笠山
官ノ倉を下山して、一旦舗装路に戻る。ここまでは結果的に「外秩父七峰縦走コース」に沿って歩く形だったのだが、舗装路に出たところで、それから外れることになった。
まぁそれでも地図上では実線扱いの道なので大丈夫だろうと思っていたら、これ以降、次に目指す笠山への案内板が一切登場しないという予想外の事態。
普通、ある程度メジャーな山であれば、それぞれのルートに案内板が設置されている。
しかし、この辺りは先の「外秩父七峰縦走コース」の知名度が極端に高いからか、それ以外のコースに対するサポートが著しく欠けてしまっているように感じた。
また、ここでも舗装路と砂利道の往復が続くのだが、現在地を確認する手段が乏しく、時折現地の人に確認をお願いしつつ進むものの、それが原因となるミスリードが頻発した。
みんな親切に応対してくれるのだが、こちらが伝えている内容をあまり咀嚼していないため、見当違いの場所を教えてくれてしまったり、色々と困ったことになった。
1:50,000の地図の場合、山道は大体網羅されているけど、細かい舗装路まで書き込まれていないものが多く、今回のように舗装路を何度も跨ぐ上に案内板が無いコースでは機能しない可能性がある。
地図情報を一旦脇に置いて、方角を頼りに進み、何とか目指す笠山への案内板を発見。これ以降も案内板はほとんど無く、あっても信頼して良いのかイマイチ不安なものばかり。頼りのマーカーも林業関連で取り付けられたものが混ざっていて紛らわしい。
しっかり地形を読めれば良いが、自信が無い場合、「外秩父七峰縦走コース」を外れるのはかなりリスキーなエリアであるようだ。
笠山 山頂
12時半、最後の急勾配を登り切って笠山に到着。標高は一気に837m。
スタート地点である小川町駅の標高は100mにも満たないので、何だかんだで延べ高低差は結構積み重ねていたことになる。
笠山神社の裏手に山頂があり、北東方面の展望はなかなか。
実はこの時点では気力が折れ掛けて、今日はこれで切り上げようかと思っていたのだけど、昼食を摂ってお腹が満たされると、気力も回復して先を目指したくなった。現金なものである。
堂平山
と言うワケで、気力充実で次の堂平山に向けて出発。
笠山以降は「外秩父七峰縦走コース」に戻ったので、もう道迷いの心配は無い。
堂平山の登山道は、明るく気持ちが良い。笠山はヒノキ主体の陰気な道が続いていたが、こちらはコナラ・ミズナラ等が中心。
どちらも個性なので好き嫌いを言っても始まらないけど、同じ汗して歩くなら、やはり見通しの良い明るい道の方が楽しいというのが本音。
登り始めて30分、唐突に拓けた山頂が現れる。
堂平山の山頂には旧東京天文台があり、他の山には無い一風変わった雰囲気。
実は車でも来ることが出来るのが少し残念ではあるものの、それを補って余りある魅力を備えていて、ここから見る関東平野も素晴らしい。
白石車庫バス停から小川町駅にバスで下山
剣ヶ峰を経由して、白石車庫バス停に降りる。
剣ヶ峰以降も「外秩父七峰縦走コース」は続くのだが、この時季は日没も早いので、今回は当初の予定通り、ここで切り上げることにした。
白石車庫はこのコース上でもメジャーなバス停なので、コースを外れても案内板はしっかり整備されている。
道の一部で沢の水が流れ込んできており、それが凍結していたのだが、その上を落ち葉が覆っていたために気付くのが遅れ、見事に尻餅を突いた。腰は打たずに済んだものの、咄嗟に突いた左掌と右肘が痣になってしまった。まぁ怪我に含まれない程度のダメージで済んだので、不幸中の幸いだろう。
15時より少し前に、バス停に到着。15時15分のバスに乗り、30分で出発地の小川町駅に帰着。
ここから近場の入浴施設に向かうプランもあったけど、今回はパスして電車に乗り込んだ。
今回は少なからずアクシンデントがあったものの、結果的にはトータルプランの枠内で吸収出来たし、非常に得るものが大きい山行だった。
天気は最高、山も魅力的だったし、春以降もまた登りに来たいと思っている。
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