列目は6人乗りだと左右独立のキャプテンシート、5人乗りだとフラットなベンチシートになる。キャプテンシートの座り心地は非常に良く、リアクーラーも付けられるので後席の快適性は6人乗りが圧倒的。ただ、我が家的に3列目に人を乗せる予定が無く、荷室も5人乗りよりかなり狭くなるため、5人乗りじゃないとフリードを選ぶ意味が薄くなってしまう。2列目に座る相方が、5人乗りでも今より快適だから5人乗りで良いと言ってくれたので、フリードにする場合は5人乗りにすることで決定した。

シエンタ

こちらは「HYBRID Z 2WD 7人乗り」に試乗。
フリードと比べて、良く言えばキビキビと応答性が良く、悪く言えばラジコンやカートっぽい挙動。インテリアは甲乙付け難いが、インパネやドアの装飾はシエンタの方が好み。

5人乗りと7人乗りで荷室の積載量が変わらないどころか、フラット化する際の事情で7人乗りの方が僅かに広いという逆転現象が起こっているが、いずれにしても冬場のキャンプ道具をすべて収めるのは厳しい印象。

フリード CROSSTARの購入を決定

それぞれ試乗した結果、試乗前の印象通りフリードの方が我が家の目的に合致する部分が多かった。シエンタも十分魅力的な車だが、荷室の広さを第一に考えた場合、ポルテから乗り換える意味が少ないのがネック。それぐらい、フリード5人乗りの荷室は広い。
また、フリードの走りの上質感は想像以上で、50万円近い価格差を埋めるのに十分だった。

スタイリング

CROSSTARのデザインは気に入っているものの、SUVテイストにはもう一押し欲しかったので、以下のオプションを追加。結果的に Active-Tough Style とホイールのみ異なる構成になった。

追加したエクステリアオプション
  • フロントグリル (ベルリナブラックxブラッククロームメッキ)
  • フロントガーニッシュ
  • ボディーサイドモール
  • ブラックエンブレム
  • ドアバイザー

インテリア 他

エクステリアのオプションは自分なりに盛った方だと思うが、インテリアは比較的シンプルな構成。そもそも「CROSSTAR 5人乗り」の時点で選べるオプションが限られてくるので、そこまで削ぎ落したわけでもない。

追加したインテリア他のオプション
  • 8インチ ディスプレイオーディオ
  • リアカメラdeあんしんプラス4
  • 発話型ETC2.0車載器
  • USB PDチャージャー (フロント用) Type-C
  • オールシーズンマット
  • ルーフラック
  • テールゲートストラップ

ディーラーオプションのナビはかなり高い割に地図の更新期限があるし、そもそもiPad+カーナビタイム の使い勝手に慣れてしまっているので、ディスプレイオーディオで済ませた。
カーナビタイム (CarPlay)+ディスプレイオーディオが最有力だったけど、CarPlayに対応しているのは プレミアムプラスコース だけで、現在利用しているプレミアムコースから年額で5,000円も高くなる (6,800円→11,800円)。プラスにすると他にも色々高機能になるものの、自分的にCarPlay対応以外はそれほど有用ではないので、とりあえずこの線は無し。
今のところ、ポルテの時のようにiPadを設置して使うことになりそうだ。

ドラレコもメーカー純正品は価格と性能が釣り合っていないので、自分で購入して取り付ける予定。

購入まで

同じ管轄エリアの店舗で相見積もりしても意味が無いので、試乗の時点で別管轄 (東京中央と神奈川北) の2店舗で申し込んで比較した。

納車時期

「AIR EX e:HEV」は9月上旬で受注停止、他も納車までかなり時間を要するとの情報が出回っていて、「CROSSTAR e:HEV FF 5人乗り」が東京中央の店舗で来年1月、神奈川北の店舗で今年の11月中で納入とのこと。
神奈川北の店舗は昔からフリードがかなり売れているらしく、見込み発注してある程度の台数を押さえているらしい。

購入金額

東京中央 → 神奈川北の順で店舗を回ったので、やはり後に訪れた店舗の方が良い条件を引き出せた。具体的な値引き額は伏せるが、2店舗の差額は約10万円。


納車次期と購入金額の両方で神奈川北の店舗が良かったため、こちらで購入を決定。
ポルテ購入時は初めてのマイカーだったこともあり、ドラレコ以外のほぼすべてをディーラー任せにしていたんだけど、今回はある程度勉強しているので、車検・点検、コーティング、メンテナンスパック等は外してもらった。

そんなワケで、9月後半に契約が完了。納車は約2ヶ月後の11月中旬。
フルモデルチェンジ後の人気車種と考えればかなり早い納車だけど、それでも待ち遠しいのが正直なところ。その間にポルテの売却が控えているし、キャンプも2~3回は予定している。首を長くして待ちつつ、ポルテとの残り少ないイベントを楽しみたい。

2024.11.14 追記

納車3日前にディーラーから連絡があり、フロントガーニッシュの手配が間に合わず、納車時点では標準のものになるとの連絡が入った。
残念ではあるけど、契約時にその可能性があることは聞いていたので、まぁ仕方無いかなという感じ。ビフォーアフターを楽しめると思えば、これはこれで二度美味しいと切り替えることにする。