LIXADA | アルコールストーブ

テーブル上でのちょっとした調理のため…という言い訳をしつつ、ほぼ興味本位でアルコールストーブの購入を検討。
アルコールストーブはソロキャンプなら調理用の火力として十分機能するが、ファミリーキャンプではかなり心許無い。我が家でも基本的には焚き火と タフまる で運用しているし、いざとなれば JETBOIL もあるので、火力に不足を感じているわけではない。
ただ、アルコールストーブというアナログなアイテムには、単なる調理器具以上の根源的な魅力を感じる。

アルコールストーブと言えば、trangiaEVERNEW が王道で、他にも様々なものが販売されている。今回は調理用としての機能面は二の次として、趣味的な観点で物色した結果、LIXADAのアルコールストーブ を購入することにした。

LIXADA アルコールストーブ

今回は五徳とのセットを購入。内容物はストーブ本体、五徳、収納袋、説明書のみ。

本体

幅60mm、高さ50mm、重量約50g
1パーツ、パッと見は単なるカップというミニマルな造形。チタン製なので非常に軽量。アルコールは一度に約100mlまで使用可能。
内側の上部に噴出孔が8つ設けられている。

ほぼ青色の炎で、火力は標準的なアルコールストーブよりやや強め (らしい)。本燃焼までが早いとの評判通り、着火後十数秒で本燃焼が始まる。
シンプルな構造なので火力調整機構は無く、消化蓋も付いていない。消したい時はシェラカップやコッヘルの底で塞げば良いだろう。

五徳

幅96mm、高さ38mm、重量24.5g
同じくチタン製で、2枚の金属板を交差するだけのシンプルなもの。本体との接続部分に切れ込みがあり、ガッチリとホールド出来るようになっている。耐荷重は5kg。
紛失防止や携帯時の吊り下げ用にワイヤーリングも付属しているものの、微妙に短く、組み上げる際にはかなり窮屈になる。自分は最終的に取り外してしまった。

機能・強度どちらも必要十分だが、ストーブ本体がコンパクトなこともあり、大きいものを載せるのはやや気を遣う。
また、ホールド感が強いが故に燃焼中・燃焼直後に取り外しづらく、こまめに着火・消火するような使い方は少々難しい。

風防と五徳の模索

アルコールストーブは風に弱いので、調理用火力として用いるなら風防は必須。ファミリーキャンプとしてはもう少し安定感のある五徳が欲しいこともあり、セットで独自のシステムを構築することにする。

風防

100均から数千円するものまでピンキリだが、毎回必ず使うメインアイテムではないので、出来るだけ安価で雑に扱えるものを探す。色々検討した結果、我が家が採用したのは台所の排水口に使うステンレス製のストレーナー (ゴミ受け)。

スリムタイプであれば、このアルコールストーブを綺麗に収めることが出来る。パンチング加工が適度に風を遮断しつつ空気穴としても機能するし、上げ底になっているのでテーブルに伝わる熱をある程度抑えてくれる。

五徳

本体にセットするタイプだと、どうしても安定感が似たり寄ったりになってしまう。オートキャンプなら重量・サイズをそこまでシビアに考える必要も無いので、本体とは分けてセットするタイプを検討した結果、五徳ではなく ミニグリルスタンド を購入した。

脚の高さを Hi (122mm) / Middle (102mm) の2段階に調整でき、Hi ならストレーナーに収めたストーブから丁度良い距離で火が当たる。ステンレス製なので490gとそれなりに重いが、耐荷重も20kgと頑丈。これならコッヘルは勿論のこと、鍋を保温しておくぐらいは余裕で任せられそうだ。
脚を折り畳めるようになっているので、収納サイズは160×160×33mm。コンパクトとまでは言えないまでも、荷物の隙間に差し込んでおく形なら邪魔にならないだろう。

収納

既に廃番となっているSnow peakのクッカー (ソロセット極チタン/880ml) に、バーナーパッドを巻いた状態で綺麗に収まる。実際はこれにミニグリルスタンドとアルコールのボトルが加わるので、コンパクトなシステムとは言い難いが、我が家の荷物事情としてはそこまで無理せず組み込めるので、とりあえず及第点といったところ。

運用

先日のキャンプ で使ってみたところ、UNIFLAMEの焚き火鍋 (18cm) ぐらいは十分に沸騰させられることが分かった。これならファミリーキャンプでも保温だけではなく、調理用の火力として当てに出来る。

ただ、やはり燃料の消費ペースは相当早く、満量の100mlでも数分で使い切ってしまう。あくまで補助として使うのが妥当な位置付けだろう。コーヒー用の湯沸かしや熱燗なんかには、手頃でマッチしているかな。

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