極寒の春京都 – 東山・花灯路

都内では寒さと暖かさが入り混じる3月の中旬。まだまだ寒いという話に慄きつつ、京都に行ってきた。

京都には高校の修学旅行で行ったんだけど、我々の年はコースを大幅に変更したテストケース的なタイミングで、教師があれもこれもと大量のプランを詰め込み過ぎた挙げ句、1つ1つの場所が限りなく薄くなってしまうという悲惨な結果に終わってしまった。
案の定、翌年からは前年までのコースをベースに戻されてしまっている。そんなわけで、実質ほぼ初めてに近い京都旅行である。

1日目

京都タワー 大浴場

夜行バスで朝6時に京都に到着。この時間から動き回るのは無理があるので、事前に何か無いかと調べていたら、駅前の 京都タワー の地下に銭湯があることが分かった。夜行バスでの疲れを癒すには絶好だし、銭湯好きとして単純に浸かりたい。
降りてみると、情報通りにしっかりとした浴場施設があった。古いけど、普通に綺麗で感激。

東寺

朝食を済ませて8時。まずは歩いて行ける 東寺 へ。ここは観光地の寺社仏閣としては商売っ気が薄く、境内をのんびり歩けて良かった。

伏見稲荷大社

駅に戻って電車に乗り、伏見稲荷大社 へ。ここはとにかく大量の鳥居が並ぶことで有名。
俺はどうも鳥居というものを不気味に感じるんだけど、ここはあまりに大量過ぎて、逆に不気味さを感じなかった。京都駅からのアクセスも良いし、定番だけどなかなかオススメ。

宇治 通圓

その足で次は宇治に向かう。宇治と言えば、やはりお茶。宇治には日本最古と言われ、唯一広辞苑に載っている茶屋 通圓 が駅の近くにある。また、その横を宇治川が流れていて、これがまた長閑で良い。
JR奈良線の宇治駅から京阪宇治線の宇治駅までが、適当な長さの散歩コースになるので、時間があれば立ち寄ってみることをオススメする。

また、今回は行かなかったけど、途中に 平等院 鳳凰堂 があるので、それと絡めて王道の観光コースに組み込んでもいいと思う。

南禅寺

昼過ぎからは 南禅寺煉瓦造りの水路閣 を見て、哲学の道 を歩いて 銀閣寺 へ。
この水路はかなり立派で、裏に回ると船の引き上げに使ったレールが残っていて、その上を歩いたりも出来るので、単なる仏閣巡り以外でも楽しめる。
銀閣寺に着く頃には陽が落ちて、残念ながら銀閣寺の見学は断念。

京都・東山花灯路

普通だとこれで初日の観光は切り上げるのだが、今回はここからがメイン。この季節の京都に来たのは、京都・東山花灯路 が催されているから。
花灯路は嵐山と東山でそれぞれ年に一度行われるイベントで、嵐山は12月、東山は3月にそれぞれのエリアの寺社仏閣や街並みがライトアップされる。
我々が訪れたのは3月なので、東山エリアの清水寺を中心に観て回った。

半月ぐらい前からの予報で覚悟はしていたのだが、この時の京都は大寒波に見舞われて、3月とは思えないぐらいの異様な寒さ。
本当はもっと長い距離を歩きたかったんだけど、あまりの寒さに最後は無言になってしまった。これ以上は色々な意味で無理と判断し、ラーメンを食べてホテルに戻る。
ライトアップ自体はとても素敵だったので、機会があればまた観たいと思う。

2日目

金閣寺、龍安寺

2日目は午前中に 金閣寺大雲山 龍安寺 を回り、午後は市街地でショッピング。

キムカツ

夕方から、最近人気らしい キムカツ を食べようと店に向かったら、17時開店の15分ぐらい前に着いたのに、既に8人ぐらい並んでいた。
薄切りの肉をミルフィーユのように重ねたカツで、6種類ぐらいの味が選べる。カツはカツでそれなりに美味しかったのだが、それよりもドレッシングが出色。炭のような黒っぽいものが混ざっているもので、これが滅茶苦茶美味しい。カツより前に運ばれてくるキャベツが食べ放題なので、これだけで満腹になりそうなぐらい食べてしまった。
それからしばらくして、恵比寿のキムカツにも行ってみたんだけど、ドレッシングは京都で出ていたものと違って普通だった。謎。


最後に京都タワーから夜景を眺めて、20時台の新幹線で東京に戻った。