奥白根 山頂
12時半に奥白根山頂に到着。引き続き、何も見えない白昼夢の世界。雨は微妙に降ったり止んだりの状況だったけど、小雨程度なので何とか凌げそうだ。
風除けになりそうな岩場を探して、早速昼食の準備。山頂の気温は16~17℃だが、雨風の影響もあって結構薄ら寒い。おにぎりを齧りつつお湯が沸くのを待ち、カップ麺とコーヒーで暖を取る。
下山
下山は北側の斜面から “コの字” を描くように、五色沼の対岸に下りる予定だったのだが、「阿弥ヶ池」と書かれた案内板の通りに進んでみても、目的の下山路が見付からない。他にも同様に迷っている人が何組か居て、しばらくウロウロして時間をロスしてしまった。この道は少し弧を描いて下りた岩場の先にあって、視界不良時だとかなり探しづらい。
今回は温泉まで含めた下山のスケジュールが結構タイトで、予定していたルートではバス時間に間に合うか微妙なタイミングになってしまった。どのルートでも景色が望めそうにないという判断もあり、来た道を戻るプランに変更した。
下山に関しては、まず避難小屋から前白根までの上りが結構キツかった。特に難コースというわけではないのだが、そこそこの傾斜をガツガツ登れてしまうため、この異様に湿度が高い状態でペースを上げると、結構シンドい。
先程は雄大な景色を堪能させてくれた前白根に戻っても、今は無人の荒野。
そしてやはり、何と言っても外山からの下りが最大の難所だった。
行きのバスで同乗したベテランの方から、「そのルートでは下りない方がいい」と言われていたけど、雨で滑り易くなっているせいで難易度が数段跳ね上がっている。登っている時は「案外キツくない」と思っていたけど、下ってみるといやはや、なかなかの急勾配。
掴める枝が沢山あるので、両手足をフル稼働させて何とか滑り降りる。所々でどうしても掴むものがない場所もあったりして、そうなるともう祈りながらズルズル下りるしかない。
当初の予定よりも少し早い、16時過ぎに下山完了。
湯元は山上ほどガスっていなかったけど、それでも曇天で似たような天気。とりあえず、あの状況で誰も怪我することなく無事に下山出来て良かった。
無事だったからこそ言えることだが、個人的に今回の下りは結構楽しかった。どこを通れば滑らずにいけるか、どうしても滑りそうな箇所をどうやって切り抜けるか、そういった創意工夫を求められるので、頭と体がバランス良く活性化される感じで面白い。
湯元温泉の日帰り入浴事情
帰りのバスまで2時間弱あったので、これなら悠々温泉に浸かることが出来ると意気込んでいたら、こちらも昨晩のホテル同様、連休中はほとんどすべての施設が日帰り入浴を断っていた。
案内所で配られているマップでは普通に入れるように書いてあるのに、行ってみると「今日はやってません」と断られるばかり。
それを考慮して宿泊設備を持たない施設も調べてあったのだが、そういった数少ない選択肢には既に他の日帰り客が殺到していて、結局、まともに入れる施設が1つも見付けられなかった。
一応近くに足湯があったんだけど、何だか気分がシラケてしまい、丁度数分後に1便早いバスが来ることもあって、そのままバスに乗ることにした。
バスの中で日光駅周辺で入れそうな施設といえば、「やしおの湯」と「日光温泉」の2つ。しかし、どちらもバスが駅に着いてから帰りの電車までの猶予を考えると微妙に遠く、結果的に奥日光まで行っておきながら、一切湯に浸かることなく帰るという悲惨な結果に。
昨日、たまたま良い温泉に連れて行ってもらえてたからまだ諦められたけど、それが無かったら電車を1~2本遅らせてでも温泉に向かってたかも。
19時過ぎの東武日光線に乗り、新栃木・栗橋・渋谷で乗り換えて久我山に23時着。夕飯も食べずに帰ってきてしまったので、いつものラーメン屋で締めの大盛。
山行単体で振り返ると、天候や下山後のグダグダっぷりも含めてかなり消化不良。ただ、想像よりは楽に登れていたし、白根山のポテンシャルも十分に感じることが出来た。
下山に予定していたコースを残してきているので、来年にでも再アタックしたい。
2日間の鬼怒川・日光観光として括るなら、かなり充実したイベントだった。
鬼怒川では快晴に恵まれたし、今回も巣み家での夜は非常に楽しかった。
今回は2,000m越え初挑戦のメンバーが居たので、もう少し楽な状況で登らせてあげたかったけど、天候ばかりは100%が無い世界なので仕方が無い。とりあえずは前白根からの絶景が見られただけでも良しとしよう。
今年はプライベートが慌ただしくて、8月までなかなか山に登れない日々が続き、8月で堰を切ったかのような3週連続山行、そして今回の白根山。
これで前もっての予定は一通り消化したので、あとは単発かつ突発的に登るぐらいだろう。
年間トータルで月1ってのは、何とかキープ出来るといいなぁ。
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