▲ 紅葉真っ只中 – 2年振りの雲取山 2日目 (2,057m)

1日目 からの続き。

午前4時に予定通り起床。同部屋の他の登山客はまだ寝ているので、起こさないように静かに部屋を出る。4時には廊下の灯りが点くので、ボチボチ出発の準備を始める人達も居るのだが、すぐに出発するというのは我々ぐらいだった。

外に出ると、昨晩以上に満天の星空。昨日は見えなかった小さな星の光が、肉眼でも見える。
新島 でも思ったけど、同じ東京と言えども都心とは天と地ほどの差がある。そう言えば、こんなにハッキリと北斗七星を見たのは、今回が初めてかも。

山頂での日の出

山荘から20分ほど登り、一番乗りで雲取山の山頂に到着。日の出までまだ1時間以上あり、さすがにまだ誰も居ない。
防寒着フル装備なので、登っている間は汗ばむぐらい暑かったけど、山頂に着くと同時に一気にクールダウン。寒さは一段と鋭さを増しており、一帯が霜で覆われていた。

5時半を過ぎると地平線が光を帯び始め、日の出までのカウントダウンが始まる。他の登山客も徐々に山頂に集まってきて、みんなで凍えながら6時8分を待つ。
昨日は雲に隠れていた富士山だが、今日は完璧な秀峰を披露してくれている。星空、日の出、富士山を短時間でまとめて見られるってのは、何とも贅沢。

日が昇る位置に雲があったため、実際には15分頃に日の出を確認。
いい加減身体も冷えてきたので、お湯を沸かして朝食にする。今回は昼食をラーメンにする予定なので、時間が掛からない範囲で重複しない、インスタントのカルボナーラをチョイス。結構美味しかった。

そして今回の目玉の1つが下のインターバル撮影した動画。暗い内から撮っていたため、日が昇るポイントから微妙にズレてしまい、朝日そのものをフレームに収めることが出来なかったのだが、徐々に明るくなっていく空の雰囲気と、雲の流れが見えてなかなか面白い。

山頂から少し下った尾根からのポイント。個人的に、雲取山で富士山が一番綺麗に見える場所だと思う。

三条の湯方面に下山

7時半から下山開始。
前日の出発地点である奥多摩方面を目指すのだが、同じルートだと飽きるので、三条の湯 という温泉がある隣のルートで迂回気味に下りることにした。
前方に富士山を眺めながら、そこそこの傾斜を一気に下る。

三条の湯

飛龍山への分岐となる三条ダルミを経て、2時間弱で三条の湯に到着。
ここの温泉は10時からの営業なので、40分程待って一番風呂に浸かる。沸かしたてで相当熱い上に塩泉なので、ピリピリして無茶苦茶痛い。水足しと湯もみをしばらく繰り返し、何とか入れる温度まで下げて入浴。
窓からは紅葉が見えて、何ともいい雰囲気。

後山林道

10時半に三条の湯を出発。沢伝いに紅葉した渓谷を下る。
30分で山道は終わり、ここから2時間、ひたすら砂利道と舗装路の後山林道が続く。傾斜が緩いので足への負担は少ないものの、山道ほどの変化も無いので、2時間も続くとさすがにちょっとダレる。

お祭バス停

13時丁度にお祭バス停に到着。1時間ちょっとバスを待つ。バス停の裏に山荘があったが、今は営業しておらず、自販機も無い。
20分程車道を歩けば出発地点の鴨沢バス停に行けるので向かおうとしたら、うっかり逆方向に歩いてしまい、途中で気付いてお祭に引き返す。
結局は当初の予定通り、14時半のバスに乗って奥多摩駅に帰着。最後は駅前の店で蕎麦を食べて、ホリデー快速で都心へ。


延期が重なり、結構ギリギリのスケジューリングだったけれど、結果的には紅葉も星空も富士山も朝日もバッチリ観ることが出来た。今回も1滴の雨にも降られず、未だ泊まりの山行ではパーフェクトが続く。山の神様、ありがとうございます。

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