▲ 2年振りの奥多摩 – 鋸山・大岳山・御岳山 (1,226m)

以前に棒ノ折に登った メンバーから女子2人を除いたメンバー、つまり男5人でむさ苦しく奥多摩に登った。
先日の棒ノ折を除外すると、実は丸2年奥多摩から遠ざかっている。特に意図したわけではないのだが、こんなにご無沙汰になるとは思わなかった。

今回のコースは、丁度4年前に登ったコース を逆走する形になっている。御岳山には ケーブルカー で登れるので、御岳山側からアクセスする人が圧倒的に多い。
4年前のパーティーはほとんど未経験者で構成されていたので、やはり御岳山からスタート。
今回は友人にプランニングを一任したら、鋸山から登って御岳のケーブルカーで降りるという、”普通にM” なコースを選択してきたので小躍りしてしまった。

鋸山

当日の天候は快晴。8時半に奥多摩駅に集合。紅葉シーズンの奥多摩行きの電車は登山客でゴッタ返す。人数が多い上にそれぞれがザックを持ち込んでいるので、かなりの密集感である。

鋸山への登山道は、駅から徒歩5分の愛宕神社への階段から始まる。神社は愛宕山 (507m) の山頂にあり、奥多摩駅から150mほど上った場所だ。
この内の100m強をほぼ一気に石段で上るようになっていて、これがいきなり凄い。最初から結構急な階段ではあるのだが、途中から笑っちゃうような角度になる。
普通、登山の最初の30分ぐらいは身体を慣らすために少しスローに歩くんだけど、ここではそんな猶予を一切与えない、間違った指導方法の体育教師みたいなスパルタ式。途中で振り返ったら足が竦みそうだったので、脇目も振らず目の前の段を上り続けた。

前回、鋸山から下山する際には陽が暮れかけていたこともあり、巻き道 (と言うか、こっちが一般道) で下りたので、こんな場所があるとは知らなかった…
山頂には愛宕神社の他に、戦没者を祀った慰霊碑などがある。

愛宕山から鋸山まではアスレチック感のある岩場が続く。
前日はしっかり晴れていたのだが、2日前にそこそこ長く雨が降ったため、北側の斜面は若干泥濘が残っていて滑り易い。この辺りはつるっとした木の根が張り出しているので、結構気を遣う。

途中で分岐があり、左は迂回路、右は鎖場となっている。鎖場は 乾徳山 のそれよりは高度が無いけど、全体的に滑り易くなっているので、滑落の可能性はこちらの方が多いように感じた。
上の方から落ちると深刻な状況に陥るぐらいには高さがあるので、自身の腕力、靴のグリップ、岩場の濡れ具合などと相談して、場合によっては迂回路を選択した方が良いケースもあるかもしれない。

鋸山の山頂は展望がほとんど無いが、小休止に向いた適度なスペース。
この時点で11時なので、時間的にはここで昼食にするタイミングだが、展望の良い大岳山で食べることにしていたので、各々携帯食料で小腹を満たす。
鋸山の下りは相変わらずゴツゴツした岩場だが、大岳山に向かう稜線に出ると、なだらかで風通しの良い尾根となり、岩場のアップダウンと緩やかな尾根歩きが続く。

大岳山

鋸山を出発して1時間強、13時より少し前に大岳山に到着。
実は到着直前から急に雲が出始め、到着時にはまったく展望が無くなってしまっていた。それまで快晴だったのでさすがにガッカリしつつも、まぁこれが山の天気ってものだし、とりあえず待ちに待った昼食ということで、自分を慰めて準備に取り掛かる。

山頂は4年前来たときにはススキや小さな木々が方々に茂っていて、展望の利く場所とそうでない場所とがあった印象だったのだが、そういった場所が刈り払われていて、南側ならどこに陣取っても展望が良くなっていた。
今回はご縁が無かったと諦めていたら、30分ぐらい経ってから一気に雲が抜け始め、出発する頃には周囲の山々を見渡せるぐらいに回復。この日一番のビューポイントだったので、何とか景色を堪能出来て良かった。

大岳山から御岳山側に下り始めてすぐに、2008年に閉鎖された大岳山荘の跡がある。まだ建物自体は残っているが、順調に荒廃が進んでいるため、入ることは出来ない。裏手の社とトイレだけが、使用可能な状態に維持されている。

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