OZOPS | M8ストーブ (メスティン専用ストーブ)

我が子はキャンプでも基本白飯を食べたがるので、いつもメスティンで米を炊いている。夜は焚火とカセットコンロで間に合うのだが、朝は焚火台を片付けてしまっているため、カセットコンロ1台だと少し慌ただしい。

固形燃料用のコンパクトなストーブを探していたところ、OZOPS (有限会社小沢製作所) で心くすぐられる M8ストーブ を見付けた。固形燃料用のストーブはかなり色々なものが出回っていて、最近だと100円ショップでも取り扱いがあるぐらい低価格帯が充実しつつある。そんな中、メスティン専用で3,300円というのはかなり攻めているプロダクトだ。

収納時

収納サイズは約143×55×10mm。重量は約155g。金属板を組み上げる機構なので、収納時は非常にコンパクト。
メスティンに収まるサイズだが、そのまま入れるとカチャカチャ音がするので、ポーチやジップロックに入れておくのが良いかも。

自分は100円ショップで売られているメスティン用収納ケースを導入した。固形燃料とセットで収めることが出来るので、使い勝手は上々。

組み立て

2つの脚パーツを拡げて組み合わる。ロック用パーツの合いが良過ぎてかなり硬いけど、何回か使っていればスムーズになるだろう。

ロストルを載せ、風防を取り付ければ完成。

…と書くとシンプルだが、実は風防の組み立ては結構難儀する。
長辺側の孔に短辺側の爪を差し込んでスライドするだけなのだが、この際のロック機構がかなり弱めなので、ロストルに載せる際や固形燃料をセットする際に、かなりの頻度で外れてしまう。慎重にやれば大丈夫ではあるものの、アウトドアで使用するにはちょっとハードルが高い繊細さなのが残念。

凹凸の無いシンプルな平板への拘りや、切り出しのみで曲げを必要としない製造工程上の理由があるとは思うが、ここは使い勝手の方に舵を切ってもらいたかった。脚パーツの堅牢さが十分なだけに、この点はかなり惜しい。

炊飯

ロストルに固形燃料を置いて、メスティンをセットすれば準備完了。専用と謳うだけあって、メスティンとのフィットは抜群。

製品サイトでは、以下のメスティンがフィットすることを確認済みとしている。リストアップされているメスティンは幅9~9.5mmなので、その範囲であれば使用可能ということらしい。(本記事内で使用しているのは Milicamp メスティン (MR-250))

  • トランギア メスティンスモール (TR-210)
  • Milicamp メスティン (MR-250) / メスティンPro (MR-250Pro)
  • Neelac メスティン
  • CrystalMX メスティン
  • 山善キャンパーズコレクション メスティン (MESS-1)
  • SUNDRY アルミ飯ごう (86173)
  • KVASS メスティン
  • キザキ 野営道具 メスティン-飯盒- (KO-G006)

固形燃料を燃やすだけなので、正直なところ、火を付けてしまえば他のストーブと大差無い。しかし、載せるだけではなく3つの爪で掴むのでメスティンがガタつかず、ストーブ自体の安定感も十分。炊飯中に他の調理をする際でも、あまり気にせずに済むのは結構有り難い。(高温になるので注意は必要だけど)

補足

今回、偶々100円ショップのSeriaで調達した固形燃料で試したところ、一般的なものより上辺側の直径が若干大きかったらしく、このストーブにはしっかりセット出来なかった。その為、記事内の写真では上辺の左右端をハサミでカットしている。
これは固形燃料側の問題だが、ロストルと風防の幅をもう少しだけ広く設計しておいてもらえれば済む話でもあるので、出来れば改善を望みたい。

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