▲ 絵画の世界へ – 日光白根山 (2,578m)

1日目 からの続き。

2日目は予定通り5時に起床。
ドミトリーに泊まっていた男性が我々より少し早く発って行ったが、他はまだ寝静まっている時間。共用スペースは我々しか居ないので、多少ガサゴソやっても迷惑にならないのが有り難い。
まずは日光駅のロッカーに不要な荷物を預けて、駅前のコンビニでこの日の食料を調達。
空はスッキリと晴れ上がり、去年 と同じような1日を期待させてくれる。

6時15分のバスに乗って、奥日光へ。
通常料金だと片道1,650円だから、往復すると3,300円。駅で購入出来る “湯元温泉フリーパス” を買うと、2日間乗り放題で3,000円。今回のスケジュールだと1日しか利用出来ないので活かし切れているとは言い難いけど、単純に300円安くなるというだけでも購入しておく価値はある。
ちなみに朝6時の時点ではチケット売場が閉まっていて、前日購入しか出来ないのかと思っていたら、どうやら隣の「みどりの窓口」で買えるらしい。購入した時点で1日目がスタートしてしまうシステムなので、翌日も使いたければ朝に買う方が有効利用出来るかもしれない。

湯元温泉

7時半過ぎに湯元温泉に到着。引き続き、快晴。
Facebookの知人、現地の人、バスで同乗した人等から、口々に「湯元から登るのは割とキツい」とのお言葉を頂き、正直かなりビビっていた。バスを下りて、これから登る山を正面に見ると、確かにこれはかなりの傾斜である。
まぁ、ここまで来たら登る以外の選択肢は存在しないので、登山カードを記入してさっさと登り始めることにする。

まずはスキー場のゲレンデを通って登山口に向かう。
途中の芝生がキャンプ場になっていて、山も湖も近いのでなかなか良い環境。昨日の夜は滝のような大雨だったけど、この辺りはどうだったんだろうか。

リフトと並走する形で登山口が出現。
10分も登ると目に見えて傾斜が急になり、倒木の多いアスレチックな道になる。
等高線の間隔で傾斜のイメージは出来ていたし、ここに来るまでに散々脅かされていたせいか、想像していたほどにはキツく感じなかった。
倒木や岩肌が丁度良い手摺になるため、脚だけじゃなく上半身も活用出来ることと、障害物のせいで心肺に負荷が掛かるほど速度を上げられないことも影響している気がする。
コースタイムの大幅な短縮を狙わなければ、それなりに何とか登れるコースだと思う。

9時半に外山に到着。
特に眺めが良いわけでもないし、言ってしまえば非常に地味な山頂なのだが、ここまでは全く先の山が見えないコースだったので、ようやく先が見えるようになる事と、登山口以降の急坂がやっと一区切りになるという点で意味のあるポイントだと思う。

外山以降は極端な傾斜も無くなり、道も安定して歩き易いコースになる。
出発地点の標高が高いこともあり、木々の切れ間からは既に絶景の片鱗が顔を覗かせている。

前白根

10時過ぎに前白根に到着。この前後からは尾根道になって視界が一気に開け、目指す「奥白根」も眼前に聳える。
空腹が堪えるので、景色の良い山頂でおにぎりブランチ。

五色沼

前白根を少し進むと、奥白根との間に五色沼が見下ろせるようになる。写真から綺麗な事は想像していたけど、やっぱりその場で見ると感動が違う。
テンションが上がってコースの確認を怠り、五色山方面に下り掛けてしまった。危ない、危ない…


コースを修正して五色沼避難小屋方面に下る。
前白根の時点で、南西から雲が出始めていたのが気になっていたのだが、案の定、小屋に着く頃には辺り一面をスッポリと覆い尽くし、遠景は一切望めない状態に。1時間前までは快晴だったんだけどなぁ。

小屋を過ぎてすぐの道で、シカと遭遇。このシカは逃げないどころか、何かエサを貰えると思って近付いてくるぐらい人馴れしている。
野生生物に餌を与えるのはご法度なので、何もあげるわけにはいかないのだが、これだけ当然のように近寄って来るということは、与えてしまう人が少なからず居るのだろう。

小屋から20分程進むと、いよいよ奥白根に取り付いて最後の上りが始まる。
視界を覆う霧は相当に深く、ここ1~2時間での回復は望めそうにない。時折、風と共に細かい雨が吹き付けて来るようになり、各々雨具を着込んで山頂を目指す。

コメントを残す