ホンダ | フリード CROSSTAR 2024年モデル (レビュー編)

ディスプレイオーディオ

ナビに用いないと割り切って選んだディスプレイオーディオなので、普段は再生中の楽曲情報を表示している。多少の設定を行う程度であれば、特に不満は無い。

USBチャージャー、シガーソケット

フロントはディスプレイオーディオとのデータ通信に対応したUSB Type-Aが1つ、シガーソケットが1つ、オプションで追加した充電用のUSB Type-C (PD)が1つ。

5人乗りは荷室にもシガーソケットが設けられているので、後席用扇風機の電源を取ったり、ポータブル電源の充電ぐらいは賄える。(充電速度は激遅だけど)

2列目は本来、運転席・助手席のシート裏にUSB Type-Aが1つずつ設定されているのだが、5人乗りでは省かれてしまっている。そんなに勿体付けるほどのものでもないと思うのだが…

走行性能

試乗で感じた上質な走行性能は、先日のキャンプ でも健在。試乗で試せなかった高速道路での加速も必要十分だし、突き上げ感も程良く抑えられていて、往復300kmでも疲れにくかった。

走行モード

e:HEVはEVモードでの走行が多くなるよう設計されていて、街乗りはとにかく静か。我が家の場合はキャンプ道具を積んでいる関係でハイブリッドモードになることも多いと思うが、それでもエンジン音はそこまで大きくない。

小回り

最小回転半径は5.2mで、シエンタやポルテの5.0mより0.2m大きい。
この差がどの程度影響するかは懸念点だったけど、結果的には全然気にならないぐらい、フリードの取り回しも十分良好。

足回り

あくまでポルテとの比較になってしまうが、段差を越えた際の突き上げはかなり小さく抑えられている。無いわけではないけど、収束は比較的早く、ミニバンとしては高水準。

ステアリングの細かな操作に対する応答はやや緩慢な気もするが、同乗者が疲れない程度に馴らしてくれているとも言えるし、ファミリーカーの味付けと考えれば納得がいく。
特に切り返しの際にガクンと揺さぶられる感覚がほとんど無いのは嬉しいところ。

運転支援系

灯火類

ポルテはオートライトが付いていなかったので、それがあるだけでも結構快適。
LEDで光量十分だし、ロービーム時に前方車・対向車のガラス下辺りまでしか照らさないように設定されているのも気が利いている。

電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールド

渋滞や市街地での信号待ちで、多少でもブレーキペダルから足を離せるのは有り難い。解除時の挙動もスムーズで自然。

オートクルーズ系

電動パーキングブレーキの採用によりオートクルーズコントロールが低速域にも対応し、渋滞時でもオートクルーズ可能になった。渋滞がかったるいことに変わりはないけど、疲れ具合が大幅に軽減されたのは嬉しい限り。
車線維持システムは完全に信用出来ないので基本的に自分でステアリング操作しているが、渋滞時ならある程度システム任せでも良い感じ。

基本的には想像より遥かに使える印象なんだけど、やはり人間より「目の前で起きた事象への対処」に偏っているため、特にブレーキングに関しては急になりがち。

  • 隣のレーンで、明らかに車線変更してこようとしている車に備えた減速
  • 前方車が軽くブレーキングした際、アクセルワークだけで緩やかに車間維持

…みたいな細やかな加減はしてくれないので、結果的にやたらブレーキランプを点灯させる落ち着きの無い車になってしまう。