▲ 春のお手軽ボーナス山行 – 浅間嶺 (903m)

浅間嶺 → 峠の茶屋

30分程の大休止を終えて、惜しみつつ浅間嶺を出発。

ここまでのコースは基本的にドライコンディションだったのだが、浅間嶺から東側に下り始めて20分ぐらいの区間はスリッピーな泥が所々にある。
とは言っても、かなり緩やかで道幅も広いので、それほど危険を感じるようなことは無かった。

下り始めて間もなくの分岐からは幾つかのバス停へのアクセスが可能だが、今回は「払沢の滝入口」を目指す。折角なので、東京都で唯一「日本の滝百選」に選ばれた 払沢の滝 を見て帰りたいからである。
紅葉や氷瀑といったベストシーズンではないのは残念だが、今回は下見ということで。

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払沢の滝入口への登山道は、途中から岩混じりのゴツゴツとしたコースに変わる。往路に比べると多少歩きづらいが、それでもタイムを稼げるぐらいには均されているので苦労はない。
また、この日唯一の給水ポイントもある。水量は豊富。

下山を始めてから30分ちょっとで、昨年閉店してしまった「そば処 みちこ」の前を通過。入口にはとても丁寧な挨拶が記されていました。
建物はなんと400年前からのもので、子孫の方々が蕎麦屋として2000年にオープンさせたのだとか。
ホームページもあるけど、数日後に「Yahoo! ジオシティーズ」がサービス終了となり、ホームページも運命を共にしてしまうことと思われるので、リンクは貼らずにおきます。
今回歩いた浅間尾根は、かつては甲州古道と呼ばれる重要な街道の1つ。今となっては林業や山行で歩く人が居るだけになってしまったけど、現代とは全く異なる人や物の流れがあったのだと思うと、少しは下調べしてから歩いてみるのも良いかもしれない。

峠の茶屋 → 舗装路で下山

「そば処 みちこ」から間もなく林道に合流し、5分も経たずに峠の茶屋。払沢の滝方面から来た際のベースになりそうな場所だが、この日は休業していた。

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舗装路歩きを再開して、時坂峠を経由してから里に下りる。
時坂峠以降の林道はぐにゃぐにゃ曲がって結構な距離があるものの、それをショートカットするように登山道が付いているので、案外サクサクとバス停まで下っていくことが出来る。

払沢の滝

11時20分に下山。泊まりやナイトハイク以外で午前中に下山したのは、何気に初めてかもしれない。

下山場所が払沢の滝入口なので、そのまま払沢の滝を目指して進む。
アスファルト舗装はされていないものの、おが屑が敷き詰められた遊歩道なので、スニーカーでも問題無く歩ける。日本の滝百選に選ばれていることもあり、完全に観光地といった雰囲気。
こちらを起点にすれば、人が居ない静かな滝見物が出来たかもと思う反面、そこから山行に再スタートする気力が湧かなかったかもという気もする。

入口から10分程で滝に到着。
全4段で落差は62mとのことだが、遊歩道から見えるのは最下段の23.3mのみ。今回は水量がそれほどでもなく、新緑には早いし氷瀑には遅いという中途半端なタイミングだったせいか、あまり印象に残るような素晴らしさを感じることは出来なかった。
まぁ今回は浅間嶺のついでに労せず観ることが出来たので、オマケとしては十分な取れ高だったと言える。


バス停に戻って12時半のバスに乗り、13時前に武蔵五日市駅、14時過ぎには帰宅という十余年の登山史でも稀にみるスピードハイクが完了。
逆ルートなら下山口に「浅間坂」や「数馬の湯」といった入浴の選択肢もあったのだが、払沢の滝入口だとバスで少し戻って 瀬音の湯 というのが唯一。今回は楽過ぎて汗も掻かなかったし、夕方から別件を消化したい想いもあったので、ひたすら真っ直ぐ帰ることにした。

今回デビューを飾ったケストレルのテスト結果も上々だったし、陣馬山に次ぐ入門用の山を開拓出来たという点でも、なかなか実りの多い山行だった。

DATA

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