▲ 白銀の埋蔵金探し – 黒檜山・駒ヶ岳 (1,828m)

夏ぐらいからずっと登ろうと思いつつ、なかなかチャンスが無かった赤城山。紅葉シーズンも逃してしまったので、降雪してからと思い、年内滑り込みで登ることに。
hikaruも偶々スケジュールを確保出来るとのことなので、今回は2人山行。

大沼と赤城神社

明け方に都内を出発して、7時半に赤城山の中心に位置する大沼に到着。途中の山道が凍結しているかと思っていたけど、幸い、ここまでは積雪も凍結も無し。
ハイシーズンだと観光地になっているようだが、さすがに今時季は閑散とした印象。綺麗で立派なトイレが冬場でも利用出来るのは有難い。

ちなみに赤城山という単体の山は無く、大沼などを有するカルデラを囲む山々の総称のようだ。
今回はその外輪山の中で、標高1位の黒檜山と2位の駒ヶ岳をプチ縦走する。(そう言えば、埋蔵金で有名になった「源次郎の井戸」って、どこにあるんだろう?)

冬山用の装備を整えて、8時少し前に駐車場を出発。
右手には今回登る赤城山最高峰の黒檜山と、駒ヶ岳が堂々と聳えている。意外なことに、ここから見る限りこの2山は雪を纏って白くなっているものの、それ以外の外輪山は全くと言っていいほど雪が積もっていない。ちょっと不思議な光景。
この週末は大寒波が訪れるとの予報で、かなり気合の入った防寒装備で来ていたが、この時点での気温はマイナス4度ほど。今のところ、覚悟していた程の寒さではない。

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まずは沼に沿って北上、朱塗りの欄干の橋を渡り、赤城神社に立ち寄る。時間が時間なので誰も居ないが、かなり綺麗で立派な造りだ。
朝の冴えた空気と相まって、否応無しに身が引き締まる。気温はマイナス4度。

黒檜山

神社の脇を抜けて、更に10分弱北に向かうと、黒檜山の登山口に到着する。かなり地味な登山口だが、周りに何も無いので、気付かず通り過ぎてしまう心配は無い。

山道に入ると、間も無くして薄っすらと雪を被った状態となる。ゴロゴロとした岩がメインの細い道が基本で、最初から比較的勾配がキツめ。凍結している箇所が多いのだが、スポンジの様に気泡が混じった氷になっているため、今のところそれほど転倒の危険は無さそう。
だが、そう思って気を抜くと唐突にスリッピーな箇所があったりするので、気が抜けない。薄氷の岩場ではアイゼンの使用に適さないし、足元を注視しながらじっくり登る。

登山口から10分も登ると、大沼を見下ろせるビューポイントが現れる。以降は尾根歩きが主体となり、葉の落ちた今時季は視界が開けて気持ち良く歩くことが出来る。特に赤城神社を見下ろすにはこの尾根が一番なので、ここで存分に堪能しておきたい。

また、尾根に取り付いた直後から霧氷に覆われた斜面となり、一面の銀世界が堪能出来る。
霧氷は登っていくに従って量が増え、徐々に目の細かい結晶っぽく変わっていく。昨年の金峰山 や 年始の天城山 でも霧氷は見ているが、それよりも遥かにスケールが大きい。

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登山口から1時間半強で駒ヶ岳分岐。ここを左に曲がれば黒檜山山頂まであと少し、右に曲がれば駒ヶ岳へのルートが始まる。

黒檜山 山頂

アップダウンの無い緩やかな道を5分も歩くと、黒檜山の山頂に到着。ここからは外輪山の東側 (外側) の展望が見事で、かなり広くて解放感たっぷりの山頂だ。
更に奥に進むと北側に開けた展望台があるのだが、雲が出始めて微妙のようなので、ひとまずここで荷物を下ろして、若干早めの昼食タイムにする。
山頂の気温は4度ぐらい。若干風はあるが、陽射しのお陰でそれなりに暖かい。

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昼食を済ませて、一応北側の展望地へ。
それなりに雲はあったけど、冬の澄んだ空気のお陰か、尾瀬方面の山々を見渡すことが出来た。

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引き返して、駒ヶ岳分岐から南側に少し進むと、黒檜大神石碑の建つ展望台。ここからは大沼越しに地蔵岳が見える。