ホンダ | フリード CROSSTAR 2024年モデル (レビュー編)

居住性

前方・後方視界

ポルテも十分良かったので、そこまで大きく変わったわけではないけど、不安を感じない視界の良さ。
運転席からボンネットが見えないため、フロントの見切りはあまり良くない。鼻先が長い車ではないのが救いだけど、狭い場所で寄せるには若干の慣れが必要。

後方もリアウィンドウが大きいので、見づらさは感じない。

シート

ポルテよりもステアリングポジションとシートポジションを細かく調整出来ることもあり、運転席の快適性は上々。
後部座席がベンチシートなのは懸念材料だったけど、荷室が広くなって2列目にキャンプ道具を詰め込む必要が無くなったため、トータルでの快適性は上がっているようだ。(相方談)

運転席と助手席にはシートヒーターが付いていて、自分としては特に需要は無いんだけど、我が子がウトウトする際に点けておけておけるのは良い感じ。

ウォークスルー

5人乗りの場合は3列目が無いので、ウォークスルーも1・2列目の移動のみ。
e:HEVモデルはバッテリー積載の関係で1列目の床が若干盛り上がっていて移動しづらいデメリットがあるが、我が家の場合は子供が移動する程度なので、特に支障は出ていない。

ウィンドウ、サンシェード

各窓は標準で紫外線/赤外線カットのガラス。2列目はワンアクションで展開出来るサンシェードも付いているので、陽射し対策は万全と言える。

静寂性

風切り音はほぼ皆無。ロードノイズは無いとまでは言わないが、それでもかなり静か。ハイブリッドモード・エンジンモードのエンジン音も、耳障りなものではない。
ポルテでは高速道路に上がると音楽再生の音量を幾つか上げる必要があったけど、フリードではそのままの音量で済んでいる。(車速連動でボリュームを上げる設定があるので、そのお陰かも)

車中泊

5人乗りは2列目を畳んで車中泊仕様に出来るのが特徴だが、身長181cmの自分では、さすがに真っ直ぐ横になることは無理だった。横幅も家族3人で川の字というワケにはいかない。

相方と我が子だけ後ろで寝てもらう前提の夜ドライブは可能なので、我が家的にはその使い方がメインになりそうだ。

荷室

5人乗りフリードに買い替えた一番の目的である荷室の広さ。ポルテだとこの時季のキャンプはルーフキャリアにもコンテナボックスを載せてパンパンになっていたけど、フリードではほぼ全てを荷室に積み込める。

フルフラット化しての車中泊については、181cmの自分だとちょっとシンドい。フラットといっても僅かに段差があり、ちゃんと寝るには何らかの対策が必要になる。
それでもちょっとした仮眠ぐらいは出来そうだし、我が子も車中泊に憧れがあるようなので、暖かくなったら一度試してみたいところ。

テールゲート

FF・5人乗りの荷室は超低床設計で、テールゲートがバンパーごと跳ね上がるような構造。
これにより積載量が増え、荷物の積み込み易さも向上するのだが、テールゲート自体も長くなっているため、開ける際に広めのスペースが必要になっている。

自分が利用している駐車場はこのスペースが狭く、最奥まで入れてしまうとテールゲートを開くことが出来ない。地味に面倒だが、これはまぁ致し方無いところ。

また、パワーゲートの設定が無いのも惜しい。自分でも結構「よい、しょ」って感じだし、相方だとかなり苦労している。オプションのストラップを付けたので何とかなったけど、無かったらいよいよ厳しかったと思う。

スピーカー

ポルテはダッシュボード・2列目天井・荷室にそれぞれ2つで計6スピーカー。フリードは1・2列目のドアにそれぞれ2つで計スピーカーなので、数だけ比べると明確にスペックダウンしている。

ただ、フリード車内の静寂性はポルテより格段に上がっているので、4スピーカーでもポルテよりしっかり音を聴き取れる。iPadからBluetoothで飛ばした音楽を聴く程度であれば、我が家的には不満無し。

燃費

ポルテ (2WD) のカタログ燃費は19.0km/Lで、キャンプ道具を詰め込んだ状態だと体感で10.0km/Lぐらいだった。
フリード CROSSTAR e:HEV FF 5人乗りはカタログ燃費で25.5km/Lぐらいで、先日のキャンプでは25.0km/h。

往復300kmの内、高速が6割 (そこそこ渋滞)・郊外が3割・市街地が2割といった内訳だが、荷物がパンパンに詰まっていることを踏まえると、想定していた以上の燃費は達成出来ている。
時期的にエアコンがほぼOFFなので、冬場・夏場にどれぐらい変わってくるか見ていきたい。