▲ 6年振りのスノーシュー – 入笠山 (1,955m)

年末年始は山行スケジュールを確保出来なかったので、少しスライドしてhikaruとの新年1本目。今回はスノーシュー装備でのトレッキングを前提に、候補地を探してみることに。
最初は志賀高原に目を付けていたのだが、スノーシューのレンタルはガイドとセットのみで、ガイド無しのレンタルは行っていないとのことなので、諦めて入笠山をピックアップ。

富士見パノラマリゾート

5時に自宅を出発し、8時過ぎに 富士見パノラマリゾート に到着。
高速を下りてからも、到着直前までほとんど積雪が見られなかったので、果たしてスノーシューが出来るコンディションなのか半信半疑のままだったが、何とかスキーやスノーボードは出来ている状態のようだ。
とは言え、ここ数日でまとまった降雪は無さそうだし、上に行くまでは何とも言えない。

センターハウスの窓口に行って、予約していたスノーシューを受け取る。靴+ストック+シューの3点セットで1日2,500円、靴無しだと2,000円。シューの貸出口がスキー・スノーボードと一緒で、結構待たされるそうだったため、受取の間に手分けしてゴンドラのチケットを購入しておく。「冬山登山」というプランが別途設けられており、ゴンドラの往復で1,650円だった。

諸々の準備を終えて、9時半にゴンドラ乗車。スキー場の規模から考えるとかなり立派なゴンドラで、標高差700mを10分ほどで上ることが出来る。
このスキー場は最上部に中級コースがあるのだが、そこから一番下まで戻って来るには、必ず上級コースを通る必要があり、それが厳しい人はゴンドラで下りて来なくてはならない。
また、スキーシーズン以外でも入笠山・入笠湿原へのハイキングに利用されるため、他のスキー場よりもゴンドラの需要が高くなっているようだ。

ゴンドラ山頂駅 → 入笠湿原

標高1,780mに位置する、ゴンドラの山頂駅。
駅を出て左手の山道と左後方の林道から入笠山・入笠湿原にアクセス出来るようになっている。林道の方は車が入れるように整備されたコースなので、今回は山道からスタートする。
山道もスタート直後はほとんど踏み固められてしまっていて、スノーシューが必要か微妙だったが、少し進むとそれなり雪深くなり、とりあえずスノーシューの方が快適という状態になってくれた。
6年前の奥日光 に続く人生2度目のスノーシューだが、やっぱり雪上をスイスイ歩けるって楽しい。

山頂駅から10分ほど緩やかに下ると、林道と鹿除けの防護柵を抜けて、入笠湿原が広がる。
今時季は雪に覆われて普通の雪原に見えるが、木道から逸れると若干深くなっているので、スノーシューが無いと木道以外の場所は歩きづらい。という違いは一応ある。
山頂駅裏手の林道から来た場合、湿原南側の斜面から一気に下ることになるのだが、こちらはスキー場のゲレンデのようになっており、それはそれで面白そうだ。

湿原を抜けた先には何軒かの山小屋があり、バスも来ているようだ。冬場は通行止めとなることもあり、小屋自体が営業を休止している。車でもゴンドラ利用でもアクセスが容易なので、子供連れで楽しめそうな場所だ。

湿地を過ぎてしばらく林道を歩くと、右手にマナスル山荘が見えてくる。マナスル山荘は 本館 と 新館 が並んでいて、現在はそれぞれオーナーが異なっているらしい。向かって右手が本館、左手の天体観測ドームが目を惹く方が新館だそうだ。

入笠山

マナスル山荘を背にする形で、ここからが入笠山の登山道となる。
左側には入笠湿原でも見たようなゲレンデ上の広大な斜面、右側に細い登山道が並列するが、ゲレンデを登ってもすぐに登山道に合流するため、どちらを選んでも大きな違いは無い。地図上では「入笠山スキー場」と書かれてはいるものの、特に設備があるわけではなさそうだ。
とりあえず、トレッキングの雰囲気を重視して、登山道からスタートすることにした。

登山道も既に多くの人に歩かれているようで、自身でラッセルしながら進むような箇所は少ない。所々で急傾斜があり、スノーシューだと若干登りづらいこともあるが、ほとんどが一瞬なので、全体を通して極端に消耗するようなポイントは無いと考えて良いだろう。
そう言えば時季的な関係もあると思うのだが、このコースは大型犬を連れている人が多かった。人間よりも余程元気ハツラツな姿が印象的だ。

山頂手前で、普通に山頂に向かう道と、山頂を迂回して南に抜ける道との分岐がある。
基本的には前者を選べば良いが、実は後者の途中から急斜面を直登して山頂に向かうという、男心をくすぐる選択肢も用意されている。ここまでがあまりに楽過ぎたことと、前者が若干渋滞気味の状況もあり、ひとつ気合を入れて直登してみることに。

選択肢が用意されていると言っても、コースとして整備されているという意味ではなく、似たような輩がチャレンジしたラッセル跡が残されているという程度。文字通りの急登を慣れないスノーシューでよじ登るのは、それなりに骨が折れる。
ただ、登り切れば山頂というシンプルなご褒美が目に見えているので、温存されている体力を注ぎ込むには絶好のポイントと言えそうだ。先程出会った犬達も、元気に駆け上がってくる。

入笠山 山頂

1,955mの入笠山山頂。ゴンドラ山頂駅からの所要時間は1時間ちょっと。途中で写真を撮ったりしながら登ったので、サクサク登れば40分ぐらいで登れそう。
とても広く、遮るものの無い360度の展望が約束されている。残念ながら東側の八ヶ岳には雲が掛かって全容を見ることが出来なかったけど、それ以外の方角はまずまずといったところ。

▲ 別ウィンドウでパノラマ写真を表示します

コメントを残す