▲ 春のお手軽ボーナス山行 – 浅間嶺 (903m)

先日購入した ケストレル38 のテストも兼ねて、春の山行を計画。
最初は春分の日に雁ヶ腹摺山に行こうと考えていたのだが、天候が思わしくなく、次の週末も氷点下10度になるという予報が出ていたため、今回は諦めて浅間嶺のお気軽ハイクに切り替え。
半日以下の行程なので必要最小限の構成だと荷物が少なく、ケストレルの容量に見合わないので、現状考え得る装備を有るだけ詰め込んで1泊レベルの重量感に嵩増しした。

JR武蔵五日市駅 → 浅間尾根登山口バス停 → 浅間坂

5時に久我山を出て、6時過ぎには武蔵五日市駅に到着。すぐに来るバスに乗り、7時にはスタート地点の浅間尾根登山口バス停に降り立つ。この辺りの山だとコースタイムが短いので、朝一の便に乗る人は少な目。この日は自分を含めて4人だけで、浅間尾根登山口で下りたのは2人だけだった。
天気は雲1つない快晴だが、前日からの冷え込みで気温は2度しかない。持って来たダウンジャケットを着込んで山行をスタート。

バスで来た道を僅かに戻り、脇道に入って舗装路を少し歩く。
5分程進むと「浅間坂」と書かれた巨大な看板が立つ分岐が現れ、それに沿って進むと2015年に改築された民宿が見えてくる。名前が少し紛らわしいが、 浅間坂 はこの民宿のことである。
2017年からは600円で利用出来る入浴施設も増築されているようなので、こちらから下山する際には 数馬の湯 と共に候補に上がりそうだ。
ちなみに以前登った方のブログを見ると、湧き水が飲める場所があるようなんだけど、この時は気付かなかった。山と高原地図にはそれらしい記載が無いけど、どうなんだろう。

浅間坂 → 人里峠

浅間坂を過ぎて間もなく、登山道がスタート。
奥多摩エリアらしいスギがメインの植生だが、比較的視界は広めで陰気な感じがなく、道も広過ぎず狭過ぎずで歩き易い。
前日の冷え込みで僅かだが降雪があったらしく、道の脇には若干の雪と霜柱が残っている。

登山道に入って30分程上り、最初のベンチが出て来る頃には身体も温まって来たので、ダウンジャケットを脱いで身軽に先を急ぐ。
今回のコースは出発地点から最高地点までの標高差が300mしかなく、それがこの開始直後にあるのだが、1泊想定の荷物を背負っていても息が切れるような区間は皆無。
それなりに人気のコースで道は明瞭、指導標も多く、展望ポイントも度々出て来るので精神的にもストレスフリーである。
それでも朝一は全然人が居らず、誰とも出くわさない静かな山歩きを堪能することが出来る。

コース上で数少ないチェックポイントの1つ「サル石」。
猿の手形が付いているらしく、看板にも「よく探せばわかる」と書かれているが、ちょっと見たぐらいでは全然判らなかった。看板の端にも「全くわからん」とイタズラ書きされている始末。

時折、道幅が狭く片側が急斜面になっている区間も出て来るが、スリッピーだったり傾斜していたりするわけではないので、気を抜かなければそれほど危険ではないだろう。

今回のコースで最高地点となる「一本松 (一本杉)」。
コースから外れてちょっとだけ上る形になるようだが、木に覆われているし、ここまでの道中でも展望は十分に得られているので、今回は踏まずにスルー。

橋が老朽化しているため、半月ほど前に取り付けられた注意書き。今のところ、踏む場所を見極めて渡れば問題は無さそう。
それなりに人が多い山域なので、比較的保全がしっかりしているようだ。

山頂手前の尾根道

人里峠を過ぎると、北側が大きく開けた尾根道となる。この展望は見事。
また、猟銃を持った猟友会の方々と擦れ違った。うーん、熊かなぁ。

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浅間嶺休憩所、展望台

見晴らしの良い尾根から僅かなアップダウンを経て、浅間嶺休憩所に到着。
立派な東屋と綺麗なトイレが設置されていて、やはり北側の展望が良い。ここでも十分に良いポイントだが、浅間嶺のベストポイントはこの先。

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休憩所前の斜面をちょっと上れば、山と高原地図で「展望台ピーク」と記載された場所に辿り着く。
最高地点は先程通過した一本松よりも30mほど低い903mだが、360度の展望はさすがの一言で、真っ白に雪を被った富士山も遠くに顔を覗かせている。

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バス停から2時間ちょっとで難なく着いてしまったため、まだ9時半。昼食には早過ぎるのでさっさと下山しようかとも思ったが、さすがに勿体無いのでカップ麺を食べて大休止。
気温も10度近くまで上がり、風もほとんど無いので、ウインドブレーカーを羽織れば十分なほどに暖かい。

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